季語

「冬木立」の意味や読み方とは?いつ頃の季語?俳句も紹介

「冬木立」の意味や読み方とは?いつ頃の季語?俳句も紹介

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「冬木立」という季語をご存じでしょうか。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「冬木立」について解説していきます。

「冬木立」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつ頃の季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「冬木立」を使った俳句もご紹介いたします。

「冬木立」の意味と読み方

冬木立

「冬木立」とは、葉を全て落とした冬の木々が並んでいる風景を表す言葉です。

読み方は「ふゆこだち」です。

青々とした葉が茂る夏の木々とは正反対の姿をしており、冬の寒さを感じるとともに見ている人をどこかもの悲しい気持ちにさせる木々が「冬木立」なんですね。

落葉樹や常緑樹など種類は問わず、葉が落ちて枝が全てあらわになっている樹を一般的に「冬木」と呼び、この樹が並んでいる様子や並んでいる風景を「冬木立」と呼びます。

枝に葉はついていませんが雪が降り始めるとその枝には真っ白な雪の花が咲き、冬ならではの光景へと変貌します。

季節の移り変わりにより冬の到来を敏感に感じ取る、日本ならではの繊細で美しい表現ともいえるのではないでしょうか。

「冬木立」はいつ頃の季語?

「冬木立」は俳句を作るうえで「冬」の季語として使われています。

冬という季節を通して使うことの出来る「三冬」の季語です。

子季語には「寒林」があります。

その言葉を聞くだけで冬の寒さを感じる事が出来るような、どことなくもの悲しい言葉ですよね。

冬の木を表現する「冬木」という言葉も「冬木立」と同じく三冬の季語となっています。

その違いは1本なのか複数なのか、という事なので表現したい風景に応じて使い分けるのがおすすめです。

「冬木立」を使った俳句

さはつたら手も切やせん冬木立
(さわったら てもきりやせん ふゆこだち)
小林一茶

みよしのやもろこしかけて冬木立
(みよしのや もろこしかけて ふゆこだち)
与謝蕪村

冬木立入りて出でくるもののなし
(ふゆこだち いりてでてくる もののなし)
加藤秋邨

冬木立ランプ点して雑貨店
(ふゆこだち らんぷともして ざっかてん)
茅舎

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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