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「一任する」「一任させていただきます」の意味と使い方!目上の人にも使ってOK?

「一任する」「一任させていただきます」の意味と使い方!目上の人にも使ってOK?

「この件は君に一任する」

「私に一任させてください」

このような使い方をする「一任」という言葉があります。

前後の文脈から、意味を推測することができるかもしれませんが、正確な意味を調べたことのある人は少ないのではないでしょうか。

「一任する」や「一任させていただきます」という言葉について調べてみました。

今回は、「一任する」「一任させていただきます」の意味と使い方!目上の人にも使ってもOK?についてご説明いたします!

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「一任」の意味

「一任」は「物事の処理・決定のすべてをまかせること」という意味です。

「いちにん」と読みます。

「任」は「まかせる」という漢字ですね。

「役目」「まかせる」「おとこぎ」といった意味があり、この場合は「まかせる」という意味で使われています。

「一任」で「一つに任せる」ということになりますから、つまりは物事の処理や決定などについて「全部任せること」という意味になるわけです。

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「一任する」の意味と使い方

「一任する」は、「全てを任せる」という意味です。

物事の処理や決定などの判断を、その人に一切任せる、全て任せるということになります。

【例文】

  1. 今後の対応は君に一任する。
  2. 土地の売却先は彼に一任する。
  3. 賃貸住宅経営を管理業者に一任する。
  4. 債務整理を弁護士に一任する。
  5. 社長はこの案件を部長に一任なさった。

「一任」は「全て任せる」という意味の言葉です。

ですので、「全て一任する」という使い方は誤りです。

「一任」に「全てを」という意味が含まれているので意味が重複してしまうんですね。

「全て一任する」はよくある間違いなので、気をつけましょう。

「一任させていただきます」の意味と使い方

「一任」は自分で、自分が一任するというときに「一任させていただきます」ということがあります。

この「一任させていただきます」は、当然「自分に全て任せていただきます」「自分が全てやらせていただきます」ということですよね。

「させていただく」ですから、自分がへりくだる謙譲表現ということです。

自分が「一任」したいというときは「一任させていただきたい」などとも使います。

【例文】

  1. 投稿していただいた動画の採用については一任させていただきます。
  2. 委員の選考につきましては当団体に一任させていただきます。
  3. このプレゼントキャンペーンの当選基準は当社にて一任させていただきます。
  4. 後の処理は私に一任させていただきたく存じます。
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目上の人に使ってもOK?

「一任」は全てを任せるということでしたね。

目上の人に全てをお任せしたいときや、目上の人に対して自分が全て引き受けますと言いたいときもあると思います。

「一任」は、目上の人に対しても使える言葉です。

目上の人に「一任」して欲しいときは「一任いたします」などとするとよいでしょう。

目上の人から自分に「一任」してもらう時は「一任していただく」「一任してくださる」などとするとよいでしょう。

【例文】

  1. この件を○○さんに一任いたします。
  2. この件については、社長が部長に一任なさっています。
  3. この件について、社長から私に一任していただいています。
  4. 社長が私に一任してくださったので、気持ちを引き締めてがんばります。

「一任」の類義語・言い換え表現

「一任」の類義語、「一任する」の言い換えには次のようなものがあります。

【「一任」の類義語】

  1. 任せ(名詞の下に付いて、そのものに任せきりであることを表す)
  2. 丸投げ(本来なら担当すべき業務をそっくり他者に任せること)
  3. 人任せ(自分のことを自分でしないで、すっかり他人にさせること)

【「一任する」の言い換え】

  1. 任せる(仕事などを他にゆだね、その自由にさせる)
  2. 委ねる(置などを人にまかせる。また、すべてをまかせる)
  3. 託する(自分がなすべきことを他の人に頼む。まかせる)

まとめ

「一任」は「全てを任せる」という意味の言葉でしたね。

仕事をしていて、何かを人に任せたり、また自分が任されたりすることも多いと思います。

ぜひ意味を理解して、「一任」という言葉も使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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