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「今しがたお電話がありました」
このように、「今しがた」という言葉は日常でもビジネスシーンでも耳にすることがあります。
古風な感じの言葉ですので、若い人はあまり使ったことがないかもしれません。
また、方言ではないかと言われることもありますので、仕事の場で堂々と使っていいのかと迷ってしまう人もいるようです。
今回は、「今しがた」の意味とは?方言なの?使い方やビジネスでの例文を紹介!についてご説明いたします!
「今しがた」の意味
「今しがた」は「ついさっき」「たった今」という意味です。
「いましがた」と読みます。
今この瞬間よりもちょっと前、今に限りなく近い過去、ということですね。
「今」は本当に今この瞬間のことだけでなく、ごく近い未来やごく近い過去のことも表します。
この場合は、「今帰ったよ」とか「今来たところだ」というのと同じで、ほんの少し過去のことを表しています。
「し」は強意の副助詞で、付いている語の意味を強調する働きがあります。
「がた」は「方(かた)」で、方向や方角のことを言いますが、この場合は「時」「ころ」といった意味です。
この三つの語が合わさって、「今しがた」は「たった今のこと」を表すのです。
「今しがた」は方言なの?
「今しがた」はあまり若い人が会話で使わない、古い感じがする言葉なので、よく方言だと思われることがあります。
ですが、「今しがた」は方言ではありません。
日本古来の大和言葉の一つで、昔から使われて来た言葉ということです。
方言ではないので、ビジネスシーンや改まった場で使っても通じますから安心して使いましょう。
「今しがた」の使い方
「今しがた」は「ついさっき」という意味で、今現在に非常に近い過去のことを言います。
ついさっき、たった今ですので、はっきりと何分前、何秒前という決まりはありませんが、何時間も前とか何日も前のことについては使いません。
何かし終わったばかりの時や、「ついさっき」と言えるようなほんの短い時間前である時に使います。
【例文】
- 彼は今しがた帰って行きました。表ですれ違いませんでしたか?
- 頭痛がするので今しがた薬を飲んだところだが、まだ効いてこない。
- 時刻表を見ると今しがたバスが出てしまったばかりで、次のバスまであと2時間も待たなくてはいけない。
- 今しがたお昼ご飯を食べたばかりなのでお腹は空いていません。
「今しがた」のビジネスでの例文
「今しがた」は「たった今」ということで、柔らかい響きの古風な言葉ですね。
ですので、公的なビジネス文書には使いません。
ですが、会話やメール、手紙などではビジネス関係であってもよく使われます。
「ついさっき」とか「たった今」と言うよりも、古風な言葉である分柔らかい印象にもなりますので、きちんとした敬語とともに使えば落ち着いた雰囲気になり、印象もよくなりそうです。
使い方としては、よく「先ほど」や「たった今」とするところを「今しがた」と変えます。
【例文】
- 今しがた、○○様からお電話がありました。
- 今しがた○○会社よりサンプル品が届きました。
- 今しがたお伝えしましたイベントの件ですが……。
- 今朝届けていただいた資料、今しがた拝見しました。
- 今しがたお問い合わせいただいた件ですが、担当者と確認が取れましたのでお返事申し上げます。
「今しがた」の類義語
「今しがた」の類義語には次のようなものがあります。
- 先ほど(少し前)
- 先刻(先ほど。すでに)
- 最前(先ほど。さっき)
- 先に(前に。以前に)
- ちょうど(ある物事がその時にまさに行われているさま)
- ついさっき(ほんのちょっと前)
- したばかり(行動をし終えたちょうどのタイミング)
「今しがた」の対義語
「今しがた」の対義語には次のようなものがあります。
- 後ほど(後で。しばらくたってから)
- 後刻(しばらく時間のたったのち)
まとめ
「今しがた」は、ほんの少し前のことを言う「ついさっき」のような意味の言葉でした。
柔らかい印象のある言葉ですので、ビジネスシーンや口語で使うにも落ち着いた印象になり、使いやすいと思います。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!