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言葉の意味と使い方

「因果」の意味と使い方!「因果応報」「因果関係」とは?|類義語・例文

因果

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「なんの因果でこんな目にあったのか」

「因果応報だ」

この「因果」という言葉をご存知でしょうか。

難しそうな響きですが、案外日常の中やビジネスシーンでも使われることがあります。

今回は、「因果」の意味と使い方!「因果応報」「因果関係」とは?|例文についてご説明いたします!

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「因果」の意味

「因果」は「原因と結果」という意味です。

「いんが」と読みます。

「原因」の「因」と「結果」の「果」という字を書きますのでわかりやすいですね。

原因と、それによって生じる結果のことです。

仏教用語としては「前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となってあとから現れる」という意味です。

一般的には、「原因と結果。またその関係」という意味で使われています。

「因果」の語源

「因果」はもともとは仏教語です。

「原因と結果」を意味するサンスクリット語「hetu-phala」の漢訳です。

「因」は「ことの起こるもと」、「果」は「原因から生じるもの」という意味です。

仏教の「因果」は、前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるという考えです。

特にいいことではなく悪いことについて使われることが多く、前世や過去の悪業の報いとして現在の不幸があるという意味になります。

ここから、一般的に「原因と結果」という意味で広く用いられるようになりました。

「因果」の使い方

「因果」は「原因と結果」という意味で、あるいは「過去に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れる」という意味で使われます。

特に「悪いことをしたから今の不幸がある」とか「不運な巡り合わせである」という、ネガティブな意味で使われることが多い言葉です。

  • 因果応報
  • 因果関係
  • 因果である
  • 因果を含める(原因から結果に至る道理をよく言い聞かせる)
  • なんの因果か(どんな原因でこうなったのか)

などの使い方があります。

「因果応報」とは

「因果応報」は「過去や前世の行為の善悪に対応して現在の幸不幸の果報があり、現在の行為に応じて未来の果報が決まる」という仏教の言葉です。

「いんがおうほう」と読みます。

簡単に表すと、「いいことをすればいい報いがある」「悪いことをすれば悪い報いがある」ということです。

一般的には悪いことについて使うことが多く、「過去(前世)の悪行のせいで今の不幸がある」という意味になります。

「悪いことをしたら自分に返ってくるんだよ」などと子供の頃に言われたことがあるかもしれませんが、「因果応報」はそのような「どんな行いも自分に返ってくるものだ」という考え方なのです。

ネガティブな意味で使われることが多い言葉なので、いい意味で使う例は少ないです。

幸せな人に向けて使うのは避けたほうがよいでしょう。

「因果関係」とは

「因果関係」は「原因と、それによって生じる結果との関係」という意味です。

「いんがかんけい」と読みます。

「因果」の「関係」ということで、そのままの意味ですね。

二つの事柄が、一方は原因、もう一方はその結果という関係になっている場合「因果関係」と言います。

「因果関係がある」などと使います。

似た言葉に「相関関係」があります。

「相関関係」は「二つのものが密接に関わり合い、一方が変化するともう一方も変化する」という関係です。

どちらもビジネスシーンなどで用いられる言葉ですが、違いをしっかり区別しておきましょう。

「因果」の例文

  1. 君はいつもミスした人を馬鹿にしているから、自分がミスした時に助けてもらえないのは因果応報だ。
  2. なんの因果か、新居を購入した途端に転勤が決まってしまった。
  3. これも因果だと諦めるしかない。
  4. 「親の因果が子に報う」ということわざは本当なのだろうか。
  5. 因果を含めて娘に結婚をあきらめさせた。
  6. 天候とこの店の来店客数には因果関係があり、雨の日は客が少ない。

「因果」の類義語

「因果」の類義語には次のようなものがあります。

  • 因果応報
  • 縁(仏教語で、間接的な原因)
  • 業(報いをまねく前世の行い)
  • 善根(善の果報を生ずる因となる善行のこと)
  • 因果因縁(物事の原因とそれによって生じる結果)
  • 不運(幸運に恵まれないこと)

「因果応報」の類義語には次のようなものがあります。

  • 善因善果(よい行いは必ずよい結果をもたらすということ)
  • 悪因悪果(悪い行いには必ず悪い結果や報いがあるということ)
  • 自業自得(自分でしたことの報いを自分で受けること)
  • 身から出た錆(自分の犯した悪行の結果として自分が苦しむこと)

「因果」の対義語

「因果」の対義は特にありません。

「因果応報」も特に対義語はありませんが、「原因により結果が生じる」という関係の逆ということで、次のような四字熟語があります。

  • 因中有果(原因の中にすでに結果が包含されていること)
  • 因中無果(原因と結果は全く別個のものであるという考え)

まとめ

「因果」は「原因と結果」という意味で、あるいは「過去に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れる」という意味で使われます。

本来は「原因と結果」という良くも悪くもない意味の言葉ですが、「因果応報」などの形で主に「悪いことをしたら自分に返ってくる」という意味で使うことが多い言葉です。

仏教的な言葉ですが、日常の中に広く浸透していますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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