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「IOT」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいように短めの説明にまとめました。
これで「IOT?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、IOTについて解説したいと思います。
目次
IoTとは
IoTとは、Internet of Thingsの略で、モノのインターネットと訳され、モノがインターネット経由で通信することを意味します。
IoTという言葉が登場する前、インターネットはコンピュータ同士を接続するためのもので、主にパソコンやサーバ等のIT関連機器が接続されていました。
しかし、現在では、スマートフォンやタブレットだけでなく、テレビやデジタルカメラなどの電化製品やスマートスピーカーといったデジタル家電もインターネットに接続されています。
このように様々な機器(モノ)がデータをインターネット上に伝達できる状態をIoTといいます。
IoTが注目されている3つの理由
近年、IoTが特に注目されている理由は大きく3つあります。
1.通信機器の小型化・値段の安価化
コンピュータの中に入っている部品は、近年どんどん小さくなっていて、電子機器の小型化が進んでいます。
特にBlouetoothなどの通信技術の発達に伴い、小さな部品で安価に無線通信できる環境が整ってきました。
2.ICT市場の成熟・飽和
今までのICT分野は「人同士のコミュニケーション」を中心に発展を続けてきました。
しかし、様々なサービスやアプリケーションが作られ、すでに飽和状態になってきました。
IoTを利用することで、「モノとのコミュニケーション」を取り入れることで、新しいサービスやアプリケーションが生まれてきました。
3.設備・人の老朽化・高齢化
道路や橋、水道管などの設備は、高齢化の一途をたどっています。
それらを点検・整備を行う必要がありますが、少子高齢化の影響から人員の確保が難しくなっています。
また、作業員の高齢化が進んでおり、それらの点検技術等が継承できず失われつつあります。
そこで、今まで人が行ってきた設備にセンサーを取り付け、IoTを活用した点検業務の効率化が注目されています。
IoTを構成する4要素
ここでは、IOTを構成する4つの要素を説明いたします。
1.デバイス
デバイスとは、インターネット化するモノを指します。
例えば、車や家電、道、橋などさまざまなモノをデバイスとして捉えることができます。
2.各種モジュール(センサー・メーターなど)
各種モジュールは、デバイスに組み込まれて必要なデータを収集したり異常を検知したりする仕組みです。
取得したデータや検出した異常などを、無線を利用してインターネットへと繋ぎます。
3.アプリケーション
アプリケーションは各種モジュールを利用して送信されたデータを見える化するためのソフトです。
モノから送られてくる様々なデータを統計分析し、人にわかりやすい形で表現してくれます。
4.ネットワーク
ネットワークは、モノとインターネットをつなぐ通信設備や電波のことです。
Blouetoothなどの無線技術も含まれます。
IoTで実現できること
1.モノを操作する。
IoTで離れたモノを操作・遠隔制御します。
家電の制御…照明機器やエアコンなど家電に対して電源を付けるなどのリモコン制御をインターネット上から行うことができます。
2.モノの状態を知る。
IoTで離れたモノの状態を知る遠隔監視ができます。
- 環境モニタリング・・・デバイスに設定されたセンサーを利用して環境(温度、湿度、気圧、音など)を収集
- モーションモニター・・・モノの動き(衝撃・振動・転倒・落下)などを知ることが出来ます。例えば、工場内の設備の稼働状況や危険予知を行うことが出来ます。
- 状態検知…モノの開閉や電源の状態などを知ることが出来ます。例えば、外出時に戸締りの状態を確認や、工場設備の稼働状況を確認できます。
また、植物の土壌に水分量のセンサーを付けることで水やりのタイミングを知ることができます。
3.モノ同士で対話する。
IoTで離れたモノ同士で任意のデータのやりとりを行います。
最も分かりやすい例は、スマート家電と呼ばれるものです。
スマート家電に話しかけるとスマート家電が内容を判断し、照明に指示を出して電気をつけたり、スピーカーで音楽を流したりすることができます。
こちらはすでに家庭に普及しつつありますね。
IoTが抱える課題
いいことたくさんのIOTですが、課題も抱えています。
1.データの所有権
例えば、ヘルスケアの分野では、体重計や血圧計などで得られたさまざまな身体データをクラウド上で保存することになります。
それらのデータを活用する企業は、どこまでデータ閲覧していいのでしょうか?
さらに、データが流出してしまった場合、誰に責任があるのでしょうか?
2.データの使用権
データの使用には、特定の省庁しか利用できないといった可能性があります。
例えば、車のワイパーにセンサーを取り付け位置情報とセンサーの情報を収集することができれば、リアルタイムで雨が降っている個所を特定することができます。
しかし、気象庁以外の事業者が天気や波浪等の予報の業務を行おうとする場合は、法律により気象庁長官の許可を受けなければならず、降雨情報を収集することは、法律に抵触する可能性があります。
このように、取り扱うデータによっては使用が認められていない場合があります。