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「一兵卒」の意味や語源は?階級はどのくらい?【類義語・例文】

「一兵卒」の意味や語源は?階級はどのくらい?【類義語・例文】

「一兵卒」という言葉を知っていますか?

「一兵卒として活動する」

このように使う言葉ですが、若い人にはあまり馴染みがないかもしれません。

歳をとった人が使いそうな、古めかしい響きの言葉です。

ですが、この「一兵卒」、ビジネスの場やニュースなどでも見聞きすることがある言葉なんです。

語源なども合わせて調べてみました。

今回は、「一兵卒」の意味や語源は?階級はどのくらい?【類義語・例文】についてご説明いたします!

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「一兵卒」の意味

「一兵卒」は「一兵士」「ある活動をする大勢の中の一人として、下積みの任務に励む者」という意味です。

「いっぺいそつ」と読みます。

読み方がわからないと、「いち、へい、そつ」という感じになると思いますが、「いっぺいそつ」と発音しますので覚えておきましょう。

何かの活動をする人たちがいて、その中のリーダーなどではなく、えらい肩書きなどを持たずに大勢の中の一人として下積み任務に励む人のことです。

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「一兵卒」の語源は?階級はどのぐらい?

「一兵卒」は、「ある活動をする大勢の中の一人として下積み任務に励む者」という意味で使われます。

「兵」という字からも想像がつくと思いますが、もともとは軍隊の用語です。

「兵卒」というのは、兵隊の中で最も身分が低い兵のことを言います。

日本軍の階級は、上から順に

  • 士官・将校(将官・佐官・尉官に分けられる)
  • 准士官
  • 下士官・兵

となっています。

戦争ものの小説やドラマなどでもよくいろいろな階級の名称が出てきますね。

「大将」「中将」「少将」などの「将官」は上の位、「大佐」「中佐」「少佐」の「佐官」や「大尉」「中尉」「少尉」の「尉官」と続きます。

「兵卒」というのはそうした官位などの肩書きを持たない、ヒラの兵士ということになります。

旧日本陸軍においては兵長以下とされています。

「上等兵」「一等兵」「二等兵」と、「兵」の中でも階級はありますが、まとめて軍隊の中では一番下の階級ということです。

この「兵卒」のうちの一人、という「一兵卒」は、その言葉通り「一人の兵卒」という意味でも使いますが、そこから転じて「大勢の中の一人、一番下っ端の一人として下働きをする人」という意味で広く使うようになりました。

「一兵卒」の使い方

「一兵卒」は、ある活動をする大勢の人たちの中で、下積みの任務に当たる者の一人」という意味です。

軍隊関係の話題に限らず、一般的にそのような意味で使います。

平社員のような、組織の中で一番下の位として働いている人について使います。

また、

  • 団体のリーダーをやめて、一メンバーとして活動する
  • 政治家が、党首を退いて役職のない一人の政治家として活動する
  • 会社で役職についていたが、定年して再雇用で役職なしとして働く

このように、えらい役職やリーダーの肩書きがあったような人が、その立場を退いて一メンバーとして活動するという時にもよく使われます。

【例文】

  • 役員を退任して、これからは一兵卒として活動する。
  • 私たちはただ一兵卒として、全力を尽くします。
  • 上層部は、彼のような一兵卒はどうなってもいいと思っているにちがいない。
  • 私は一兵卒として上の決定に従うだけだ。

「一兵卒」という言葉は、軍隊を連想させる古めかしい言葉です。

これが注目されたのは2010年、元民主党代表の小沢一郎氏の発言によります。

自由党と民主党が合併する時に、小沢氏は当時の政界でも最大の実力者であったため、代表になって政界を操っていくのではと言われていました。

その小沢氏が、一番下っ端の兵隊という意味の「一兵卒」という言葉を使って役を退いたため、イメージと言葉のギャップの大きさからも大きくニュースで取り上げられ、「一兵卒」がその年の流行語大賞の候補にもなりました。

「一兵卒」という言葉が流行ったのにはこのような経緯もあるため、小沢氏や、この発言に共感するような昭和世代のおじさんが使う言葉、というイメージもついているかもしれませんね。

「一兵卒」の類義語

「一兵卒」の類義語には次のようなものがあります。

  • 捨て駒(利益のために犠牲にされる人)
  • 雑兵(身分の低い兵士。取るに足りない人)

場合によっては

  • 平社員(役職についていない一般の社員)
  • ペーペー(未熟者や取るに足らない人)
  • 庶民(世間一般の人々)

などで言い換えられることもありそうですね。

まとめ

「一兵卒」は、一番下の位の兵隊ということから転じて、大勢の中の一人として下積みの任務に当たる人という意味で使われる言葉でした。

「一兵卒なので、上に命じられたことをひたすらやるだけだ」というような、会社の歯車になる、社畜になるといった悪いイメージもあります。

ですが、大勢の人が働く中で、謙虚な姿勢で自分の仕事をこなすということでもありますから、悪いばかりの言葉でもありません。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。