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「腰巾着」の意味や語源は?「太鼓持ち」との違いも解説!【例文つき】

「腰巾着」の意味や語源は?「太鼓持ち」との違いも解説!【例文つき】

「あいつは部長の腰巾着だ」

この「腰巾着」という言葉、ちょっと古くさい感じもしますが、まだまだ日常で使われることがある言葉です。

漫画や小説でも使われますし、ビジネスシーンでも使われることがあります。

どういう意味や由来を持つ言葉なのか、詳しく調べてみました。

今回は、「腰巾着」の意味や語源は?「太鼓持ち」との違いも解説!【例文つき】についてご説明いたします!

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「腰巾着」の意味と語源

「腰巾着」は「腰につける巾着」「いつもある人の身辺につき従って離れない人」という意味です。

「こしぎんちゃく」と読みます。

巾着というのは、口を紐で絞ってくくれるようにした袋物のことです。

昔は主に男性がお金や小物を入れて腰に下げて携帯していました。

今では巾着ポーチとか巾着バッグなどのファッション小物として女性も使いますし、子供の給食袋などにも巾着が活躍しており、身近な言葉ですよね。

その巾着袋の、腰に下げるものが「腰巾着」というわけですが、今では主に二番目の意味で使われています。

巾着は、腰につけてつねに携帯するものだというところから転じて、ある人にべったりと付き従っている人のことを「腰巾着」というようになったわけです。

まるで腰の巾着のように、いつもその人にくっついて行動しているということですね。

「腰巾着」は、特に目上の人にべったりくっついてご機嫌をとるような人のことを指します。

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「腰巾着」の使い方

「腰巾着」は、目上の人にべったりくっついてご機嫌をとるような人のことを言います。

権力者などに取り入ってご機嫌伺いばかりしている人ということで、そういう人を蔑んでいう言葉です。

よくアニメでガキ大将の横にいつもくっついてご機嫌取りをしている卑怯な感じのキャラとか、ビジネスもののドラマで社長などの権力者にいつもくっついて媚びへつらう社員などが登場しますが、そういう人を思い浮かべるとわかりやすいですね。

「腰巾着」は、ある人といつも一緒にいる人というだけの意味で使うこともありますが多くは実力者にくっついて媚びへつらう人という悪い意味を表します。

【例文】

  1. 彼は部長の腰巾着だ。
  2. 彼女は上司に気に入られ、腰巾着のようにうまく立ち回っている。
  3. 部長は影では社長の腰巾着と呼ばれている。
  4. 子供の頃は、叔父には腰巾着のようにどこにでも連れて行ってもらったものだ。

「太鼓持ち」との違い

「腰巾着」は多くの場合、権力者にくっついて媚びへつらう人という意味で使われます。

似たような言葉に「太鼓持ち」があり、こちらも人に媚びへつらうような人のことを言いますね。

この「腰巾着」と「太鼓持ち」の違いは、

  • 「腰巾着」は「いつもその人に付き従って離れない人」
  • 「太鼓持ち」は「人にへつらい機嫌をとる人」

となります。

「腰巾着」は、目上の人などに「付き従って」ご機嫌とりをするということで、いつもその人の近くに付いて回っているということを強調します。

「太鼓持ち」というのは、もともと宴席などで客の機嫌を取り、自分で芸を披露したり芸者などと一緒になって場を盛り上げたりするという、「幇間(ほうかん)」という職業のことです。

太鼓を調子よく演奏するように、調子よく相手をおだてて持ち上げることから幇間のことを「太鼓持ち」というようになりました。

また、そこから人にへつらって機嫌をとるような者のことを「太鼓持ち」というようになったのです。

ですので、「太鼓持ち」には「腰巾着」のように常に相手の近くについて回るという意味はありません。

  • 「腰巾着」は目上の人などに付き従って機嫌をとる人
  • 「太鼓持ち」は人にへつらって機嫌をとる人

ということで、どちらも調子のいいことを言っておだてるなどして、人の機嫌をとるという点では同じですが、このような違いがあります。

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「腰巾着」の類義語

「腰巾着」の類義語は次のようなものです。

  • 太鼓持ち(人に媚びへつらって気に入られようとする人)
  • 提灯持ち(人の手先となる人。人にへつらってその人をほめてまわること)
  • 茶坊主(権力者におもねり、その威を借りていばる者を、ののしって言う語)
  • 金魚のフン(大勢の人が、一人の人物にぞろぞろとついて回るさま)
  • 媚びる(他人に気に入られるような態度をとる)
  • おべんちゃら(相手を喜ばせるための口先ばかりのお世辞)
  • おべっか(上の者のごきげんをとること)
  • へつらう(気に入られるように振る舞う)
  • 機嫌取り(人の気に入るような言動をすること)
  • ゴマをする(人の気に入るような言動をすること)

いずれも目上の人など、自分が気に入られたい相手に、気に入られるように計算して立ち回るという意味の言葉ですので、ほとんどの場合悪い意味で使う言葉です。

まとめ

「腰巾着」「太鼓持ち」、そのほかにも似たような言葉はいろいろありましたが、いずれも相手に気に入られるように、上手く立ち回ったり相手を褒めておだてたりするということで、いい意味ではありませんね。

あえて「腰巾着」や「太鼓持ち」になる必要はないと思いますが、仕事をしていく上で、相手の気持ちに配慮したり、自分の立場を守ったりするために、時には目上の人のご機嫌をとることも必要になるかもしれません。

「腰巾着」はかなり蔑んだ意味合いの言葉ですので、そんな時でも「腰巾着だ」などと言われないように気をつけたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。