※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
春は出会いと別れの季節ですね。
「いとまごい(暇乞い)」という言葉も、やや時代がかった言葉ではありますが、別れのシーンで使われることも多い言葉です。
他にも日常や仕事の場で使う機会もある言葉なので、ぜひ意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「いとまごい(暇乞い)」の意味と使い方!「今生の暇乞い」とは?についてご説明いたします!
「いとまごい(暇乞い)」の意味
「いとまごい」は「別れを告げること」という意味です。
「いとまごい」とひらがなで書くか、漢字では「暇乞い」と書きます。
「暇」は「ひま」と読むといわゆるヒマ、手空きの状態のことですが、「いとま」と読む場合は「ひま」の意味のほか、「一時的な休み」「辞職」「離縁」「別れて去ること」などの意味があります。
「乞う」は「他人に対して願い求める」という意味です。
「暇乞い」は、「別れや休みなどを願い出る」という意味になり、別れを告げる、お別れの挨拶をするという意味の言葉です。
合わせて読みたい▽
「辞去」の意味とビジネスでの使い方!辞去の挨拶やマナーとは>>
「いとまごい(暇乞い)」の使い方
「いとまごい」は別れを告げることです。
- 暇乞いをする
- 暇乞いに行く
- 暇乞いにまいりました
- 暇乞いの挨拶
このような使い方をします。
ただ別れる、去るということではなく、お別れの挨拶をして去る時に使います。
また、お別れの挨拶そのものを「いとまごい」とも言います。
「辞去する」「別れる」「立ち去る」などよりも、婉曲で柔らかい印象になります。
そのためビジネスシーンや目上の人に向けてもよく使われます。
退職するときや、訪問先を辞去する時に使われることが多いです。
- 「退職させていただきたく……」などと上司に「暇乞い」をする
- 「そろそろおいとまさせていただきます」などと訪問先で「暇乞い」をする
といったことを指します。
「今生の暇乞い」とは?
「今生の暇乞い」は「この世からの別れを告げること」という意味です。
「今生」は「こんじょう」と読み、「この世」「この世に生きている間」「現世」といった意味の言葉です。
古めかしい印象ですので、若者の会話にはあまり出てこないと思いますが、
- 「今生の思い出」
- 「今生の別れ」
など、小説やお芝居などではよく出てくる言葉です。
その「今生」に「暇乞い」をするということなので、つまりはこの世からさようならするということですね。
死ぬ覚悟で最後のお別れを告げるということなので、まず日常生活では使わない言葉です。
お芝居や小説、漫画などでは使われることもあり、例えば「今生の暇乞い」をして危険な旅に出るとか、「忠臣蔵」のような物語で「今生の暇乞い」をして仇討ちをしに行くといった時に用いられています。
「いとまごい(暇乞い)」の例文
- 退職することになったので、暇乞いの挨拶に来た。
- 就職活動のためバイトを辞めるので、店長に暇乞いをしてきた。
- 妻から唐突に暇乞いをされた。
- 夜もふけてきたので、暇乞いをして家に帰ることにした。
- 新婚家庭の邪魔をするのも悪いと思い、早々に暇乞いをした。
- 明日からしばらく旅に出ますので、暇乞いに来ました。
「いとまごい(暇乞い)」の類義語
「いとまごい(暇乞い)」の類義語には次のようなものがあります。
- お別れ(別離、別離の挨拶)
- 別れの挨拶
- 辞去(挨拶して去ること)
- 拝辞(辞退すること、暇乞いすることをへりくだって言う語)
- おいとまする(訪問先から退散すること)
「いとまごい(暇乞い)」の対義語
「いとまごい(暇乞い)」の対義語は特にありません。
「おいとまする」ということの反対なら次のようになります。
- 伺う
- 出会う
まとめ
「いとまごい」は「別れを告げること」という意味です。
お別れの挨拶をすることや、休暇を願い出ることを表します。
やや古めかしい印象や文学的な印象の言葉でもありますので、あまり日常生活では使わないかもしれません。
ですが、ビジネスシーンでは特に退職の挨拶をすることを指して使うことが多いので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!