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「依然として困難だ」
「依然衰えを見せない」
このように使われる「依然」と言う言葉があります。
ニュースや新聞などでよく見聞きしますし、ビジネスシーンでも何かと使うことがあると思います。
「以前」と書いている人も時々いるようですが、この「依然」と「以前」は違う言葉ですので、その違いも合わせて確認しましょう。
今回は、「依然」の意味と使い方!「依然として」とは?「以前」との違いも解説!【例文つき】についてご説明いたします!
「依然」の意味
「依然」は「もとのままであるさま。 前のとおりであるさま」という意味です。
「いぜん」と読みます。
「依然」の「依」は「よる。たよる」「そのまま。もとのまま」「はっきりしない」といった意味がある漢字です。
この場合は「もとのまま」の意味で使われています。
「然」は「当然」などの「然」と同じで、「そのとおり」という意味があります。
「依然」は変化がなく、元のままであることを表す言葉です。
「依然」の使い方
「依然」は元のままであるさまを指して使う言葉です。
いい意味でも悪い意味でも使える言葉です。
良い物事がずっと続いているという場合、望ましくないことがずっと続いている場合、また良くも悪くもない状態が続いている場合にも使えます。
「依然○○だ」「依然として」「依然たる」などの使い方をします。
例文で使い方を確認しましょう。
「依然」の例文
- 総理は緊急事態宣言の終了は依然厳しい状況にあると述べた。
- 山火事が続いていて、依然鎮火には至っていない。
- 故郷は依然として豊かな自然が残っている。
- 彼女の病状は依然不明である。
- 依然として不景気である。
- それは旧態依然たる考え方だ。(旧態依然=旧のままで少しも進歩発展のないさま)
「依然として」とは?
「依然」には上で述べたような使い方があるわけですが、その中でも特によく用いられるのが「依然として」という形です。
「依然として」は「相変わらず」「前と変わらず」「元のままで」といった意味です。
「依然○○だ」というのと「依然として○○だ」というのは同じ意味ですので、どちらも同じようにビジネスシーンやニュースでも使われます。
「依然として」は先に述べた通り良い意味でも悪い意味でも使える言葉ですが、ニュースなどでは「依然として厳しい」「依然として見込みが立たない」といったネガティブな意味で使われることの方が多いようです。
【例文】
- 依然として猛暑日が続いている。
- 依然として医療現場のマスクが不足している。
- 彼は依然として首を縦に振らない。
- 彼女は依然として行方不明である。
- この商品は5年前に発売されたものだが、依然として高い人気を保っている。
「以前」との違いは?
「依然」はよく「以前」と混同されがちです。
「以前」も「いぜん」と読みますので、パソコンやスマホでの変換間違いもしやすいので注意しましょう。
「以前」は「その時から前」「ずっと前」という意味の言葉です。
「依然」とは、音が同じなだけで意味は全く違っています。
間違えてしまうと文章が意味不明になってしまいますので、気をつけたいところです。
「以前」の例文
- 十一時以前に来た人はいなかった。
- 私は以前あの会社に勤めていた。
- 以前と違って、今ではこのあたりも住宅がたくさん建っている。
「依然」の類義語
「依然」の類義語には次のようなものがあります。
- 今もなお(過去の状態が現在も続いているさま)
- 未だに(今になってもまだ。今もなお)
- ずっと(同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう)
- 相変わらず(以前と同じように。今までどおり)
「依然」の対義語
「依然」の対義語は「突然」です。
「突然」は「予期しないことが急に起こるさま。だしぬけであるさま」という意味です。
「依然」が前の状態が継続しているということなので、突発的なことが起こるという「突然」が対義語になります。
まとめ
「依然」の意味はおわかりいただけたでしょうか。
ビジネスやニュースでよく出てくる言葉ですので、言葉の意味を正しく理解することでその話もより正確に理解することができますよね。ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!