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ニュースやビジネスシーンなどで、「自明」「自明の理」などという言葉を見聞きしたことはありますか?
なんとなく前後の文脈から意味がわかることも多いと思いますが、この「自明」と言う言葉の意味をきちんと調べたことはあまりないのではないでしょうか。
真面目なシーンで使われることが多い言葉なので、間違えた使い方をしないようにきちんと確認しておきたいですね。
今回は、「自明」の意味と使い方!「自明性」「自明の理」とは?【例文つき】についてご説明いたします!
「自明」の意味
「おのずから明らかなこと」という意味です。
「じめい」と読みます。
「自分」の「自」に「明らか」と書きますので文字通りの意味ですね。
「自明」は、特に証明したり詳しく説明したりしなくても、それ自身ですでに明らかで分かりきった状態であることを意味する言葉です。
「自明」の使い方
「自明」は、証明や説明をしなくても、それ自体ではっきりしているということを指して使います。
「○○なのは自明だ」などと言うと、「特に詳しい説明をするまでもなく○○だということが明らかだ」「証明しなくても○○だとわかる」というような意味になるわけです。
誰がどう見てもわかるようなはっきりした特徴があるとか、誰でも常識として知っているとかいうことを指すのに使えます。
ただし、「自明」は説明しなくてもはっきりしているということであって、イコール絶対正しいこと、とは限りません。
また、「自明」は明らかであるということを指しますので、いいことに対しても、悪いことに対しても使えます。
【例文】
- 1+1=2というのは自明な事柄だ。
- 毎日バイトばかりしていたのでは学業に支障が出るのは自明だ。
- これだけ様々な証拠がそろえば、答えは自明だ。
- あの事件が彼の心身に負担を与えているのは自明のことだ。
「自明性」「自明の理」とは?
「自明」を使った有名な言葉に「自明性」や「自明の理」があります。
やや難しい言葉ですが、ビジネスシーンやニュース、小説などでもよく使われていますのでそれぞれの意味を確認しておきましょう。
「自明性」とは
「自明性」は「自ずと明らかになる性質」のことです。
「じめいせい」と読みます。
「自明」は「性質」だから「自明性」ですね。
「自明であること」と考えると良いでしょう。
わざわざ証明や説明をする必要がないほど明らかであるという性質・傾向のことを言います。
哲学や心理学、社会学、また数学など、学問の様々な分野で使われる言葉ですが、ビジネスシーンやニュースでも使われることがありますから、覚えておきましょう。
【例文】
- 現代社会の自明性から解放され、自由な視点を手に入れる。
- 現代では、職業威信の自明性が失われつつある。
- 科学の発展が、それまでの社会の自明性を脅かした。
「自明の理」とは
「自明の理」は「あれこれ説明する必要のない明白な道理」という意味です。
「じめいのり」と読みます。
これも「自明」な道理・理屈ということですね。
いちいち詳しく説明したり、根拠をあげて証明したりする必要がないような、当たり前の真理、あきらかな論理を言います。
【例文】
- 人は水の中では呼吸ができないのは自明の理だ。
- 見通しの悪いカーブではスピードを落としたほうがいいのは自明の理だ。
- この新システムにより、より安全性を確保できることは自明の理です。
「自明」の類義語
「自明」の類義語には次のようなものがあります。
- 明白(はっきりしていること。疑う余地がないこと)
- 明らか(はっきりしていて疑う余地がないさま)
- 当然(当たり前)
- 著明(際立ってはっきりしている。非常に明らかなさま)
- 歴然(はっきりしていて疑う余地のないさま)
「自明の理」の類義語・言い換え表現として次のようなものも挙げられます。
- 火を見るより明らか(疑う余地がないほど明らか。悪い結果になるのが予想される場合に使う)
- 言うまでもない(分かりきっていてあれこれ言う必要がない)
- 公理(一般に通用する道理)
「自明」の対義語
「自明」の対義語には次のようなものがあります。
- 懐疑(決定的な考えを持てず疑いを持つこと)
- 不明(はっきりせず明らかでないこと)
まとめ
「自明」は、特に証明や詳しい説明をしなくてもいいほど明らかであること、分かりきっていることを指して使う言葉でした。
「自明」なことや「自明の理」というのは世の中にたくさんありますが、「自明」ではないこともまたたくさんありますよね。
ぜひ「自明」の意味を理解して、適切な場面で使ってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!