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「~というのが部長の持論だ」
「彼は持論を展開した」
このように日常でもビジネスシーンでも使われる「持論」という言葉。
使ったことがある、聞いたことがあるという人も多いと思いますが、きちんと意味を確認してみましょう。
非常によく似た言葉に「自論」もありますので、どのように使い分けるのか違いも知っておきたいですね。
今回は、「持論」の意味と使い方!「自論」との違いは?|例文つきについてご説明いたします!
「持論」の意味
「持論」は「その人がいつも主張する説・議論。持説」という意味です。
「じろん」と読みます。
「持」はもちろん「持つ」という字で、「もつ」「たもつ」などの意味があります。
「論」は「道理を説く」「筋道を立てた話や文章」「考え、見解」などの意味があります。
「持論」は「持っている」「論」ということですから、漢字のままの意味ですね。
その人がいつも持っている意見ということになります。
「持論」の使い方
「持論」はかねてから主張している自分の意見のことです。
前からこう言っていること、前から持っている考え、ということですね。
- ~が彼の持論だ
- 持論を述べる
- 持論を展開する(持論を詳しく表明していくこと)
こうした使い方をします。
「持論」は単に自分の意見ということではありません。
ころころ変わる考えとか、そのときにパッと思いついたばかりの考えではなく、「自分が持っている考え」です。
以前からある意見や考え方を持っていて、それを主張する、表明するといったときに使います。
「持論」の例文
- 彼女は男性の育児参加について持論を展開した。
- 勉強を続けるコツは無理に毎日のノルマを決めないことだというのが彼の持論だ。
- ラーメンは細麺に限るというのが彼の持論だ。
- 彼女は決して持論を曲げない。
- 彼は壇上で熱く持論を展開した。
- 彼女は映画に関する持論を述べた。
「自論」との違いは?
「持論」と非常に似ているのが「自論」です。
「持論」も「自論」も「じろん」と読み、どちらも自分の意見といった意味で一般的に使われている言葉です。
同じようにも思えますが、違いを挙げると次のようになります。
- 「持論」は「以前から主張している考え」
- 「自論」は「心の中にある自分の考え」
「持論」は、今まで見てきたように以前から持っている自分の考えのことで、それを主張する時に使います。
「自論」は文字通り「自分の考え」という意味なのですが、こちらはそれを主張しないで自分の心の中で考えている時などに使われることが多いです。
また、「自論」の方は誤用であるとされることもあります。
「持論」の誤用からできた言葉ではないかと言われています。
ですが、「自論」は造語ではあるけれども一般的に使われている言葉で、「自論を持っている」とか「~という自論」などと広く使われます。
間違いとは言えませんが、正式な言葉ではないのでビジネスシーンなどオフィシャルな場や書面では「持論」を使った方がよいでしょう。
「持論」の類義語
「持論」の類義語には次のようなものがあります。
- 自論
- 一家言(その人独特の意見)
- 主張(自分の意見を言い張ること。またその意見)
- 見解(物事に関する考え方や評価)
- 言い分(主張したい事柄)
- 意見(ある問題についての考え)
- 私見(個人的な見解)
- 主義(一定の主張や思考体系)
- 信条(固く信じて守る事柄)
「持論」の対義語
「持論」の対義語には次のようなものがあります。
- 世論(世間一般の意見)
- 総意(全ての者の意向)
- 一般論(世間に広く認められると考えられる論)
まとめ
「持論」は「その人がいつも主張する説・議論。持説」という意味です。
前から考えていたこと、以前から持っている意見ということです。
「~が○○の持論だ」とか、「持論を展開する」などと使います。
自分の意見を主張する時や、他人の独自の意見について表すときに使いやすい言葉ですね。
よく似ていますが「自論」は「持論」の語表記からうまれた言葉ですので、ビジネスシーンなどで使う場合は「持論」の方が良いでしょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!