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言葉の意味と使い方

「受領・拝受・受理」の意味と違いは?ビジネスで使うのはどれ?

「受領・拝受・受理」の意味と違いは?ビジネスで使うのはどれ?

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「受領・拝受・受理」は、どれもものを受け取る時に使う言葉ですね。

仕事をしていても、メールや書類、お金など、いろいろなものを「受け取りました」などと連絡する機会も多いと思います。

そのような時に、「受領・拝受・受理」などの言葉のうち、どれを選べばよいのでしょうか。

いざという時困らないよう、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「受領・拝受・受理」の意味と違いは?ビジネスで使うのはどれ?についてご説明いたします!

「受領」の意味と使い方

「受領」は「物や金を受け取ること」という意味です。

「じゅりょう」と読みます。

「受」は「受ける」「受け取る」という意味です。

「領」は「おさめる」「うけとる」「大切なところ」などの意味がある漢字です。

「受領」は、「受」と「領」、受け取るという意味の漢字を重ねたものですね。

「受領」は文字通り何かを「受け取る」という意味で、受け取るものはものやお金などいろいろです。

【例文】

  1. 町内会費を受領する。
  2. 資料を受領しました。

>>「徴収」の意味と使い方!「集金」との違いや丁寧・柔らかい表現にするには?

「拝受」の意味

「拝受」は「受け取ることをへりくだっていう語」です。

「はいじゅ」と読みます。

「受領」と「受」の字は同じですが、こちらの「拝」には「おがむ」「うやまう」、また自分の動作に添える謙譲語という意味もあります。

「拝」をつけると「拝見」とか「拝借」、「拝啓」など、自分が○○いたしますという謙譲の意味になるわけです。

「拝受」は、自分が受け取りをいたしますということで、へりくだって受け取ることを表す言葉です。

【例文】

  1. お手紙、拝受いたしました。
  2. 資料をご送付いただきありがとうございました。取り急ぎ、拝受のご連絡まで。

>>「拝受」の意味と使い方!「拝受いたしました」は二重敬語になる?

「受理」の意味

「受理」は「提出された願書・届け・ 訴状などを受け取って処理すること」という意味です。

「じゅり」と読みます。

「理」には「ことわり」「すじめ」「おさめる」「自然科学」などの意味があります。

この場合は「受け取って、おさめる」ということですね。

願書や届けといった書類について使います。

例えば、役所に婚姻届や転居届などの書類を出したときは「受理」された、と言います。

【例文】

  1. 婚姻届が受理された。
  2. 入学願書を受理する。

「受領・拝受・受理」の違いは?

「受領・拝受・受理」はいずれも何かを受け取るという意味の言葉です。

この三つの違いは、

  • 「受領」は広くお金やものを受け取ること全般を指す
  • 「拝受」はものを受け取ることをへりくだって表す
  • 「受理」は書類を受け取ること

となります。

同じ「受け取る」ということでも、色々と意味の違いがありますね。

  • 「受領」が最も幅広く、「受け取る」という意味でお金やものなど、色々なものを受け取ることを表します。
  • 「拝受」もいろいろなものを受け取るといういみではありますが、これは「拝」という謙譲の言葉がついていますので、へりくだる意味です。

目上の方から、謹んで受け取らせていただくという意味合いになります。

最後の「受理」にはそのようなへりくだる意味はなく、これも一般的に使える言葉ですが、受け取るものが限られています。

「受理」は届けや訴状、論文などなど、書類の提出を受け付ける時に使います。

これが「受領・拝受・受理」の違いです。

>>ご査収くださいの意味と使い方!目上の人や上司にも使える?

ビジネスで使うのはどれ?

「受領・拝受・受理」は、意味の違いがありますが、どれも書類やものを受け取る時に使う言葉ですよね。

ビジネスシーンで何かを受け取った時、とっさにどれを使えばいいのか迷うこともあると思います。

ビジネスシーンで使うのはどれかというと、「受領・拝受・受理」のどれも使うことができます。

お金、メール、書類、もの、色々なものを受け取った時に「受領」、書類を受け付けたときは「受理」が使えます。

「拝領」は、へりくだった言葉で目上の人に使う言葉なので、部下や同僚などではなく、上司や取引先、お客様など目上の人からものを受け取った時に使います。

このように、ビジネスシーンで「受領・拝受・受理」を使う際には

  • 広く一般的には「受領」
  • 目上の人から受け取る場合は「拝受」
  • 書類を受け付けるときは「受理」

という使い分けをします。

「受領・拝受・受理」の類義語

「受領・拝受・受理」の類義語には次のようなものがあります。

【「受領」「受理」の類義語】

  • 受け取る(渡されたものを自分の手にする)
  • 領収(金品を受け取っておさめること)
  • 査収(金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること)
  • 収受(金品などを受け取っておさめること)
  • 受納(贈り物の金品などを、 受け取って納め入れること)

【「拝受」の類義語】

  • 頂く(「もらう」の謙譲語)
  • 頂戴(もらうこと、また、もらって飲食することをへりくだっていう語)
  • 拝領(貴人から物をいただくこと)
  • 賜る(目上の人からもらう。いただく)
  • 授かる(神仏や目上の人などから、金では買えない大切なものを与えられる)

「拝受」の場合は、謙譲の意味になるため、「目上の人からいただく」という意味の言葉が類義語になります。

まとめ

「受領・拝受・受理」の意味と違いはおわかりいただけたでしょうか。

「受け取る」ということはいろいろな言葉で表せますが、場面や相手に応じて、適切な言葉を選んで使うことができるといいですね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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