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言葉の意味と使い方

「若干」の意味と使い方!「若干名」とは何人ぐらいのこと?【類義語・対義語】

「若干」の意味と使い方!「若干名」とは何人ぐらいのこと?【類義語・対義語】

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「若干」という言葉は、ビジネスシーンでもよく使われます。

「若干○○です」「アルバイトを若干名募集します」など、様々な場面で目にすることがありますね。

この「若干」ですが、どれぐらいの数量や程度のことを表すのでしょうか。

「若干名」と言われても、少人数なのか大勢なのか、何人のことかわからないと困りますよね。

今回は、「若干」の意味と使い方!「若干名」とは何人ぐらいのこと?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「若干」の意味

「若干」は「はっきりしないが、それほど多くはない数量」を表す言葉です。

「じゃっかん」と読みます。

「わかぼし」などと読み間違わないよう(笑)、また同音の「弱冠」と書き間違えたりしないよう、漢字と読み方はしっかり覚えておきましょう。

「弱冠」は「歳が若いこと」です。

同じく「じゃっかん」と読みますし、「年齢が少ない」というイメージから「若干18歳」などと混同して使われることもありますが、全く別の言葉です。

「若干」は、「いくらか」「多少」ということで、はっきりしていないがさほど多くない数量を指します。

この由来は、「若干」という漢字をバラバラにするとわかります。

「若干」の「干」を、「十」と「一」に分け、「一の若く(ごとく)、十の若し」と読むのです。

これは「一のようであり、十のようでもある」という意味になります。

ここから、「いくらか」「多少」などという、さほど多くない数量のことを「若干」というようになりました。

一のようで十のようであるということなので、はっきり決まった数ではありません。

また、一から十の間を示しているので、百とか千、万といった大きな数ではなく、あまり多くない数ということになるのです。

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「若干」の使い方

「若干」は、はっきりしないがそれほど多くはない数量を表します。

ですので、○人、○個など、はっきり数量が決まっているときに「若干3個」などとは言いません。

また、先にも述べましたが、年齢が若い時には「弱冠」を使います。

「若干名」「若干数」「若干の○○」などの使い方で、あまり多くない数量を表します。

また、「若干○○だ」という形で、「少しばかり」「多少」といった意味で使います。

「若干大きい」とか「若干辛い」など、少しばかりそのようであるという意味になります。

【例文】

  1. 二つとも似たような商品だが、こちらの方が若干大きい。
  2. この料理は若干辛いので気をつけて食べてください。
  3. この道を行くと、大通りから行くよりも若干早く着きます。
  4. この商品は売り切れの表示ですが、実際はキャンセルがあったため若干数の在庫があります。

「若干」の柔らかい表現

「若干」は、ビジネスシーンでも非常によく使われる言葉です。

数量がはっきりしない時や、少しばかり○○だと言いたい時に便利な言葉ですね。

ですが、「若干」は文章などで使われることが多い、堅苦しい言葉です。

そのため、会話の中で「若干」を使うと事務的な印象になります。

もちろん事務的に報告したい時などには問題なく使えますが、例えば目上の人に口頭で報告するとか、お客様などに丁寧に話す時にはもっと柔らかい表現にした方が良い場合があります。

「少し」「少々」などを使って表した方が、柔らかく伝えたい場合には適しています。

【例文】

  1. 若干お待ちいただけますか→少々お待ちいただけますか。
  2. 若干材料が足りないようです→少し材料が足りないようです。
  3. 若干多めに入っています→少々多めに入っています。

「若干名」とは何人ぐらいのこと?

「若干名」もよくビジネスシーンで使われる言葉ですね。

例えば社員やアルバイトの募集に「若干名を募集します」などというのがよくある使い方です。

この「若干名」は、「数人」という意味で捉えるとよいでしょう。

「若干」ははっきりしない数を表すので、必ず2人か3人などと決まったわけではありません。

2、3人から5、6人といったところでしょうか。

多くても10人を超えることはないでしょう。

ちょっと曖昧な言葉ですが、はっきり決まっていないけれど何人かを募集したいとか、はっきりわからないけれど何人かいる、というような時に、だいたい10名以下ほどの人数を指す「若干名」は使いやすい言葉です。

「若干」の類義語

「若干」の類義語には次のようなものがあります。

  • いくらか(あまり多くない数量)
  • 少し(数量・程度などがわずかであるさま)
  • いくばくか(ある程度。若干)
  • 少々(わずかの分量・数量)
  • 多少(多いか少ないか)
  • 幾分(程度が小さいさま。 いくらか。少し)

「若干」の対義語

「若干」の対義語には次のようなものがあります。

  • 大量(量が多いこと)
  • 膨大(形・内容などが、非常に大きいさま。きわめて数量の多いさま)
  • たくさん(数や分量が多いこと)
  • かなり(非常にとまではいかないが、程度が普通よりはまさっていること)
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まとめ

「若干」ははっきり決まっていないがそれほど多くない数量を表す言葉でした。

はっきりしませんね(笑)。

ですが、いつでも「○個」「○名」などと数字が決まっているとは限りません。

少なめの数で、はっきりしない数量を表したい時には「若干」は非常に便利な言葉で、使う機会も多いと思います。

ぜひきちんと確認して、いろいろな場面で使いましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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