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妖怪「かまいたち(鎌鼬)」はアニメや映画などにも登場する妖怪で、その名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
今回は「かまいたち」について、どんな妖怪なのかという事はもちろん、動物なの?役割が決まっているの?という疑問にもお答えしていきます。
「かまいたち(鎌鼬)」とは
「かまいたち(鎌鼬)」とは信越地方に多く伝わる妖怪で、3匹でつむじ風に乗り人間を切りつける妖怪です。
爪の鋭い「イタチ」の姿で描かれることが多い妖怪なんですよ。
かまいたちに切りつけられるとその部分には刃物で切られたような切り傷が出来ますが、不思議な事に傷口から出血も無く痛みもないとされています。
そして実は俳句の季語としても使われています。
「鎌鼬」と漢字で表記され、冬の三大季語として知られているんですよ。
「かまいたち(鎌鼬)」は動物?
「かまいたち」の伝承は全国各地で伝えられているのでもちろんその地域によって正体と囁かれている物は様々です。
ですが「いたち」という言葉がその名前に入っている事から、動物のイタチの姿で文献や絵画などに描かれるようになりました。
1776年に書かれた画図百鬼夜行という書籍にも長く鋭い爪を持つイタチが「かまいたち」として描かれているんですよ。
また愛知県の東部ではかまいたちは「イズナ」と呼ばれる狐の一種であると言われています。
これはかつてその地域に存在したイズナ使いが、自身の弟子にイズナを封印する方法を教え忘れてしまったため弟子の元からイズナが逃げ出してしまったという伝承に由来します。
逃げ出したイズナは人間の生き血を吸うために人を襲うようになり、切り口から血が出ないのはイズナがその血を吸ったからだと言われているんですよ。
「かまいたち(鎌鼬)」は役割が決まっている?
3匹でつむじ風に乗りやってくるかまいたちですが、その3匹それぞれがしっかりとした役割を担っていると言われています。
- 1匹目「人間を転ばせる」
- 2匹目「手足を切りつける」
- 3匹目「出来た傷に薬を塗る」
という役割です。
かまいたちに切りつけられても痛みも出血も無いのは、3匹目が塗る「よだれ」という名前の薬のおかげなんですね。
まとめ
1匹かと思いきや実は3匹ワンチームで行動している仲間意識のある妖怪だったんですね。
人気妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場していますがその姿は人間として描かれており、鬼太郎と協力して戦うなど、やはり仲間意識が強いことを感じさせてくれますね。
切られてしまうのはもちろん嫌な事ではありますが、命まで取っていく妖怪ではないので「冬の風物詩」として大目に見てあげてもいいのではないでしょうか。