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「ノート提出を成績に加味します」
学生時代にこのような言い回しを聞いたことがありませんか?
この「加味する」という言葉は、ビジネスシーンでも使うことがありますし、新聞などの文中でも見られます。
「加味する」はいろいろな場面で用いられる言葉ですが、どういう意味なのかわかりますか?
「成績に加味する」も、「味」を「加える」がどうして成績と関係するのか、はっきり説明できないという人も多いかもしれません。
この機会に「加味する」という言葉の意味や使い方、類義語なども含めて確認をしておきましょう。
今回は、「加味する」の意味と使い方!「成績に加味する」とは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「加味する」の意味
「加味する」は「味を付け加えること」「あるものに別の要素を付け加えること」という意味です。
「かみする」と読みます。
「味」を「加える」と書くので「味を加えること」というのは覚えやすいですね。
薬に他の薬を加えて調合するというのが元々の意味だったそうです。
それが、料理などの時に調味料を足して味を変えることという意味で使われるようになりました。
そこから、物事になにか工夫したり付け加えたりすること、という意味にもなりました。
「加味する」の使い方
「加味する」は「味を付け加えること」「あるものに別の要素を付け加えること」という意味では、「スープに塩を加味する」というように使います。
ですが、普段よく使うのは2番めの方の意味でしょう。
「あるものに別の要素を付け加えること」という意味で、「加味する」と使うと、「物事をより良くするために工夫したり考えを巡らせたりすること」ということを表します。
例文で使い方を確認しましょう。
【例文】
- 全員の意見を加味して日程を調整する。
- 参加者の意見を加味して講座内容を決める。
- それぞれの事情を加味しながら計画を立てる。
- 生徒のスキルはもちろん、人間性なども加味した上でクラス分けを決定する。
「成績に加味する」とは?
「加味する」はよく「成績に加味する」という使い方をされます。
これは、成績をつける際に、ある物事を考慮に入れて評価するという意味です。
たとえば通知表などで成績を決めるのに、テストの点数だけではなくて、それに出席率やレポートの提出なども加えて成績をつける、ということがありますよね。
それを「レポートの提出を成績に加味する」などと表すわけです。
学生だけでなく、社会人になっても、営業職などで成績がでる仕事もありますよね。
「○○を加味した上で営業成績を出す」というような状況もあると思いますので、「成績に加味する」という言葉の意味は理解しておきたいところです。
【例文】
- 授業の出席率を成績に加味する。
- 訪問件数や商談状況を営業成績に加味して評価対象とする。
「加味する」の類義語
「加味する」の類義語には次のようなものがあります。
- 織り込む(一つの物事の中に他の物事を含める)
- 踏まえる(判断の拠り所とする)
- 考慮する(様々な要素に思い巡らせて考える歳にその要素の一つとして含める)
- 組み込む(あるものを全体の一部としてその中に入れる)
- 勘案する(あれこれ考え合わせる)
- 計算に入れる(あらかじめそのことを予測して計画を立てる)
- 視野に入れる(考慮、検討を行う際に、可能性や選択肢などの要素をさらに増やす)
「加味する」の対義語
「加味する」の対義語は特にありません。
強いていうなら「加味しない」になるでしょう。
または「考慮に入れない」「計算に入れない」など、類義語を否定系にする形になります。
あるいは、加えないという意味の
「外す」「除外する」「除く」などを用いて反対の意味を表すこともあるでしょう。
まとめ
「加味する」は物事をより良くするために考慮に入れたり工夫したりすることを表していました。
確かに、調理の時に塩こしょうなどを足して味を整えること通じる意味がありますね。
普段何気なく見聞きする言葉も、意味を改めて考えてみると面白い発見があるものです。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!