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言葉の意味と使い方

「観測」と「観察」の違いは?天体を見る時はどっち?|例文つき

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「天体を観測する」

「天体を観察する」

この「観測」と「観察」という言葉は、同じような場面で使われることも多く、非常に似ていますね。

違いがわかりにくいかもしれませんので、この機会に詳しく知っておきましょう。

今回は、「観測」と「観察」の違いは?天体を見る時はどっち?|例文つきについてご説明いたします!

「観測」と「観察」の違いは?

観察・観測する子

「観測」も「観察」も、自然物などをしっかり見るときに使う言葉ですね。

この違いは、

  • 「観測」は「変化するものを測定して記録すること」
  • 「観察」は「物事を注意深く見ること」

となります。

「観測」は自然現象の変化などを詳しく見て、測ります。

「観察」は物事を注意深く詳しく見るということを表します。

「観測」の方は見るだけではなくて測るという意味がありますね。

「観測」は「観察」した上で測定することであるという関係になります。

天体を見るときはどっち?

天体観察・観測

天体を見るときは「観測」と「観察」、どちらが適切なのでしょうか。

結論を言うと、天体を見るときは「観測」も「観察」もあります

「天体観測」は、

「天体観測」

天体を「観測」するというのは、天体そのものや天体の動き、変化などを「観測」するということです。

双眼鏡や望遠鏡、あるいは天文台にあるような特殊な観測機器などを用いて、天体の位置や距離、動き、変化などを観察し測定します。

一方、天体を「観察」は、

「天体観察」

=天体を「観察」するというのは、天体をじっくり見る、詳しく見るという意味になります。

ですので、専門的に測定をするのではなく、趣味や野外活動の一環として天体をよく見てみるということは天体の「観察」になります。

楽しみとして星を見ることも「天体観測」と呼ばれることも多いのですが、本来の意味としては

  • 専門的に天体を測定する場合は「観測」
  • 趣味などで天体をじっくり眺める場合は「観察」

という使い分けになります。

「観測」の意味

「観測」は「自然現象を精密に観察・測定し変化などを調べること」「物事を注意深く見て変化や成り行きを予測すること」という意味です。

「かんそく」と読みます。

まずいわゆる「天体観測」や「気象観測」といった、自然物や自然現象を詳しく測定し動きや変化などを調べるという意味があります。

そして、自然現象に限らず広く物事について、注意深く見て変化や成り行きを予測するという意味でも使います。

いずれも、「観る」「測る」という字の通り、ただ観るだけではなく測定をしたり予測をしたりして調べるという意味があります。

「観測」の使い方

「観測」は、観察して測定するという意味で使います。

天体や気象、そのほか自然の対象について使うことが多い言葉です。

「観測する」「天体観測」「気象観測」などの使い方をします。

「観測」の例文

  1. 京都で震度2の揺れを観測する地震があった。
  2. 今年の冬は北海道で観測史上1位の大雪となった。
  3. 天体観測のために望遠鏡を買う。
  4. 全国に配置された地域気象観測システムで降水量を観測している。

「観測」の類義語

「観測」の類義語には次のようなものがあります。

  • 実測(距離や面積などを実際にはかること)
  • 測定(計器や装置を用いて重さや長さや速さなどをはかること)
  • 測量(土地の面積や高低などを精密に測定すつこと)

「観測」の対義語

「観測」の対義語には次のようなものがあります。

  • 制御(機械などを望む通りの運転状態にすること)
  • 推測(ある事柄を基にして推し量ること)

「観察」の意味

「観察」は「事物の事象を自然の状態のまま客観的に見ること」という意味です。

「かんさつ」と読みます。

子供でもよく使う身近な言葉ですよね。

物事の状態や変化を、注意深くよく見るということです。

「観測」と違って測定などをするという意味ではなく、じっくりと対象物を客観的に見るということを指します。

「観察」の使い方

「観察」は日常的にもよく使われる言葉です。

物事を注意深く見るということで、生物や植物などの自然物をしっかり見ることも「観察」ですし、人を「観察」するということもあります。

状況を「観察」するという使い方もでき、広く色々な物事について使える言葉です。「観察する」「観察眼」「健康観察」などの使い方や言葉があります。

「観察」の例文

  1. 自由研究で、アリの生態を観察する。
  2. 社会の動向を観察する。
  3. アプリを使って毎日の健康観察をしている。
  4. この映画は、主人公の日常が鋭い観察眼でリアルに描かれている。

「観察」の類義語

「観察」の類義語には次のようなものがあります。

  • 精察(詳しく観察すること)
  • 注視(注意してよく見ること)

「観察」の対義語

「観察」の対義語には次のようなものがあります。

  • 実験(実際に試みて理論や仮説が正しいかどうか確かめること)

まとめ

「観測」と「観察」は似ていますが意味の違いがありましたね。

「観察」は物事をしっかり見ることで、「観測」は「観察」して測定をするという意味です。

天体を専門的に見て調べる場合は「観測」が用いられますが、ただじっくりと見るということを表現したい場合は天体の「観察」とするのもよいでしょう。

ぜひ「観測」と「観察」の意味を理解して使い分けてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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