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「寡占」の意味とは?「独占」との違いや「寡占市場」についてわかりやすく解説! 

「寡占」の意味とは?「独占」との違いや「寡占市場」についてわかりやすく解説! 

ビジネスシーンでよく見聞きする言葉である「寡占」。

「寡占」や「独占」は何かの市場について述べるときによく使われる言葉で、中学の公民の授業から経済ニュースまで、様々なところで取り上げられる言葉です。

仕事をしていく上でもぜひ知っておきたい言葉ですので、しっかり理解しておきましょう。

今回は、「寡占」の意味とは?「独占」との違いや「寡占市場」についてわかりやすく解説! についてご説明いたします!

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「寡占」の意味

「寡占」は「少数の供給者が市場を支配している状態」という意味です。

「かせん」と読みます。

「寡」という字は読み方がわからない人も多そうです。

「募」や「暮」など似たような字も多いですので、正しい漢字と「かせん」という読みもきちんと覚えておきましょう。

「寡」は「すくない」「ひとり者。連れ合いをなくした人」「力や徳が少ない。また自分や自分の主君を謙遜していう語」という意味があります。

「寡占」の場合は最初の「少ない」という意味で使われています。

そして、「占」は「うらなう」「しめる、自分のものにする」という意味がある漢字です。

この場合は「占める。自分のものにする」という意味ですね。

「寡」、つまり「少ない」会社があるマーケットを「占めて」いるということで、

「寡占」はある業界で、少数の大企業がその市場を支配しているような状態を表すのです。

買い手寡占と売り手寡占

「寡占」は基本的に、ある市場が少数の売り手に支配されている状態のことを言います。

例えば「ビール業界で大手4社のシェアが99パーセントです」というのは寡占状態であると言えます。

これは「売り手寡占」と言い、売り手側が少ない数ですね。

逆に、買い手側が少ない「買い手寡占」というものもあります。

これは例えば自動車の部品メーカーはたくさんあっても、買い手となる自動車メーカーが寡占状態である場合などを言います。

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「寡占」の使い方

「寡占」はある市場を少数の会社が支配している状態のことを表します。

「寡占する」のほか、「寡占化」「寡占的」「寡占状態」「寡占市場」などの言葉があります。

言葉の意味からも、経済関係のニュースなどでよく見聞きする言葉です。

【例文】

  1. この市場はアメリカの大手企業が寡占している。
  2. A社とB社、そしてC社という大手三社が通信業界を寡占している。
  3. 商品市場での寡占化が進むと価格競争が弱まる。
  4. 家電流通業界では、大手家電量販店による寡占体制が続いている。

「独占」との違いは?

「寡占」に似た言葉に「独占」があります。

「寡占」と「独占」の違いは

  • 「寡占」は「少数の企業が市場を支配している状態」
  • 「独占」は「一つの企業が市場を支配している状態」

となります。

つまり、ある市場を支配しているのが一社だけなら「独占」と言い、「独占企業」「独占市場」などと言うわけです。

「寡占」の場合は「少数」なので、一社だけではなく複数の会社が市場を支配している状態のことです。

何社まで、という明確な決まりはないものの、数社程度の大企業が市場を支配していて、小さな企業の出る幕がないという状態のことを「寡占」と言いますので覚えておきましょう。

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「寡占市場」とは?

「寡占市場」とは

「寡占」は「寡占市場」という用語としてよく使われます。

「寡占市場」は「少数の大企業によって支配されている市場」という意味になります。

普段使っているようなものでも、大手数社がパッと頭に浮かぶようなものってありますよね。

  • パソコンのOSであれば、マイクロソフトかアップル
  • 携帯のキャリアならドコモ、au、ソフトバンク
  • 宅配便はヤマト、佐川、ゆうパック
  • 広告会社なら電通、博報堂
  • コーラはコカコーラかペプシ

などなど、日常的に買い物する食品やジュースから、いろいろなサービス、また航空機や鉄鋼業界などなど、様々な寡占市場の例はあります。

もちろん市場によっては一つのメーカーが「独占」している「独占市場」もあるでしょう。

こうした「寡占市場」は非常によく見られるものなので、特に問題ないように思えます。

ですが、「寡占」や「独占」が進むことによっていろいろな問題が起こる可能性があります。

「寡占市場」の問題点

「寡占」や「独占」が進むと、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 価格上昇
  • 品質低下

競争相手が少ない状態が続くと、寡占企業が結託して、自分たちの利益が守られるように価格を高めに決定してしまうことがあります。(同調的価格引き上げ)

また、「寡占市場」であるということは競争する必要がなくなってくるので、品質が下がってくることがあります。

いずれにせよ、消費者の側からするとよくないですよね。

そこで設けられたのが「独占禁止法」です。

独占禁止法とは

ある市場での「寡占」や「独占」が進むと、上に述べたように消費者に不利益が生まれる恐れがあります。

そのため、1947年に「独占禁止法」という法律ができました。

これは公正な競争を促し、市場の私的独占や、不当取引を禁止するもので、「公正取引委員会」という機関が運用しています。

「寡占」の類義語

「寡占」の類義語には次のようなものがあります。

  • 独占(ひとりじめにすること。経済で特定の資本が市場を支配している状態)
  • 占める(あるもの・場所・位置・地位などを自分のものとする。占有する)
  • 一手に握る(自分一人だけで扱うこと。独占すること)

「寡占」の対義語

「寡占」の対義語には次のようなものがあります。

  • 乱立(多数がむやみやたらに立つ(現れる)こと)
  • 群雄割拠(多くの英雄が各地で勢力をふるって対立すること。同じような実力や勢力をもつ者が互いに対立して争っていること)

まとめ

「寡占」は少数の企業が市場を支配している状態を指す言葉でした。

いろいろな業界に当てはまるので、ぜひ身の回りにどんな例があるか考えてみてください。

「寡占」状態が続くと、色々な問題が出てくることもあり、経済学の分野では健全な市場経済を保つために、「寡占」「独占」に対して様々な考察が行われています。

今回は簡単に「寡占」についてまとめましたが、興味を持った方はビジネス書などで勉強してみるのもよいでしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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