「~という形になります」はNG敬語?言い換え方は?【例文つき】

「~という形になります」はNG敬語?言い換え方は?【例文つき】

「○○という形になります」

ビジネスシーンで、また自分が客としてお店に行った時など、相手から何か説明されるときにこのような言い回しをよく耳にしませんか?

「○○ということになります」みたいな意味ですよね。

自分でも普段よく使っているという人も多そうです。

接客業に限らず、テレビに出ている人や役所の人なども結構使っていますよね。

「~の形になります」

「~していただく形になります」

など、色々バリエーションはありますが、この「形」がつく言い方、間違った敬語だと言われているのをご存知ですか?

「~という形になります」はよく聞く言い回しですし、丁寧な感じもするのですが、本当に使ってはいけない言葉なのでしょうか。

しっかり確認して気をつけたいですね。

今回は、「~という形になります」はNG敬語!言い換え方は?【例文つき】についてご説明いたします!

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「~という形になります」はNG敬語?

結論から言うと、「~という形になります」は間違った敬語です。

なぜなら、形のないものに「形」をつけているからです。

「お客様の方でご用意いただくという形になります」

お客様が何かを自分で用意する、そのことに特に「形」はありませんよね。

無形である行為にわざわざ「形」をつけている点がおかしいわけです。

もちろん「これはこのあとなんと言う形になりますか?」「これは楕円形という形になります」という会話であれば、「~という形になります」は正しい答えかもしれません。

でもこんなシチュエーション、めったにあるものではないですよね(笑)。

「~という形になります」を使う側は、自分が「~してください」というよりも「~という形」と言ったほうが婉曲な言い方になるので丁寧だと思って使っているのでしょう。

「~という形になっております」が接客業や来客、電話応対などでよく使われているのも、この「婉曲=丁寧」という日本語ならではの文化からくるものだと思われます。

ですが、使われた側は違和感も感じるでしょうし、かえって客観的でよそよそしい印象にも捉えられがちです。

「~です」というよりも「~という形になります」と言うほうが、「こういうルールなので」「私の意見ではないけれど、こういう決まりになっているので」と責任逃れをしているような、他人事のような言い方に聞こえるわけですね。

このような理由から、「~という形になります」は使わない方が良い敬語ですので、もっとシンプルな言い方に言い換えるようにしましょう。

「~という形になります」の言い換え方は?

架電

「~という形になります」は、「形」を使わずにシンプルな言い回しにしたほうがよい敬語です。

「ということになる」「という状態になる」といった意味で使っているわけですから、「~ということになります」でもよいですし、場合によっては「~です」「~でございます」だけで十分ということもあります。

色々なパターンの「~という形になります」を別の言葉で言い換えてみましょう。

【例文】

  1. こちらが商品一覧という形になります。→こちらが商品一覧でございます。
  2. 返品の際の送料はお客様にご負担いただくという形になります。→返品の際の送料はお客様にご負担をお願い申し上げます。
  3. 四月一日生まれの人は一つ上の学年で入学するという形になります。→四月一日生まれの人は一つ上の学年で入学することになります。
  4. まずは一週間お試しいただいてから購入を決めていただくという形になります。→まずは一週間お試しいただいてから購入を決めていただくということになります。

いかがでしょうか?

「形」がなくなっただけでスッキリと分かりやすくなった気がしませんか?

それと同時に「形」を使わないようにすると、主観的というか、自信を持って自分の言葉として発言している感じになります。

婉曲=丁寧、というのは日本語の一つのルールではありますが、婉曲が過ぎるとかえって失礼になってしまうこともあります。

このような場合は婉曲さよりも相手への分かりやすさを優先たほうがよいでしょう。

「~という形になります」の言い換え方をまとめてみると

  • ~です
  • ~ということになります
  • ~をお願いいたします

などとなります。

「形」というよりもシンプルで言いたいことがわかりやすい言い方を探して言い換えるようにしたいですね。

他にも気をつけたいNG敬語

「~という形になります」のように、一見丁寧で、接客などにもよく使われている言い回しの中にもまちがった敬語はたくさんあります。

よく言われるものでは

  • ×書類の方を→○書類を
  • ×お名前を頂戴できますか→○お名前を伺ってもよろしいですか
  • ×~でよろしかったでしょうか→○~でよろしいですか
  • ×どちらにいたしますか→○どちらになさいますか

などがあります。

いずれも「バイト敬語」などと言われ、敬語をきちんと使えない若者が接客の時に使う間違った敬語、ということでよく話題になっています。

ですが、実際には入社して結構年月が経ったようなビジネスパーソンでもこうした敬語を使ってしまっていることがよくあります。

身近な言い回しなのでつい癖になって口から出てしまいがちなので気をつけたいですね。

まとめ

「~という形になっております」

ビジネスシーンで、取引先やお客様に何事かを説明したい時、とても使いやすい言葉ですよね。

いい感じに客観的で、「こういう決まりになってますので、すみませんがそうしてくださいね」みたいなことを丁寧に言えるのが便利です。

ですが、言われた側にしてみれば違和感を感じてしまいますし、会話の中で何度も「形」「形」と繰り返されたりすると耳障りで不快ですよね。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

敬意を表したいからといって、何事も婉曲にすればするほどよいというものではありません。

バイト敬語は卒業して、正しい会話表現を身につけていきたいものですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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