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「過渡期」の意味は「忙しい」?正しい使い方と「繁忙期」との違い【類義語・対義語】

「過渡期」の意味は「忙しい」?正しい使い方と「繁忙期」との違い【類義語・対義語】

「わが社は過渡期にある」

「時代の過渡期だ」

「人生の過渡期を迎える」

このような使い方をする「過渡期」という言葉があります。

ビジネスのこと、また歴史や個人的なことなど、いろいろな場面で使われていますね。

少し難しい言葉なので、「過渡期」の意味が分かりにくいかもしれません。

ビジネスシーンでもよく使われる言葉ですから、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「過渡期」の意味は「忙しい」?正しい使い方と「繁忙期」との違い【類義語・対義語】についてご説明いたします!

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「過渡期」の意味

「過渡期」は「移り変わりの途中の時期」という意味です。

「かとき」と読みます。

「かどき」などの読み間違いに注意しましょう。

「過渡」というのは、「過ぎる」という字と「渡る」という字からできていますね。

「過ぎて渡る」ということで、「古いものから新しいものへと移り変わる」という意味になります。

その「過渡」の「時期」ということですので、「過渡期」は古いものから新しいものへと移り変わっていく途中の時期を表します。

「過渡」ということで、何かが過剰なのかな?というイメージから、「過渡期」は「忙しい時期」だと思っている人もしばしばいるようですが、そのような意味はありません。

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「過渡期」の使い方

「過渡期」は「過渡期である」とか「過渡期にある」、「過渡期を迎える」などの使い方で、「移り変わっていく」「変化の時期にある」というような意味を表します。

ビジネスシーンであれば、会社の急成長や経営体制の変化、社会的ニーズの変化などについて「過渡期である」という表現をすることも多いです。

「人生における過渡期」であれば、転職や就職、進学、結婚などによる生活の変化が起こる時期などを指すでしょう。

「時代の過渡期」「歴史の過渡期」(時代が変わるような、世の中の大きな動きのある時期)といった大きなものにも使いますし、一人の人に対して「人生の過渡期」という風にも使える言葉です。

これから良い状態になっていくという時にも使いますし、逆に変化によって悪い状態になっていくという時にも使えます。

【例文】

  1. 経営陣の交代により、A社は過渡期を迎えている。
  2. わが社にとって来年は飛躍の年になる。今はそれまでの過渡期だ。
  3. 多様な価値観が混在する今は、時代の過渡期といえるかもしれない。
  4. 幕末から明治維新の頃は、長く続いた徳川支配体制が終わり、日本が近代国家へと生まれ変わる過渡期であった。
  5. 歴史の過渡期には混乱がつきものだ。
  6. 20代は就職、結婚、出産と大きな転機が重なり、私の人生における過渡期だった。
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「繁忙期」との違い

「過渡期」は、ビジネスシーンで使う場合は、会社の変革の時期であるとか、急成長する時期などを指して使うことが多いですね。

同じくビジネスシーンで何かとよく使う言葉に「繁忙期」があり、こちらも何か「大変な時期」みたいなイメージは共通していますよね。

「過渡期」と「繁忙期」の違いは、

  • 「過渡期」は「移り変わりの途中の時期」
  • 「繁忙期」は「来客や注文が多くて特に忙しい時期」

となります。

「過渡期」は状況が変わったりして、会社などにとっての変化の時期であるということを表します。

「繁忙期」のほうは、仕事が特に忙しい時期のことを言います。

「過渡期」を「忙しい時期」という意味で使ってしまっている人や、「〇〇期」という部分が同じなので混同している人もいるかもしれませんが、「過渡期」と「繁忙期」は全く意味が違っていますね。

特に同義語や類義語関係ではありません。

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「過渡期」の類義語

「過渡期」の類義語には次のようなものがあります。

  • 変化期(ある状態や性質などが他の状態や性質に変わる時期)
  • 変容期(物事に変化が訪れる時期)
  • 変革期(企業や社会において、変革が盛んに行われている、または行われるべき時期)
  • 転換期(物事のうつりかわる時期)

「過渡期」の対義語

「過渡期」の対義語には次のようなものがあります。

「過渡期」は変化していく時期のことですので、変化がない「安定期」が対義語になります。

また、変化して一番盛んな状態となった「最盛期」や「全盛期」、あるいは変化する前の始まりの時期である「黎明期」なども反対

  • 安定期(激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にある時期)
  • 最盛期(勢いがいちばん盛んな時期)
  • 全盛期(人気・勢力・実力などが、もっとも盛んな状態にある時期)
  • 黎明期(ある事柄が形になる前の始まりの時期)

の意味であると言えるでしょう。

まとめ

「過渡期」とはどういう時期か、おわかりいただけたでしょうか。

色々な場面で使う言葉ですが、いずれにしてもそれまでの状態から、違った新しい状態になる変化の真っただ中にあるという時期を指す言葉でしたね。

よく理解して、ぜひ使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。