言葉の意味と使い方

「御用納め」と「仕事納め」の意味と違いは?使い方を解説!

「御用納め」と「仕事納め」の意味と違いは?使い方を解説!

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年末が近づいてくると、年末年始の休暇まであと少しと言うことで、なんだかそわそわしてしまいますね。

その年の最後の営業日のことを「御用納め」とか「仕事納め」と言います。

この「御用納め」と「仕事納め」は何が違うのでしょうか。

どのように使い分けられているのか、ぜひ知っておきましょう。

今回は、「御用納め」と「仕事納め」の意味と違いは?使い方を解説!についてご説明いたします!

「御用納め」の意味

「御用納め」は「各官公庁で、その年の執務を終わりにすること。また、その日」という意味です。

「ごようおさめ」と読みます。

行政機関の年末年始の休日というのは12月29日~翌年1月3日ですので、「御用納め」は普通は12月28日ということになります(28日が土日に当たる場合は前倒しになります)。

「御用納め」の「御用」は、「用事」を丁寧に言う言葉でもありますが、この場合は宮中や政府などの公の用務ということになります。

公的な仕事の、一年の最後のことを「御用納め」というわけですね。

逆に、新年が明けて、官公庁などでその年の執務を始めることは「御用始め」と言います。

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「仕事納め」の意味

「仕事納め」は「年末に、その年の業務を終えること。また、その日」と言う意味です。

「しごとおさめ」と読みます。

これはそのまま、一年の「仕事」を「納める(終える)」日ということですね。

反対に、新年になって初めて仕事をすることや、その日のことを「仕事始め」と言います。

「御用納め」と「仕事納め」の違いは?

「御用納め」も「仕事納め」も、年末の最後の仕事をする日のことですね。

この二つの違いは

  • 「御用納め」は官公庁などで使われる言葉
  • 「仕事納め」は民間企業などで使われる言葉

ということになります。

「御用納め」は行政機関や宮中などの、公的な機関でのその年の最後の仕事の日です。

それに対し、「仕事納め」は行政機関や宮中などという決まりはなく、広く一般にその年の最後の仕事の日という意味で使われます。

行政機関の休日は、法律で決められており12月29日~1月3日です。

ですので、「御用納め」は12月28日となります。

12月28日が土日に当たる場合は、その前の金曜日である12月27日か26日が「御用納め」となります。

なお、地方公共団体の場合は、条例で年末年始の休日が決められるため、必ずしも12月28日とは限りません。

一方、「仕事納め」はそうした決まりがないので、会社やお店など、それぞれの営業日によっていろいろです。

官公庁にならって12月28日にしているところも多いですが、年末が忙しい会社なら29日や30日まで営業していることもあります。

そもそも年中無休で休みは交代制になっているなどして、「仕事納め」が特にないというところもあるでしょう。

「御用納め」と「仕事納め」の使い分け方は?

「御用納め」と「仕事納め」の違いは、官公庁などについての言葉かどうかということでした。

基本的には、

  • 官公庁や宮中の年末最後の仕事の日を「御用納め」
  • それ以外の一般的な年末の最後の仕事の日を「仕事納め」

という使い分けでよいでしょう。

ただし、近頃では官公庁であっても「仕事納め」ということも多くなってきています。

「御用納め」というのは古い言葉で、もともと江戸時代には幕府や宮中の公の仕事を「御用」と言っていました。

そこからきて、民間でも以前は「御用納め」という言葉を使っていました。

ですが、「御用」はもともと幕府や宮中という「お上からの御用」という意味の言葉なので、民間人が使うには大げさで堅苦しい印象だということで、一般には「仕事納め」を使うようになってきたようです。

「御用」という言葉の堅苦しさや分かりにくさから、近頃ではニュースなどでも、官公庁の場合でも「仕事納め」という言葉を使うことが増えてきており、「御用納め」という言葉がだんだん使われなくなってきているようです。

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まとめ

「御用納め」も「仕事納め」も、どちらも同じ一年の締めくくり、その年の仕事の最終日ですね。

官公庁や宮中に関する場合は「御用納め」と言い、古風でかたい言葉を使うのがイメージにも合っていますね。

「御用納め」や「仕事納め」に関するニュースを見たり、「仕事納め」の日に取引先や社内でも挨拶などをすることもあるでしょう。

ぜひ言葉の意味を理解して、すっきりと一年の仕事を納めたいものですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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