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「蚊帳の外」という言葉をご存知でしょうか。
「蚊帳」というものを知らないという人も今は多いかもしれません。
「蚊帳の外」は人間関係や国際情勢などいろいろな場面で使われることがある言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
今回は、「蚊帳の外」の意味と使い方!語源や類義語・対義語|例文についてご説明いたします!
「蚊帳の外」の意味
「蚊帳の外」は「無視されて不利な扱いを受けること」という意味です。
「かやのそと」と読みます。
ある集団において、無視や仲間はずれをされることです。
また、その集団において重要な物事に関与できないような立場に追いやられるということも表します。
このような意味の言葉ですので、「蚊帳の外」というのはネガティブな意味の言葉です。
「蚊帳の外」の語源
「蚊帳の外」は集団において無視されて不利な扱いを受けることですが、「蚊帳」の意味がわかると理解しやすいでしょう。
「蚊帳の外」の語源は、「蚊帳の外で蚊に刺される」ということなんです。
「蚊帳」は蚊に刺されないように部屋に吊るす網のことです。
寝る時などに天井からテント状の網を吊るし、その中に布団を敷いて寝ていました。
日本では江戸時代に庶民にも広く使われるようになり、夏の風物詩となっていました。
現代では網戸やエアコンもありますのであまり使われませんが、東南アジアやアフリカなどでは今も普通に使われているようです。
さて、この蚊などを防げる「蚊帳」の外に出されてしまうとどうなるでしょう。
蚊に刺されますし、安心して眠れなくなりますね。
この「蚊帳」の外に出されてしまうということを、集団から無視されるなどして放り出され不当な扱いを受けることを例えて言ったのが「蚊帳の外」というわけです。
「蚊帳の外」の使い方
「蚊帳の外」は集団において無視されて不利な扱いを受ける、重要なことに関わらせてもらえないということを表して使います。
職場であれば、重要な仕事にタッチさせてもらえないとか、大事な情報が回ってこないといった立場になることを表して使います。
そのほか色々な場面で集団の仲間はずれになってしまう、相手にされなくなるということを指して使います。
- 職場の人間関係
- 友人関係
- 学校のクラス内
このような人間関係のことのほか、国際関係や経済、企業などについてもニュースでも使われることがあります。
例えば他国の首相同士の会談などが行われたときに「日本は蚊帳の外に置かれている」などと使います。
- 蚊帳の外だ
- 蚊帳の外に置かれる
- 蚊帳の外に追いやる
- 蚊帳の外の扱い
- などの使い方をします。
「蚊帳の外」の例文
- 彼を蚊帳の外に置いて話し合いが進められた。
- 前回の会議で反対意見を出したために蚊帳の外に置かれてしまった。
- 転職したのはよいが、新しい職場ではいつまで経っても蚊帳の外感があって馴染むことができない。
- 昨日学校を休んだから、クラスの話題についていけずすっかり蚊帳の外だ。
- 日本は国際社会の中で蚊帳の外に置かれていると彼は述べた。
「蚊帳の外」の類義語
「蚊帳の外」の類義語には次のようなものがあります。
- 仲間はずれ(仲間に加えられないこと)
- つんぼ桟敷(関係者でありながら助方や事情を知らされないこと)
- 爪弾き(嫌悪・排斥すること)
- 村八分(仲間はずれにすること)
- のけ者(仲間から遠ざけられた者)
- 疎外(疎んじること。仲間はずれにすること)
- 敬遠(表面では敬う態度で、実際にはかかわりを持たないようにすること)
- 部外者(ある組織・集団と関係のない人)
「蚊帳の外」の対義語
「蚊帳の外」の決まった対義語というものはありませんが、文脈によって次のような言葉が考えられるでしょう。
- 仲間(一緒に物事をする間柄)
- 仲間入り(仲間に加わること)
- 内情に通じる(一部の人しか知らない情報についてよく知るさま)
- 和衷協同(心を一つにしてものごとに当たること)
- 一致団結(目的を達成するため心を一つにして協力し合うこと)
まとめ
「蚊帳の外」は「無視されて不利な扱いを受けること」という意味です。
仲間はずれにする、大事な情報を知らされないなど、ネガティブな意味の言葉です。
友人関係や職場での人間関係についても使いますが、企業、国など大きな意味で重要なことに関われないで部外者扱いになっているようなときにも使われる言葉です。
ビジネスシーンやニュースでも使われることがあるので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!