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大事件や災害、そのほか社会的な問題が起こると、専門家や公式な団体などが「見解」を発表するということがありますね。
例えば今回の新型コロナウイルスについての、新聞やニュース記事などの見出しだけでも
「政府専門家会議の見解」
「識者の見解」
「保険会社の見解」
「WHO見解」
といった言葉が散見されます。
この「見解」はある事柄に対する考えのことであるとはわかると思いますが、「意見」など似た言葉も多く、区別はつきにくいのではないでしょうか。
「見解」とはどういう意味なのか、確認しておきましょう。
今回は、「見解」の意味と使い方!「意見」との違いは?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「見解」の意味
「見解」は「物事に対する考え方や価値判断」という意味です。
「けんかい」と読みます。
「見」は「見る」のほか、「見方、考え」という意味があります。
「解」は「解き明かす」という意味がある漢字です。
「見解」は、物事に対しての見方、考え方、評価、解釈といった意味になります。
「見解」の使い方
「見解」は物事に対する考え方や評価といった意味で使います。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 国の専門家会議が見解を示した。
- これは私の個人的な見解です。
- 新聞社からの取材に対し、教授は次のような見解を述べた。
- 二人は事件について見解を異にしている。
- 君と私との見解の相違があるようだ。(見解の相違=考えや解釈が互いに食い違うこと)
「意見」との違いは?
「見解」は物事に対しての考え方や評価です。
そのようなことを表すのに、「意見」という言葉の方がよく使われるのではないでしょうか。
非常に似た感じのする「見解」と「意見」ですが、この二つの違いは、
- 「見解」は「物事に対する考え方や価値判断」
- 「意見」は「物事や判断に対して持つ考え」
ということです。
こうして並べても、似ていますよね。
細かく違いを確認しましょう。
「見解」はある物事に対する考え方ということで、個人的なことではなく、主に社会の問題に対しての考え方などについて使います。
それに対し、「意見」は物事に対しての、自分がどう考えたか、どう判断したかということを表します。
主に個人的なことについて言います。
例えば、公の問題について専門家や正式な機関が言及するとき、「見解を述べる」と言います。
それに対して「意見を述べる」というのはもっと私的な考えを言う時に使う言葉なので、例えば一般人が社会問題について街頭インタビューされた時は「意見を述べる」ということになります。
【例文】
- 新型コロナウイルス感染症について、専門家会議は見解を取りまとめ発表した。
- 新型コロナウイルス感染予防に関わる一斉休校について、皆さんの意見を募集します。
「見解」も「意見」も物事に対しての考えであると言う点では同じですが、
- 「見解」は個人的な思い入れは入れない解釈や価値判断
- 「意見」は自分の考え
と言う違いがあり、「見解」の方が公式な発表に使うような言葉であるということです。
「見解」の類義語
「見解」の類義語には次のようなものがあります。
- 判断(ある事柄について、考えをまとめて定めること。その断定した内容)
- 見方(ある立場からの物事の考え方)
- 所見(見た結果の判断や意見。ある事についての意見、考え)
- 見識(物事を深く見通し、本質をとらえる、すぐれた判断力)
- 考察(物事を明らかにするためによく考え調べること)
- 存意(考えていること。思うところ)
「見解」の対義語
「見解」は物事に対する考え方などという意味ですので、これに対応する対義語というのは特にありません。
まとめ
「見解」は物事に対する考えや価値判断のことで、公的な機関や専門家の発表などにはこの言葉が使われるわけですね。
社会全体の問題でなくても、ビジネスシーンなどで社員としての「見解」を述べる、プロとしての「見解」を述べるといった機会もあるかもしれません。
ぜひ「見解」という言葉の意味を理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!