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「機会損失」という言葉は、ビジネスシーンで用いられることがあります。
日常的に使う言葉ではないので、意味が分かりにくいという人も多いかもしれませんね。
また、似たように使う言葉に「逸失利益」があり、これらの違いもはっきりさせておきたいところです。
今回は、「機会損失」の意味とは?使い方と「逸失利益」の違いを解説!|類義語・例文についてご説明いたします!
「機会損失」の意味
「機会損失」は「とるべき行動をとらなかったことで、本来得られるはずの利益を失う損失のこと」です。
「きかいそんしつ」と読みます。
「機会」を「損失」すると書きますね。
英語を使って「チャンスロス」とも言われます。
「機会」を失ってしまって、「損失」になるということです。
わかりやすい例を挙げてみましょう。
あるカフェが朝10時に開店した。
休日だったのでオープン直後からお客さんが大勢やって来た。
11時には食べ物が売り切れてしまったため、あとは閉店までドリンクだけで営業することになった。
このような場合、お客さんが多いことを予想して材料を多めに仕入れる、多めに仕込むなどしておけばランチタイムや午後にもっと売り上げを伸ばすことができたでしょう。
適切な判断をしていれば得られたはずの利益を逃してしまったため、これは「機会損失」と呼ばれます。
もちろん飲食店に限らず、広く企業がさまざまな営業・販売をするときに使われる用語です。
「機会損失」は、営業や販売などの機会を逃すことで、本来なら得られたはずの利益を失ってしまうという損失のことです。
「機会損失」の使い方
「機会損失」は、営業や販売の機会を逃すことで本来得られたはずの利益を逃すという意味で使います。
- 営業を行うのが遅れたため販売機会を失ってしまう。
- 在庫管理がうまくできず、その季節に売れる商品が在庫切れになってしまう。
- 社会の変化を掴めておらず、見込んでいた売上が立たなくなる。
などなど、営業や販売の戦略がきちんと立っていればもっと利益を上げられたはずなのに……という損失を「機会損失」と呼びます。
ビジネスシーン、会計や経営に関して用いられる言葉です。
「逸失利益」との違い
「機会損失」と似たような使い方をするのが「逸失利益(いっしつりえき)」です。
どちらも、本来なら利益を得られたのに失ってしまった、という点では共通しています。
しかし、両者の違いは次のようになります。
- 「機会損失」は「営業や販売の機会を逃すことで本来得られたはずなのに得られなかった利益」
- 「逸失利益」は「事故がなければ将来得られたであろう利益」
「機会損失」は意思決定が適切でなかったために、本来得られたはずの利益を得られない状態です。
商売のチャンスを逃す、ということですね。
「逸失利益」は、事故などの思わぬことが起こったために得られなくなった、本来の収入という意味です。
主に交通事故にあったときなどに使われる言葉で、事故のため仕事が続けられなくなるなどして、それまでとおなじ収入が得られなくなったとき、加害者に対して「逸失利益」を請求するなどという使い方をします。
- 「機会損失」は意思決定を誤ったために利益を得る機会を逃した場合
- 「逸失利益」は事故などにより本来の収入を得られなくなった場合
このように意味の違い、使い方の違いがあります。
「機会損失」の例文
- ホームページが見づらいことからオンラインショップ利用者が少なく、機会損失につながった。
- 観光業は人手不足のため機会損失が発生している。
- QRコード決済を取り入れることで機会損失を減らすことができる。
- 夏用商品の在庫を多めに持つことで機会損失を回避する。
「機会損失」の類義語
「機会損失」の類義語には次のようなものがあります。
- 機会費用(ある選択によって失われる他の案のうちの最大収益)
- 機会原価)ある選択肢を採用した時に、採用しなかった方の選択肢で得られたであろう利益)
- 儲け損ない
「機会損失」の対義語
「機会損失」の対義語は特にありません。
「機会損失」は本当にお金をたくさん使ってしまって損失が出たなどということではありません。
「本来なら利益を得られていたはずなのに得られない」ということを損失と捉える、未来的な損失、架空の損失とでも言うべきものです。
そのため、逆に「手に入れることができたはずの利益」「意思決定を適切にできていたら得られたはずの利益」ということで「潜在利益」という言葉が使われることもあります。
ですが、あまり一般的な言葉ではありません。
まとめ
「機会損失」は「とるべき行動をとらなかったことで、本来得られるはずの利益を失う損失のこと」です。
実際に出た損失ではなく、架空の損失です。
営業戦略や在庫管理、需要予測、接客など適切な判断をできなかったために、本来ならもっと利益が得られたはずなのにそのチャンスを逃してしまった、という場合に使います。
商品を売り逃してしまう、顧客を逃してしまうなどの「機会損失」を防ぐためにタイミングを逃さず営業・販売活動をする、在庫管理を徹底するなど色々な対策をとっていくことが大切です。
最後までお読みくださりありがとうございました!