時候の挨拶

「金風の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

「金風の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文

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「金風の候」は秋に使いたい時候の挨拶の一つですが「金風」という言葉が示すのは一体いつの時期なのでしょうか。

あまり聞きなれない言葉なので、初めて聞いたという人も多いかもしれません。

今回は「金風の候」について、使用時期がいつからいつまでなのかはもちろん、結びや使い方・例文まで詳しくご紹介していきます。

>>10月の時候の挨拶(上旬・中旬・下旬と11月にかけて)結び・カジュアルな例文

「金風の候」の時期はいつからいつまで?

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「金風の候」は「秋の終わり頃」に使える時候の挨拶です。

10月の下旬がその時期となり、体感的にも秋らしい風が吹く季節に使う言葉なんですね。

「金風の候」の意味と読み方

「金風の候」は「実り多き秋の風吹く季節になりましたね」という意味の言葉です。

読み方は「きんぷうのこう」です。

古代の中国においては「五行(ごぎょう)」と呼ばれる思想が強く、その中で秋は「金色」で示されていました。

また秋に収穫時期を迎える稲が黄金色に見える事からも秋に吹く風が「金風」と呼ばれているんですよ。

「金風の候」の使い方例文

ビジネス

【書き出し】

  1. 拝啓 金風の候、貴社におかれましてはいよいよご多忙の由、大慶に存じます。
  2. 拝啓 金風の候、貴社ますますご隆盛の折、大慶の至りと存じます。
  3. 拝啓 金風の候、貴社におかれましては一層ご繁栄の由、心よりお慶び申し上げます。

【結び】

  1. 冷え込み日毎にます時節ですが、貴社におかれましてはどうぞ更なるご繁栄をお祈り申し上げます。
  2. 深まる秋がもの悲しい時節、貴社にはますますのご発展をお祈り申し上げます。
  3. 紅葉も鮮やかになる時節です。貴社におかれましても一層のご繁栄をご祈念いたします。

目上の方

【書き出し】

  1. 拝啓 金風の候、ご一同様におかれましては一層ご繁栄の事とお喜び申し上げます。
  2. 拝啓 金風の候、〇〇様におかれましては変わらずご活躍の事と拝察いたします。
  3. 拝啓 金風の候、皆様方におかれましてはますますご隆昌の由、お喜び申し上げます。

【結び】

  1. 冷え込み厳しくなる時節です。〇〇様におかれましてはくれぐれも体調にご留意ください。
  2. 秋の月空高く見える季節、ご一同様におかれましてはどうぞ一層のご活躍をお祈り申し上げます。
  3. 柿の実がたわわに実る季節となりました。〇〇様もどうぞご壮健にお過ごしください。

カジュアルな挨拶文

【書き出し】

  1. 爽やかな秋風心地よい季節ですね。皆様お健やかにお過ごしの事と存じます。
  2. 野原にススキ揺れる季節となりました。〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか。
  3. 秋の涼やかさを感じる季節です、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

【結び】

  1. はらはらと舞う落ち葉美しい季節ですね。お風邪などひかれませんようどうぞお気を付けください。
  2. 色づく街路樹に秋の深まりを感じますね。寒さも強くなりますので体調にはくれぐれもお気を付けください。
  3. 初雪の便りもちらほらと聞かれ始めました。どうぞ変わらずお元気でお過ごしください。

まとめ

秋の風を色で表現した、とても繊細で美しい時候の挨拶が「金風の候」なんですね。

まさに実りの秋、豊穣の秋という意味合いを含んだ言葉なのではないでしょうか。

ススキや赤とんぼなど秋にしか見られない美しさを共有することが出来るのでぜひ秋に出す文書に使ってみてくださいね。

秋の終わり頃ということもあり、体調を崩す人も多い時期もあるので相手の体調を気遣う言葉とセットで使うのもおすすめです。

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