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突然ですが、「鬼才」ってどれぐらい凄い人のことを指すか、わかりますか?
日本語には意味が似ていて使い分けに悩むような言葉がたくさんありますね。
「才」がつく、「凄い才能の人」みたいな意味の言葉にも、「天才」や「秀才」、「奇才」などがあります。
これらの使い分けはどうしたらいいのでしょうか?
「鬼才」ってなんとなく字面は怖い感じですが、どういう意味なのでしょうか。
今回は、「鬼才」の意味と「天才・奇才・秀才」との違いやランクが一番上なのは?についてご説明いたします!
「鬼才」の意味
「鬼才」は「人間のものとは思われぬほどの優れた才能。また、その才能を持つ人」という意味です。
「きさい」と読みます。
「人間のものとは思われぬ」というのがなんだかすごいですよね(笑)。
語源は中国の詩人を評した「李白は天才の絶、杜甫は人才の絶、李賀は鬼才の絶」という言葉だそうです。
「鬼」の「才能」と書きますね。
「鬼」には頭にツノが生えたあの鬼というだけでなく、人間わざとは思えないほどすぐれた、という意味もあるのです。
【例文】
- 写真界の鬼才、○○の作品展を開催する。
- 日本映画界の鬼才と言われる○○監督。
「天才・奇才・秀才」との違い
「鬼才」と、似たような感じで使われる言葉「天才・奇才・秀才」との違いを確認しましょう。
まず簡単にまとめると、
- 「鬼才」は「人間離れした才能」
- 「天才」は「天性の才能」
- 「奇才」は「世にまれな才能」
- 「秀才」は「すぐれた学問的才能」
という違いになります。
それぞれについて、意味を確認していきましょう。
「天才」の意味
「天才」は「生まれつき備わったすぐれた才能。また、その才能を持つ人」という意味です。
「てんさい」と読みます。
日常的に見聞きする言葉だと思います。
知能の高い人や何かがすごく上手い人のことを「天才」と言います。
また本や漫画、テレビ番組のタイトルにも出てきますし、ちょっとしたことでも「天才!」なんてふざけていうこともありますよね。
様々な分野について、すぐれた才能を持っている人(またはその才能)のことを「天才」と言います。
また、そのすぐれた才能が「生まれつき」備わっているということを強調する言葉です。
【例文】
- 天才肌の技術者。
- 囲碁の天才少女が話題になっている。
「奇才」の意味
「奇才」は「世にも珍しいほどすぐれた才能。またその才能を持つ人」という意味です。
「きさい」と読みます。
「鬼才」と音が同じなので混同しないようにしたいですね。
「奇妙」の「奇」に「才」です。
珍しい才能ということですね。
珍しいといってもただ変人ということではなくて、すぐれているという意味で使います。
すぐれた才能が「世にまれなものであること」を強調する言葉です。
【例文】
- 幕末の奇才絵師、河鍋暁斎の展覧会。
- 文壇の奇才。
「秀才」の意味
「秀才」は「非常にすぐれた学問的才能。またその持ち主」という意味です。
「しゅうさい」と読みます。
これもよく見聞きする言葉ですよね。
学園モノのドラマや漫画などでも必ず一人は秀才のキャラがいたりします(笑)。
いわゆる「勉強がよくできる人」ということで身近な言葉ですが、「秀才」の語源は昔の中国にあります。
「秀才」は中国の役人採用試験である「科挙」の試験科目の一つで、のちにその合格者も指すようになったそうです。
大変難しい科挙の試験に合格した人ということですから、勉強がよくできる人なわけです。
生まれつき勉強がよくできるという人もいるでしょうが、いわゆるガリ勉で、たくさん勉強して成績が一番になったというような人もいるでしょう。
「秀才」はすぐれた才能で、特に「学問的才能」についていう言葉だということです。
【例文】
- 彼は開校以来の秀才です。
- 彼はいわゆる秀才タイプだ。毎日真面目に勉強していて、いつも成績は学年トップだ。
ランクが一番上なのは?
「鬼才・天才・奇才・秀才」、どれも普通の人(凡才)から見るとすごいですよね(笑)。
ですが、この中でどれが一番すごいのか、ランクづけをするとしたらどうなるでしょうか。
- 一位 鬼才
- 二位 奇才
- 三位 天才
- 四位 秀才
となると思います。
まず一位は「鬼才」です。
なんといっても「人間とは思えないぐらい」凄いわけですからね。
人ではないぐらい、人間を超越するぐらい凄いということで、この中でもっともすぐれていることになります。
二位は「奇才」です。
「世にまれなほど」凄いので、こちらもなかなかレアな才能です。
滅多にないほど非常にすぐれているということですね。
そして三位は「天才」です。
「生まれつき」のすぐれた才能ということで、「鬼才」や「奇才」がありえないぐらいすごいのに対し、まだ人間的な凄さと言えるでしょうか(笑)。
それでも天賦の才能ですから、普通の人が努力しても手に入れられないようなすぐれた才能ですね。
四位が「秀才」です。
「秀才」ももちろん凡才からしたら凄いことですが、「学問的」というように分野が限られているので四位になりました。
また、「天才」のように生まれ持った才能でなくても、以前は平凡な人だったけれど努力して学問的知識を身につけたというような場合もありますよね。
そのほか、もう少し下には
- 英才(すぐれた才能)
- 賢才(すぐれた才能)
- 俊才(人並み外れた才能)
などの言葉もあります。
それから、優れた才能ではなくてごく普通の才能の人であれば「凡才」となります。
まとめ
「鬼才」は色々な「○才」の中でも一番優れた才能のことでした。
「人間じゃない?!」と思うぐらい凄いんですね。
「鬼才ですね」なんて言われることはめったにないと思いますが(笑)、こうした言葉の違いをきちんと理解して、使い分けができると表現が広がりますね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!