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「如月」の季語の意味や読み方をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「如月」について解説していきます。
今回は改めて「如月」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「如月」を使った俳句もご紹介いたします。
「如月」の意味と読み方
「如月」は日本でかつて使われていた「旧暦」の2月を意味する言葉です。
読み方は「きさらぎ」です。
旧暦は明治時代前後までなんと1200年間も使われており、現代の太陽暦が当たり前だと感じるように当時の人々も当たり前のように使用していた暦です。
陰暦には1か月ごとに美しい漢字の名前が付けられており、その中の2月が「如月」なんですよ。
ちなみに旧暦と太陽暦の間には約1か月ほどの差があるとされています。
旧暦(太陰暦)とは
現在使用されている太陽暦と呼ばれる暦は「地球が太陽の周囲を一回りする時間を1年とする」というものですよね。
しかしかつて使われていた太陰暦は「月の満ち欠けから1か月を決める」というものです。
太陰暦は1年354日で割り出されており、太陽暦と比べると11日の差があります。
これが旧暦と新暦の間で生まれる差へと繋がっているんですよ。
「如月」はいつの季語?
「如月」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。
春を通して使えるのではなく、春を3つに分けた中の「仲春」の時期に使う事が出来る季語なんですよ。
子季語には「衣更着」「初花月」「小草生月」など美しいものが数多くあるんです。
春も本番となる「仲春」は目にも耳にも美しい季語が数多くあるので俳句を詠むのが楽しくなりますね。
「如月」を使った俳句
煤ちるや はや如月の 台所
(すすちるや はやきさらぎの だいどころ)
加舎白雄
死はいやぞ 其きさらぎの 二日灸
(しはいやぞ それきさらぎの ふつかきゅう)
正岡子規
如月の 駕に火を抱く 山路かな
(きさらぎの かごにひをだく やまじかなな)
高浜虚子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。