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「○○は既定論戦であった」
「既定路線を推進する」
この「既定路線」という言葉、ニュースやビジネスシーンで使われる言葉です。
日常会話で頻繁に出てくるような言葉ではないので、「既定路線」の意味は正確にはわかりづらいのではないでしょうか。
前後の文脈から大体の意味は想像できることもあるでしょうが、ぜひ「既定」という言葉の意味や「既定路線」とは何なのかを確認しておきましょう。
今回は、「既定」の意味と使い方!「既定路線」とは?【例文つき】についてご説明いたします!
「既定」の意味
「既定」は「すでに定まっていること」という意味です。
「きてい」と読みます。
「既定」の「既」は「すでに」という漢字です。
「定」は「さだまる」ですね。
「既定」は文字通りの意味と言えるでしょう。
「既定」はもうすでに決まっていること、ずっと前に定まっていることという意味になります。
「既定」の使い方
「既定」は前もって決まっていること、あらかじめ定められていることという意味で使います。
「既定の○○」「既定○○」といった使い方が多いです。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 既定の方針に従って次のキャンペーンを行う。
- 今年のプロジェクト中止という既定の事実は覆せない。
- この度の大規模な人事異動は既定事項であった。
- エクセルで既定の保存場所を変更する。
- 既定の人数となり次第募集は終了いたします。
「既定路線」とは?
「既定」はニュースやビジネスシーンなどで「既定路線」という言葉としてよく使われます。
この「既定路線」とは、「既に決まっている方針や指針、どのように進めていくかが決定されている方向性などを意味する表現」のことです。
「きていろせん」と読みます。
「路線」は鉄道などの交通機関の道筋のことも言いますが、この場合は「基本方針」という意味で使われています。
「既定」の「路線」ですから、すでにどうなるかの方針が決まっているということです。
「既定路線」という言葉を使う対象は様々で、個人の方針や学校、会社などの方針についても使いますし、もっと大きな団体、国家や社会全体といったものに対しても使います。
これからどうするかの筋書きがもう決まっていること、どうなるかが決まりきってわかっていることという意味で使います。
「既定路線」は必ずしも、すでにどうなるかが決まってしまっていることなので悪い、というわけではありません。
文脈により、「既定路線」がいい場合も「既定路線」ではだめな場合もあるでしょう。
【例文】
- あの選手の現役復帰は既定路線だ。
- 彼が次期社長になることは既定路線とされている。
- A社とB社の合併は既定路線だった。
- 世界経済が今年深刻な景気後退に陥ることは既定路線だ。
いずれも、そうなることはすでに決まっている、あるいはそうなるのが当たり前だといった意味になります。
「既定路線」と似た意味の言葉
- 既定事項(起こることが必然とされていて、変えてはならないこと)
- 基本方針(基本的な考え方や姿勢)
- 予定調和(予想する流れに沿って事態が動き、結果も予想通りであること)
などがあります。
「既定」の類義語
「既定」の類義語には次のようなものがあります。
- 既決(すでに決まったこと)
- 既成(すでに出来上がって存在していること)
- 確定(しっかり決まること)
- 内定(正式の発表や手続きの前に、内々には決まっていること)
- 所定(定まっていること)
- 暫定(正式に決まるまで仮に定めること)
- 予定(行動や行事を前もって定めること)
「既定」の対義語
「既定」の対義語には次のようなものがあります。
- 未定(まだ定まらないこと)
- 仮定(仮にそうであるとすること)
- 無作為(作為がないこと。偶然に任せること)
まとめ
「既定」はすでに定まっていることを表す言葉でしたね。
「既定路線」はすでにどうなるか方向性が決まっていることを指す言葉です。
必ずしも「既定路線」がいいとか悪いとか決まってはいませんが、「既定路線」は当たり前のこととして気付かずに過ごしてしまうことも多いかもしれません。
ぜひ「既定路線」という言葉の意味を理解して、どのような時に使われているか意識してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました!