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「寄与」という言葉があります。
「○○の発展に寄与する」「○○の改善に寄与する」など、ビジネスシーンや新聞・ニュースといった色々な場面で見聞きすることのある言葉です。
仕事やニュースで意味がわからないと困ってしまいますから、この機会にきちんと「寄与」の意味や正しい使い方を確認しましょう。
今回は、「寄与」の意味と使い方!悪い意味でも使う?「貢献」との違いも解説!についてご説明いたします!
「寄与」の意味
「寄与」は「役に立つことを行うこと。貢献すること」という意味です。
「きよ」と読みます。
「寄」はたよる、よるなどという意味がある漢字です。
「与」は与えるという意味ですね。
この二つを合わせ、「頼りになるものを与える」ということで、役に立つことをする、貢献するという意味になりました。
「寄与」は、社会や人のために役立つことを行うという意味の言葉です。
>>インバウンドの意味とは?観光業界での使い方やアウトバウンドとの違い|英語例文つき
「寄与」の使い方
「寄与」は、社会や人のために役立つということを指して使います。
【例文】
- 彼の取り組みは地域の活性化に寄与するだろう。
- 彼女の研究は医学の発展に寄与した。
- ボランティア活動や寄付で被災地の復興に寄与したい。
- IT部門の発展が会社の経営に寄与する。
「寄与度」と「寄与率」とは
「寄与する」などの使い方をし、また「寄与度」「寄与率」などの言葉もあります。
「寄与度」「寄与率」は統計用語で、各要素の変化がどの程度影響を与えているかを示すために用いられるものです。
- 寄与度=各構成要素データの増減/前期の全体のデータ値×100
- 寄与率=各構成要素データの増減/全体のデータ値の増減×100
という式で出すことができます。
>>「基調」の意味と使い方!「基調講演」「回復基調」とは?|例文つき
悪い意味でも使う?
「寄与」は、役に立つことを行うことということで、社会の役に立つ、人の役に立つといういいイメージの言葉ですね。
「寄与」にはネガティブな使い方はあるのでしょうか。
「マイナスに寄与した」など聞くことがあるかもしれません。
結論を言うと、「寄与」は一般的に悪い意味では使いません。
世のため人のためになるという意味の言葉ですので、良い意味で使う言葉です。
「寄与率」「寄与度」などは、データに対してその要素がどの程度影響を与えているかという度合いを指しますので、これは特に良い意味とは限りません。
ですので、「寄与」は「影響を与えること」という意味で、良くも悪くも使えるという解釈もあります。
ですが、専門用語としてではなく一般的に「寄与」という場合はやはり「社会や人のためになることをする」意味ですので、いい意味で使います。
「貢献」との違いは?
「寄与」は社会や人の役に立つことをする意味の言葉ですね。
「貢献」も同じように使います。
「寄与」の意味も、辞書等で「貢献すること」と説明されていることもありますので、ほぼ同じ意味と考えてよいでしょう。
その上で、細かく違いを挙げるとすると、
- 「寄与」は目上から目下へ
- 「貢献」は目下から目上へ
という使い方の違いがあります。
「寄与」は「与える」という字を含みますので、役に立つことを「贈与する」というニュアンスがあります。
「貢献」の方は、「献」という「ささげる。さしあげる」という意味の字を含んでおり、役に立つことを「ささげる」というニュアンスがあるのです。
このことから、「寄与」は目上から目下に「何かしらの価値を与える」こと、「貢献」は目下から目上に「力を尽くして捧げる」こととなります。
どちらも「力を尽くして世の中や人のため役に立つ」という意味では同じですが、厳密にはこのような違いがあるということです。
「寄与」の類義語
「寄与」の類義語には次のようなものがあります。
- 貢献(何かのために力を尽くして寄与すること)
- 献身(自分の利益をかえりみず尽くすこと)
- 尽力(力を尽くすこと)
- 奉仕(利害を離れて国家や社会のために尽くすこと)
- 尽くす(他のもののために精一杯働いたり努力したりする)
- 役に立つ(使って効果がある、有用である)
「寄与」の対義語
「寄与」の対義語には次のようなものがあります。
- 障害(正常な進行や活動の妨げとなるもの)
- 阻害(邪魔すること。妨げること)
- 妨害(邪魔すること)
- 邪魔(妨げること。妨げになるもの)
まとめ
「寄与」は、人や社会のために、役に立つことを行うという意味の言葉でした。
いい意味で使う、ポジティブな意味の言葉でしたね。
ビジネスシーンでもしばしば使われますので、正しく意味や使い方を理解して使いこなしてみましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!