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「懇切丁寧」という言葉をご存知でしょうか。
「懇切丁寧な説明」
「懇切丁寧な対応」
など、ビジネスシーンでも普段の生活の中でも使うことがある言葉です。
「懇切丁寧」は目上の人に向けて使うこともありますので、ぜひ使い方を確認しておきましょう。
今回は、「懇切丁寧」の意味や目上の人への使い方!「親切丁寧」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「懇切丁寧」の意味
「懇切丁寧」は「細かいところまで注意が行き届いていて、親切なこと」という意味です。
「こんせつていねい」と読みます。
「懇切」と「丁寧」が組み合わさった言葉です。
「懇切」は細やかな気配りがあること、「丁寧」は注意深くて心がこもっているということです。
両方いい意味の言葉ですよね。
「懇切丁寧」は、「懇切」で「丁寧」であること、つまり「とても手厚く、細やかな気配りがあって、親切である」という意味になります。
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「懇切丁寧」の目上の人への使い方
「懇切丁寧」は真心がこもっていて親切、細やかな気配りがあるという意味の言葉です。
いい意味の言葉なので、目上の人に親切にしてもらったときなどによく使われます。
目上の人が「懇切丁寧」に何かを教えてくれた、などという場合です。
- 懇切丁寧に教えていただき
- 懇切丁寧なご対応
などのように、相手の教え方や態度がとても親切で細やかだったという意味を表し、相手への感謝を伝えることができますね。
ただし、「懇切丁寧」自体は敬語ではないので、「ご対応いただき」など、一緒に敬語表現を使うようにしましょう。
「懇切丁寧」の例文
- この機械の操作は難しいが、先輩が懇切丁寧に教えてくれたので使いこなせるようになった。
- いくら懇切丁寧に指導しても彼はなかなか仕事を覚えてくれない。
- 先生の教え方は懇切丁寧でわかりやすい。
- 懇切丁寧なご対応、ありがとうございました。
- 懇切丁寧に教えていただきありがとうございます。
- 懇切丁寧なご指導に心から感謝しております。
「親切丁寧」との違いは?
「懇切丁寧」ととても似ているのが「親切丁寧」です。
「親切丁寧」は、「相手に寄り添い、細かな心配りをすること」という意味で使われている言葉です。
辞書などに四字熟語として載っているものではないですが、「親切」と「丁寧」を組み合わせたものですから、これもいい意味で用いる言葉です。
- 「懇切」は「細かいところまで心が行き届いていること」
- 「親切」は「相手の身になってその人のために何かすること」
このような違いがあります。
具合が悪くなったり道に迷ったりして街で困っているときに助けてくれる人を「親切な人」と言いますよね。
「懇切」が「細かいところまで心が行き届いて親切」という意味であるのに対し、「親切」は「細かいところ」という意味は含んでいません。
「親切」は「相手の身になる」「思いやり」という意味合いがあるので、「懇切丁寧」と「親切丁寧」もほぼ同じ意味ではありますが、そのように使い分けるとよいでしょう。
- 「懇切丁寧」は「細かく心が行き届いて親切なこと」
- 「親切丁寧」は「相手の身になって心配りすること」
なお、「親切丁寧」は先述した通り、辞書に載っているような四字熟語ではありません。
「親切」「丁寧」を合わせて使っているものなので、人によっては誤用だと考える人もいます。
かしこまった場で使う場合や、目上の人にきちんとした言葉遣いで接したい場合などは「懇切丁寧」を使う方がよいでしょう。
「懇切丁寧」の類義語
「懇切丁寧」の類義語には次のようなものがあります。
- 親切(相手の身になってその人のために何かをすること)
- 懇切(行き届いて親切なこと)
- 細やか(隅々まで行き届いているさま)
- 親身(肉親に対するような深い心遣い)
- 手取り足取り(行き届いた世話をするさま)
「懇切丁寧」の対義語
「懇切丁寧」の対義語としては特にありません。
「懇切」「丁寧」の対義語は次のようなものです。
- 粗略(扱いがいいかげんなこと)
- ぞんざい(物事のやり方がいいかげんな様子)
- 適当(やり方がいいかげんな様子)
- いいかげん(物事を最後までやらずに途中で投げ出すさま)
- 杜撰(抜かりが多くいい加減なこと)
- 投げやり(取り組み方がいい加減で無責任な様子)
まとめ
「懇切丁寧」は細かいところまで注意が行き届いていて、親切なこと」という意味です。
「懇切」は細やかな気配りがあること、「丁寧」は注意深く心がこもっていることを表します。
いい意味の言葉なので、「懇切丁寧に○○していただきありがとうございます」などと目上の人への感謝を込めて使うことができます。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!