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「後述するように……」
「詳細は後述する」
このように、「後述」は論文やレポート、報告書、あるいは専門書などの本の中でもしばしば使われる言葉です。
あまり普段の会話の中では使わないと思いますので、はっきりとした意味を調べてみたことがある人は少ないのではないでしょうか。
「後述」は「後ろ」で「述べる」と書きますが、どういった時に使うのが適切なのでしょう。
今回は、「後述」の意味と使い方!「下記」との違いは?|例文つきについてご説明いたします!
「後述」の意味
「後述」は「あとで述べること」という意味です。
「こうじゅつ」と読みます。
文字通りの意味なのでわかりやすいですね。
「後」で「述べる」ということです。
文章や話の中で、今ここよりも後の方で述べることを表す言葉です。
あとで書く内容やあとで話す内容のことを言います。
>>「以上・以下」「上記・下記」の正しい使い分け方と違いは?【例文つき】
「後述」の使い方
「後述」は「あとで述べる」ということを表して使います。
会話の中よりも、文章で、書き言葉として使われることが多い言葉です。
話し言葉で使われる場合はビジネスシーンや講演などかしこまった言葉遣いの時で、その場合は「後で話す」という意味になります。
例えば「詳細は後述する」として、「あとで詳しく説明します」ということを表せます。
こうすることで、あとで詳しく説明が出てくることなので、今はさらっと触れるだけにして先に進みますよ、ということを簡潔に表すことができます。
レポートや論文などでよく使われる言葉です。
「後述する」「後述の通り」「後述の○○」といった使い方をします。
【例文】
- 詳細は後述するが、いくつかの条件を満たすものが求められている。
- 当時の食生活は、後述するように穀物や野菜を中心とした質素なものであった。
- 理由は後述の通りです。
- 後述の理由で選挙は行われなかった。
- 彼のこれまでの業績については後述する。
「下記」との違いは?
「後述」は、文章でここより後のところで述べる、という意味ですね。
同じように「下記」という言葉も、文章のここより下、つまり後の方に書かれたことを指して使います。
この「後述」と「下記」の違いは次のようになります。
- 「後述」は、文章のもっと後の方で書くということを指す
- 「下記」は、その文章の直下に書く内容を指す
「後述」は、「あとで述べる」ということなので、そこよりあとであればその論文や資料などのどこでも構いません。
むしろ「後の方で」というニュアンスなので、すぐ次の文に書いてあることについては使いません。
また、何ページもあるような長い論文などでは「後述」と言ってもどこに出てくるのか探すのが大変なので、「後述」よりも「詳しくは○ページを参照」「○章で述べる」などと箇所を指定する方がよいでしょう。
一方、「下記」は直下に記す内容を指します。
逆に、間に何文も挟んでから、しばらく後で出てくることを「下記」とは言いません。
また、ビジネス文書などでは詳細を箇条書きするときに「記書き」というものを使います。
「下記の通りになります」などとした下に、「記」と書き、その下に箇条書きで内容を書きます。
最後に「以上」として結びます。
なお、「下記」は「下に書いてある」ということですので、横書きの時に使います。
縦書きの場合は「左記」となります。
まとめると「後述」と「下記」の違いは次のようになります。
- 「後述」は、文章の、後の方に書いてあることを指す
- 「下記」は、直下に書かれたことを指し、「記」「以上」を用いて「記書き」をする
>>「以上・以下」「上記・下記」の正しい使い分け方と違いは?【例文つき】
「後述」の類義語
「後述」の類義語には次のようなものがあります。
「後述」の対義語
「後述」の対義語は「前述」です。
「前述」は「前に述べたこと」という意味です。
「ぜんじゅつ」と読みます。
まさに「後述」と逆で、文章などでそこより前の部分で述べられたことを指して使います。
まとめ
「後述」は「あとで述べること」という意味です。
話したり文章を書いたりした時に、「このことはあとで述べます」と言いたい時に使える言葉です。
レポートなど、長さのある文章を書いた時には便利な言葉ですので、ぜひ覚えておいて使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!