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「更改」の意味と使い方!「更新」との違いは?「システム更改」とは

「更改」の意味と使い方!「更新」との違いは?「システム更改」とは

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「更改」という言葉をご存知でしょうか。

野球選手が契約を「更改」したとか、保険などの契約の「更改」などと用いられています。

またIT関係の用語として「システム更改」という言葉もあります。

この「更改」とはどういう意味なのか、「更新」とどう違うのかなど、詳しく調べてみました。

今回は、「更改」の意味と使い方!「更新」との違いは?「システム更改」とはについてご説明いたします!

「更改」の意味

契約する人

「更改」は「古いしきたりや決まりなどを新しいものに変えること」「前のものと異なる新しい契約に変えること」という意味です。

「こうかい」と読みます。

「更」は「更新」や「変更」の「更」で、「かえる。かわる。あらためる」といった意味を持っています。

「改」は「改心」「改革」などの「改」で、「あらたまる。あらためる」といった意味の漢字です。

どちらも、何かを「あらためる」という意味の字ですね。

「更改」はものごとを新しく変えること、特に契約をその内容を変えて新しく結び直したり、規則を改めたりすることという意味です。

関連:「刷新・一新・更新」の意味と違いは?使い方を確認しよう!【例文】

「更改」の使い方

「更改」は古い決まりなどを新しく変えることという意味です。

主に契約について使うことが多い言葉で、契約を、内容を変えて新しく結び直すという意味で使います。

一定の期間が過ぎて契約期間満了になると、それにともなって新しく期間延長の手続きをするということがよくありますよね。

そうしたことを「更改」と言います。

または、民法などでは債務に関して使います。

新しい契約を結ぶことですでにある債務を消滅させ、その代わりに新債務を成立させるという意味になります。

  • 制度を新しくする
  • 契約を新しく結び直す
  • 債務を消滅させ新債務を成立させる

このような時に使う言葉ということです。

「更改する」「契約更改」「システム更改」などの使い方をします。

「更新」との違いは?

「更改」も「更新」も、契約など何かを新しくする時に使いますよね。

「更改」と「更新」の違いは次のようになります。

  • 「更改」は「古いものをいったんやめて、新しいものに変えること」
  • 「更新」は「古いものから引き続いて新しいものに変えること」

どちらも新しく変えるという意味では同じです。

しかし、「更改」は古いものを一旦やめて、新しいものにあらためるという意味になります。

「更新」は一旦やめるということはなく、引き続き新しい契約などにあらためるということを表します。

「契約」は「更改」でも「更新」でも意味が通ります。

ですが、例えば「運転免許」は「更新」しますが「更改」はしませんよね。

一旦失効するわけではなく、引き続いて新しい免許に変わるからです。

「日本記録を更新」「ブログを更新」とは言いますが、「更改」とは言いません。

記録やそれまでのブログが一旦消滅するわけではなく、続いたまま新しくするということです。

  • 「更改」は古いものを一旦停止して、新しいものにあらためること
  • 「更新」は古いものから内容を引き継いで、続いたまま新しいものにあらためること

このような違いがあります。

「システム更改」とは

「システム更改」は「システムを新しくすること」です。

新しいシステムに置き換える。

既存のシステムを再構築する。

こういったことを指して「システム更改」と言います。

使ったことがない人も多いかもしれませんが、IT関係の仕事などではよく使われる言葉です。

システムやソフトウェアの世界は日進月歩ですので、ずっと同じシステムのままというわけにはいきません。

  • システムの不具合を解消するため
  • 現行システムの劣化などによるトラブルを予防するため
  • セキュリティ対策
  • 業務改善

こうした目的のために「システム更改」が行われます。

関連 「現行」の意味と使い方!「現行品」とは?|類義語・対義語>>

「更改」の例文

  1. A選手が球団と交渉し、契約更改を行った。
  2. システム更改のため下記の期間はATMサービスを休止します。
  3. 給与の更改のための面談が行われた。
  4. 就業規則を更改する。

「更改」の類義語

「更改」の類義語には次のようなものがあります。

  • 更新(新しいものにあらためること)
  • 刷新(弊害を除き去って新しいものにすること)
  • 一新(すっかり新しくすること)
  • 改新(古いものをあらためて、新しくすること)
  • 変改(変え改めること)
  • 書き換え(期日の来た証書などを、改めて作成すること)
  • 切替(証書などの期限を書き替えること)
  • リニューアル(古くなったものを更新すること)
  • リプレイス(IT用語では、既存のシステムやハードウェア、ソフトウェアなどを新規のものに交換すること)

「更改」の対義語

「更改」の対義語は特にありません。

「新しくする」ことの逆なので、文脈によりますが次のようなものがあります。

  • 終了(終わること)
  • 完了(完全に終わること)
  • 廃止(それまで行われてきたものをやめること)
  • 継続(前から行われていたものをそのまま続けること)

まとめ

更改」は「古いしきたりや決まりなどを新しいものに変えること」「前のものと異なる新しい契約に変えること」という意味です。

野球選手の「契約更改」などはニュースでもよく見聞きしますし、ビジネスシーンでも契約の更改、システムの更改といった使い方でよく用いられています。

ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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