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仕事をしていく上で、何かを発表したり、レポートをまとめたりすることがありますね。
レポートやプレゼンでは、内容はもちろんですが、相手にわかりやすく伝えることが大事です。
中でも、「結果」や「考察」、「結論」を明確に説明することが大きなポイントです。
さて、「考察・結論・結果」という言葉が出てきましたが、この三つの違いがわかりますか?
プレゼンで「考察・結論・結果」はどのような順番で話せばいいのか、迷ってしまうという人もいるかもしれません。
この機会にそれぞれの言葉の意味をしっかり確認して、使い方を理解しておきましょう。
今回は、「考察・結論・結果」の意味と違いとは?正しい使い分け方や類義語についてご説明いたします!
「考察・結論・結果」の違い
まず「考察・結論・結果」の違いを簡単にまとめると
- 「考察」は「物事をよく考え調べること」
- 「結論」は「前提から考えて出される答え」
- 「結果」は「ある行為から生じた状態」
となります。
文字にしてみると、それぞれ結構違っているような感じがしますね。
ですが、いずれも研究発表やプレゼンといった場面で使う言葉ですし、実際はどれが「考察」でどれが「結論」なのかといった判断はなかなか難しいのではないでしょうか。
以下で「考察・結論・結果」それぞれの意味を詳しくみていきましょう。
「考察」の意味
「考察」は「物事を明らかにするためによく考え調べること」という意味です。
「こうさつ」と読みます。
学生時代のレポートや、社会人になってからのプレゼン作成などでも「考察」はつきものですよね。
この「考察」は、「よく考え調べる」ということなので、「考えを書く」と言っても、自分の想像や感想を書くわけではありません。
ある事実や、出たデータなど、客観的なものについて導き出されるような考えが「考察」ということです。
【例文】
- この商品が売れている理由を考察する。
- 日本人の家族意識について考察する。
「結論」の意味
「結論」は「考えたり論じたりして最終的な判断をまとめること」「前提から導かれる判断」という意味です。
「けつろん」と読みます。
「結論」も、「考察」と同じくレポートの最後の方に書くようなものですので、違いがわからない人も多いかもしれません。
「結論」は、「論」の「結び」ですから、一番最後にもってくるものです。
最終的にこうである、ということですね。
「考察」をしたら、そこから導き出された答え、最終判断が「結論」というわけです。
【例文】
- 話し合った結果、我々は一つの結論に至った。
- 長い議論によってどうにか結論が出た。
「結果」の意味
「結果」は「ある物事・行為から生じた状態」という意味です。
「けっか」と読みます。
「結果」はレポートやプレゼンに限らず、いろいろな場面でよく使われる言葉ですよね。
「果実」を「結ぶ」と書きますが、その通り「結果」はもともとは植物が実を結ぶことを表す言葉でした。
植物に実がなるのと同じように、何かをしたり何かの原因があったりして、そこから生じた結末や状態のことを「結果」と言います。
「考察」や「結論」のように、何事かを考えたり判断したりといった意味は含まず、何かの原因や行為によってどうなったか、ということを指す言葉です。
【例文】
- テストの結果が出た。
- 人気投票の結果発表。
「考察・結論・結果」の使い分け方
「考察・結論・結果」のそれぞれの意味はお分りいただけたでしょうか。
例えば何かの実験をした場合、
- 実験したらこうなった→結果
- その理由は○○であることが考えられる→考察
- この実験ではこのようなことがわかった→結論
となります。
プレゼンの場合も、「結果→考察→結論」という順番で述べることになります。
最初に目的を述べ、次に方法などの内容、そして「結果→考察→結論」とすることで聞き手に対してもわかりやすく、論理的なプレゼンになるでしょう。
もう一度まとめると、
- 「考察」は「結果から導き出される考え」
- 「結論」は「仮説などに対する最終的な答え」
- 「結果」は「実験などの答え」
ということになります。
結果から考察し、結論をまとめるという流れを覚えておきましょう。
「考察・結論・結果」の類義語
「考察・結論・結果」の類義語には次のようなものがあります。
【「考察」の類義語】
- 考慮(そのことをよく考えてみること)
- 勘案(あれこれ考え合せること)
- 解析(事柄を細かく分けて組織的・論理的に調べること)
- 見解(物事に対する考え方や評価)
【「結論」の類義語】
- 判断(ある事柄について、考えをまとめて定めること)
- 帰結(最終的にある結論に落ち着くこと)
- 議決(合議して決めること)
【「結果」の類義語】
- 余波(あることの影響が及んだそのなごり)
- 成果(しとげて得る結果)
- 結末(最後に到達した結果)
- 仕儀(ことの成り行き。次第)
まとめ
「考察・結論・結果」はそれぞれ意味に違いがありましたね。
こうなった、というのが「結果」で、それを「考察」して「結論」を述べるということでしたね。
違っているようで意外と混同しがちな言葉なので、しっかり区別して仕事にも役立ててください。
最後までお読みくださりありがとうございました!