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言葉の意味と使い方

「脚色」の意味と使い方!「脚本」との違いは?【類義語・例文つき】 

「脚色」の意味と使い方!「脚本」との違いは?【類義語・例文つき】 

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「脚色」という言葉は、映画や演劇、ドラマなどに関係してよく使われる言葉です。

ですが、お芝居とは関係のないシーンで使われることもあり、二つの意味を持っていることがわかります。

「脚色」の詳しい意味や、似た言葉の「脚本」との違いなどを調べてみました。

今回は、「脚色」の意味と使い方!「脚本」との違いは?【類義語・例文つき】についてご説明いたします!

「脚色」の意味

「脚色」は、小説や事件などを劇や映画などで上演できるように脚本にすること」「事実を面白く伝えるために粉飾を加えること」という意味です。

「きゃくしょく」と読みます。

大きく分けて二つの意味がありますね。

一つは一言で言うと「脚本にする」ことです。

小説を舞台化するとか、事件を題材にして映画を作るということがよくありますよね。

そういう時に、その小説や事件を上演できるような形にします。

小説そのままでは劇になりませんから、台詞やト書きなどで構成された台本にします。

もう一つは、そこからできた意味で、一般的に「事実を面白く伝えるために粉飾を加える」ということです。

いわゆる「話を盛る」というのと似ています。

事実そのままではちょっとインパクトに欠けるなぁとか、もっと聞き手の興味を引くように整えたいなぁなどという時に「脚色する」と言います。

実際よりも大げさに言ったり、面白いエピソードを加えたりして、事実そのままよりも面白く整えるということです。

ちなみに、競馬用語では「脚色」は「あしいろ」と読みます。

「馬の走りっぷり」という意味です。

しっかり走っていると「脚色が良い」、バテ気味で走っていると「脚色一杯」などと言います。

競馬に関して使う言葉ですから混同することはないとは思いますが、このような言葉もあります。

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「脚色」の使い方

「脚色」は、脚本にすること、あるいは事実に粉飾を加えることという意味で使います。

「脚色する」「脚色を加える」「脚色を施す」などの使い方をします。

「事実に粉飾を加える」ことを「脚色する」と言いますので、厳密には「脚色を加える」「脚色を施す」などは「馬から落馬する」のような重言ということになります。

ですが、広く一般的に使われており、違和感を覚える人はあまりいないようです。

気になる場合は、「脚色する」で十分意味は通じますので「加える」などは不要です。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. ベストセラー小説を脚色した映画がヒットしている。
  2. あの事件を脚色したドラマが制作されることになった。
  3. 彼の話は脚色が多くて全部信用するわけにはいかない。
  4. あのドラマは実在の人物をモデルにしているが、設定にはかなり脚色が含まれている。

最初の二つの例文では「脚本にする」こと、後半の二つは「粉飾を加える」ことを表していますね。

「脚本」との違いは?

「脚色」と似た言葉に「脚本」があります。

どちらも映画や演劇の世界で使われる言葉ですよね。

これらの違いは

  • 「脚色」は「小説や事件を元に脚本を作ること」
  • 「脚本」は「映画や演劇などの台詞・動作・舞台装置などを記したもの」

となります。

小説や事件などを元に「脚本」を書くことを「脚色」と言うのです。

「脚本」はいわゆる台本、劇などを作る時に使う台詞やト書きの書かれた本のことです。

脚本家がオリジナルで書き下ろすものも、小説などを「脚色」したものも「脚本」です。

「脚色」と「脚本」は似ていますが、意味や使い方はこのように大きく違いますね。

また、「脚色」には演劇関係だけでなく広く「事実に粉飾を加える」意味がある点も違っています。

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「脚色」の類義語

「脚色」の類義語には次のようなものがあります。

  • 劇化(事件・小説などを劇の形にすること)
  • 修飾(美しく飾ること。実質以上に見せようとしてつくろい飾ること)
  • 粉飾(立派に見せようとしてうわべを飾ること。取り繕うこと)
  • 潤色(うわべや表現を面白くつくろい飾ること)

まとめ

「脚色」は、お芝居に関係しては「小説や事実を脚本化すること」という意味です。

そして、それ以外では「事実を面白くするために色付けする」という意味です。

普段の会話の中ではこちらの意味で使うことが多いかもしれませんね。

どちらの意味も何かと耳にしますので、ぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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