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「恵まれた境遇に育つ」
「同じ境遇の人」
この「境遇」という言葉は、日常でもテレビや本などでもよく見聞きする表現ですね。
しかし、「境遇」とはどのような意味なのか、はっきり説明できる人は少ないかもしれません。
何かと使われている言葉だけに、「境遇」についてしっかり意味を把握しておきましょう。
今回は、「境遇」の意味と使い方!「同じ境遇の人」とは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「境遇」の意味
「境遇」は「その人が置かれた家庭環境・経済状態・人間関係などの状況」という意味です。
「きょうぐう」と読みます。
「境」という字には、「境界」などの意味もありますが、「人が置かれた立場」という意味もあります。
「遇」は「出会う」「もてなす」などのほか、「めぐりあわせ」「たまたま」といった意味もある漢字です。
「境遇」は、その人が置かれた、めぐり合わせという意味になりますね。
生まれ育った家庭の環境や経済状態などは、その人の意思ではどうすることもできないことですよね。
人間関係にしても、よいに越したことはないですがなかなか自分で周りの環境を変えるということはできません。
「境遇」は、その人の意思とは関係なく、そこにおかれた状況ということです。
「境遇」は、その人に自然にめぐってくる運命である家庭環境や人間関係などなどの、生活上の全ての面での状況を指す言葉です。
「境遇」の使い方
「境遇」は、その人が置かれた身の上ということを指して使います。
経済的なことや、家庭環境、友人関係や職場などの人間関係といった、生活上のすべての状況のことです。
「恵まれた境遇」は、家庭環境や人間関係が良好であるとか経済状態がよいといったことです。
「貧しい境遇」「哀れな境遇」などであれば、貧しかったり周囲の環境が悪かったりして気の毒な身の上であるということです。
このように、「境遇」はよい意味でも悪い意味でも、またどちらでもないニュートラルな意味でも、「その人の身の上」という意味で広く使うことができます。
「同じ境遇の人」とは?
「同じ境遇の人」とは、同一の身の上の人、つまり同じような家庭環境や経済状態、人間関係などの状況に置かれた人という意味です。
完全に同じではないけれど似ている状況の人であれば「境遇が似ている」と表します。
困難な境遇という意味でも、同じように恵まれた境遇という意味でも、どちらにでも使える表現です。
「非常に貧しい家庭で育った」「両親共に教師できびしく躾けられた」とか「子供時代をアメリカで過ごした」「離婚して三人の子供を一人で育てている」など「同じ境遇」にはさまざまなことが含まれます。
その生活の状況、周囲を取り巻く状況が相手と同じであることを広く「同じ境遇」と表します。
【例文】
- 同じ境遇の人と集まって励まし合う。
- 同じ境遇の人と出会い、不思議な縁を感じた。
- 彼は同じ境遇の人と結婚した。
「境遇」の例文
- 彼は恵まれた境遇に生まれ、その後の人生でも成功をおさめている。
- 境遇が似ている人とはよい友達になれる気がする。
- 君と彼では育った境遇が違う。
- 彼女は困難な境遇にもめげず、大学進学を目指している。
- 彼は自分の境遇に満足せず、常に上を目指している。
- 彼女は貧しい境遇で生まれ育ったが、自分の夢を実現した。
「境遇」の類義語
「境遇」の類義語には次のようなものがあります。
- 身の上(人の境遇)
- 境涯(この世に生きていく上で置かれている立場)
- 環境(人や生物を取り巻く周りの状況)
- 立場(その人が置かれている境遇や地位、条件など)
- シチュエーション(境遇、状態)
- 身分(身の上、境遇)
まとめ
「境遇」は「その人が置かれた家庭環境・経済状態・人間関係などの状況」という意味です。
生まれた家の家庭環境など、自分で選んだものではなく定められた状況のことを指して使うことがほとんどです。
「恵まれた境遇」「幸せな境遇」などのよい状況、「貧しい境遇」「哀れな境遇」など不幸な状況を表して使います。
また「同じ境遇」「境遇が似ている」「境遇が違う」といった使い方もできます。
さまざまな文脈で用いられる言葉ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!