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「禍々しい・凶々しい」という言葉は、ビジネスシーンで用いることは少ないかもしれませんが、時折耳にする言葉です。
悪い意味というか、かなり怖いイメージの言葉だと思います。
聞いたことがあっても意味はよくわからないとか、読み方がわからないといった人も多いかもしれませんので、この機会に確認しておきましょう。
今回は、「禍々しい・凶々しい」の意味や使い方と語源!違いはあるの?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「禍々しい・凶々しい」の意味
「禍々しい・凶々しい」は「悪いことが起こりそうである。不吉である」「いまいましい。好ましくない」「いかにももっともらしい」という意味です。
現代ではほとんど最初の意味、「不吉」といった意味で使われます。
どちらも「まがまがしい」と読みます。
「禍々しい」と書くことが多いです。
「禍」は「わざわい」とも読む漢字で、喜ばしくない事柄、不幸を引き起こす原因といった意味があります。
その「禍」を二つ重ねて形容詞化していますので、ものすごく不幸を引き起こしそうな様子を表しています。
「禍々しい」は不吉な予感がする、悪い予感を起こさせるという意味で使う言葉です。
「禍々しい・凶々しい」の使い方
「禍々しい・凶々しい」は不吉な予感がする、不気味な感じがするという意味で使われる言葉です。
口頭で使うこともあるとは思いますが、会話の中よりは文章中でよく使われます。
実際の出来事などについて使うこともありますし、ホラー映画やゲームなどについて述べる時にもよく使われます。
【例文】
- 禍々しい出来事について語る。
- この洞窟には禍々しい言い伝えがある。
- その箱は、中に化け物が潜んでいそうな禍々しい雰囲気を放っていた。
- 敵のキャラクターはいかにも禍々しいオーラを放っている。
- 風水師に、この部屋は邪気が溜まりやすい禍々しい場所だと言われた。
「禍々しい・凶々しい」の違いはあるの?
「まがまがしい」は多くの場合「禍々しい」と書き、「凶々しい」の方は一般的ではありません。
ですが、時々「凶々しい」と書いて「まがまがしい」と読ませることがあります。
「禍々しい」と「凶々しい」は同じ意味です。
どちらも、不吉な感じ、妖しく不気味な感じという意味で使われています。
「凶」も「わざわい」という意味の漢字です。
さらに、「凶行」「凶悪」やおみくじの「凶」などで、かなり不吉であったり人を傷つけたりしそうなイメージがありますね。
そのため、小説や何かの文章で、あえて悪いイメージを強調するために「凶々しい」の表記を選んであることがあります。
基本的には「禍々しい」も「凶々しい」も同じであるととらえてよいでしょう。
「禍々しい・凶々しい」の語源
「禍々しい・凶々しい」は、先に述べた通り「わざわい」という意味の「禍」や「凶」を重ねてできた言葉です。
特に「禍」は仏教の説話集などに出てくる、災厄をもたらすとされている妖怪の名前であるともされています。
また、「逢魔時(おうまがとき)」は夕方の薄暗くなる時間で、魔物に遭遇しそうな時間という意味で使われる言葉ですが、これももともとは「大禍時(おおまがとき)」と言って、「禍々しい時」ということからできた言葉だと言われています。
このような意味をもつ「禍」という漢字を重ねて、不吉な様子を強調した言葉として「禍々しい」と言われるようになったというわけです。
古語では「まがまがし」と言います。
「禍々しい・凶々しい」の類義語
「禍々しい・凶々しい」の類義語には次のようなものがあります。
- 忌まわしい(不吉だ。 縁起が悪い。 嫌な感じである。不愉快である)
- 不吉(縁起の悪いこと。よくないことが起こりそうな兆しがあること)
- 縁起の悪い(何かよくないことがおこりそうな様子、そのようなしるしを見た、という場合に用いる表現)
- 不穏(おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること)
- 不祥(めでたくないこと。不吉)
「禍々しい・凶々しい」の対義語
「禍々しい・凶々しい」の対義語には次のようなものがあります。
- 神々しい(おごそかで、気高い感じがすること)
- 福々しい(顔がふっくらと丸く,豊かで幸運に恵まれているようである)
他にも文脈に応じて、「崇高」「清らか」「神聖」「尊い」など、気高く荘厳なことを表す言葉がいろいろありますね。
まとめ
「禍々しい・凶々しい」は縁起が悪く不吉な、不気味なさまを表す言葉でしたね。
ちょっと怖いイメージの言葉ですから、友達や家族との日常会話、オフィスでの仕事の会話などにはあまり出てくることはないかもしれませんね。
ですが、「禍々しい・凶々しい」は小説、テレビや雑誌、インターネット、話題によってはニュースなどにも登場することがある言葉です。
ぜひ意味や使い方を理解しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!