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「マター」または「~マター」という言葉を聞いたことはありますか?
様々なビジネスシーンにおいて、「マター」という言葉を耳にする機会が増えてきたことと思います。
しかし、聞いたことはあるものの、実際に聞かれたら説明は出来ないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、その「マター」という言葉について解説します。
「マター」の意味とは?
「マター」は日本のビジネスシーンにおいては「~の担当案件」や「~が責任を持っている」という意味で使われています。
「マター」は英語の「matter」で、元々は「問題」、「案件」「物事」または「物質」を意味する言葉です。
ただ、「マター」と言うとフランクな表現と受け取られる場合もあるため、用いる際は注意しましょう。
ちなみに、専門的な科学の分野では、「マター」は「物質」という意味で用いられることが多い言葉です。
例えば、この宇宙全体の85%を形成していると言われる「ダークマター」=「dark matter」は、日本語で「暗黒物質」という意味の言葉です。
混在しないように注意しましょう。
「タスク」との違いとは?
似たような言葉で「タスク」という言葉があります。
「タスク」とは、英語の「task」で日本語で「課題」や「仕事」を意味する言葉です。
「マター」とは違い、「より具体的な作業や仕事」、「課題」を言い表したいときに用いる言葉です。
例えば、
「プロジェクト完了までのタスク一覧の中で開発部マターのものはどれですか?」と言った場合、
→「プロジェクト完了までの、仕事/作業一覧の中で開発部担当のものはどれですか?」という意味になります。
「イシュー」との違いとは?
「イシュー」とは英語の「issue」で、日本語では「課題」や「問題」「論点」を意味する言葉です。
「イシュー」と「マター」は、限りなく似たような意味の言葉と理解していいと思います。
しいて、言うなれば「イシュー」の方が、より大きなスケールでの問題/議題というニュアンスがあり「マター」の方が個人的な問題というニュアンスがあります。
「プロブレム」との違いとは?
「問題」と聞くと「プロブレム = problem」が一番なじみがあるかと思います。
確かに似たような意味ですが、プロブレムは「表面的な」「直接的な」問題を示すときに用います。
【例文】
- 「エンジンに問題(プロブレム)があります。カスタマー相談窓口ではなく、開発部マターです」などとなります。
「マター」の使い方
「マター」とは、日本語で「問題」、「案件」や「物事」または「物質」を意味する言葉です。
そこから転じて日本のビジネスシーンにおいては「~の担当案件」や「~が責任を持っている」という意味で使われている言葉でしたね。
ここでは、「マター」という言葉がどのように使われているか、実際の使用例を見てみましょう。
- 政治マター
- (誰々)マター
- (部署/役職)マター
などとして用いられていますね。
「政治マター」は政治的な観点で判断しなくてはならない事柄や案件のことを指します。
誰々、(部署/役職)マターは「~の担当案件」や「~部署の人が責任を持っている」「この案件はこの役職」という場合に使われます。
【例文】
- 「これは総務部マターだね」
- 「この案件は部長マターとなっています」
英語でネイティブはどのように使う?
「マター」という言葉を実際の英語圏では、どのように使っているのでしょうか。
英語圏でも「matter」として、そのままの意味で使うことが出来ます。
ですが日本語で用いられるときのように「John matter」などとは使いません。「John’s matter」と表現するのが自然であると思います。
「John’s matter」などと言います。
実際の英語圏での使用例として、以下の例文を参照ください。
「matter」の英語例文
Ex 1) Hello, you look so bad and tired. What is the matter with you?
(こんにちわ。具合悪そうですね。何か問題がありますか?)
Ex 2) It is not related to the matter you send via E-mail. It should be typo.
(それは、あなたがメールしてきた件とは関係のない問題です。打ち間違いでしょう。)
Ex 3) Please advise me for this matter.
(本件に関して、何かアドバイスをください。)
まとめ
いかがでしょうか?
様々なビジネスシーンで頻繁に使われている「マター」という言葉の意味と、その使い方、そして英語での例を見てみました。
それらを通じて、「マター」という言葉を理解できたかと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。