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「名状し難い」という言葉は、あまり日常会話では使わないかもしれません。
小説やアニメで使われているのが有名ですが、新聞記事などでも出てくることがあります。
似た言葉の「形容し難い」とはどう違うのかもあわせて調べてみました。
今回は、「名状し難い」の意味や読み方と使い方!「形容し難い」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「名状し難い」の読み方と意味
「名状し難い」は「説明できない。言葉にできない」といった意味です。
「めいじょうしがたい」と読みます。
「名状」は「めいじょう」と読みますので、正しく覚えておきましょう。
「名状しがたい」と「難い」がひらがなで書かれていることもあります。
「名状し難い」は「言葉でうまく説明できない」「言い表せない」といった意味の言葉です。
「名状」というのが、あまり身近な言葉ではないようで、よく間違えて
- 名伏せ難い
- 形状し難い
などと間違って書かれていることもありますので気をつけましょう。
>>「筆舌」の意味と使い方!「筆舌に尽くしがたい」とは?|類義語・例文
「名状」とは
「名状し難い」は、「名状」することが「難しい」という意味です。
この「名状(めいじょう)」は、「物事のありさまを言葉で表現すること」という意味です。
「名」はもちろん「名前」ですが、それ以外に「名づける」などの意味もある漢字なんです。
ここは「名づける」意味で使われています。
「状」は「形状」「状況」「状態」「礼状」など、さまざまな熟語で身近に使う漢字ですね。
「かたち」「ようす」「手紙」などの意味があります。
「名状」は、物事の様子を名づける、つまり様子を言葉で表現したり説明したりするという意味になります。
「名状し難い」はひとまとまりの言葉として覚えておくとよいですが、意味はこの「名状」を、「し難い(するのが難しい)」ということなんですね。
「名状し難い」の使い方
「名状し難い」は、その物事を言葉でうまく説明・表現することが難しいという意味で使います。
とても複雑であるため、言葉では言い表せないということですね。
言葉ではうまく言えないようなもの、表現できない、なんなのかわからない、といったことを表して使います。
- 名状し難い○○
- 名状し難いほど○○だ
- ○○については名状し難い
といった使い方をします。
「名状し難い」の例文
- 彼は名状し難い怒りに震えた。
- 彼女は名状し難い恐怖に気絶寸前だった。
- 名状し難い喜びを覚えた。
- 嵐がさった後の街の惨状については名状し難い。
- 名状し難いほど美しい景色にうっとりする。
- このホラー映画では名状し難いグロテスクな怪物が主人公を襲う。
「形容し難い」との違いは?
「名状し難い」に似た言葉で、「形容し難い」という言葉もあります。
「し難い」は同じですが、「名状」と「形容」の違いがありますね。
この「名状し難い」と「形容し難い」の違いは、
- 「名状し難い」は「物事のありさまを言葉で表現することが難しい」
- 「形容し難い」は「ものの姿や性質を言葉や例えで言い表すことが難しい」
となります。
そのものの様子を言葉で表せない、ということですので、ほぼ同じ意味と言えます。
ただし、「名状し難い」は「その物事の様子を言葉にするのが難しい」という意味で使われます。
甚だしすぎて言葉では言い尽くせないとか、なんなのか正体不明で説明できないといった時に使います。
一方、「形容し難い」は例えを用いて言い表すのが難しいという意味で使われることが多いです。
- バケツをひっくり返したような雨
- 薔薇の花のように美しい人
などと例えを用いて表現することがありますが、そのような例えが難しいときに
- 「形容し難いような大雨だ」
- 「彼女の美しさは形容し難いほどだ」
といった使い方をします。
「名状し難い」と「形容し難い」にはこのようなニュアンスの違いがあるということです。
「名状し難い」の言い換え表現
「名状し難い」の言い換え表現には次のような物があります。
- 形容し難い
- 表現できない
- 言葉で言い表せない
- 筆舌に尽くし難い
- えも言われぬ
- 言葉にできない
「筆舌に尽くし難い」は「あまりに甚だしくて文章や言葉ではとても表せない」ということです。
「えも言われぬ」も「なんとも言い表せない」といった意味です。
いずれも、言葉ではその物事の姿や状態を言い表せないという意味の言葉です。
まとめ
「名状し難い」は、説明できない、言葉で表せないという意味です。
言い表せないほど程度が甚だしいときや、不思議なもので説明できない、といったときに使うことができます。
これまで使ったことがなかった人も多いかもしれませんが、ぜひ覚えておいて使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!