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「あの人は猛者だ」
このような言葉を聞いたら、どんな人を想像しますか?
「猛者」は、読み方や使い方を間違えている人も多い言葉なんです。
日常でも、ビジネスシーンなどでも使える言葉なので、ぜひ正しく覚えておきましょう。
今回は、「猛者」の意味と使い方!悪い意味?読み方「もうじゃ」は違う?|例文についてご説明いたします!
「猛者」の意味
「猛者」は「勇猛な人。富裕で勢いのある人」という意味です。
「もさ」と読みます。
「猛者」は「もうざ」と読んで平安時代後期ごろから使われるようになった言葉で、勇猛果敢な人、有能な人、富裕な人などを指していました。
それが転じて、また略されて「もさ」と読むようになりました。
「猛者」は勇敢で気力に優れた人、また能力が優れていて威勢のよい人という意味の言葉です。
「猛者」の読み方「もうじゃ」は間違い?
「猛者」の読み方は、「もさ」です。
「もうざ」と読むこともありますが、一般的には「もさ」です。
「猛者」を「もうじゃ」と読んでいる人も多いようなのですが、これは間違いです。
普通に読むと「猛」は「猛烈」や「猛獣」の「もう」ですし、「者」は「しゃ」とか「じゃ」ですよね。
「もさ」という読み方は、古語「もうざ」が略されたものだと言われています。
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「猛者」の使い方
「猛者」は、「勇猛な人」「富裕で勢いのある人」といった意味で使う言葉です。
勇敢、能力がすぐれている、富裕で勢いがある、などのことを表しますから、これはいい意味の言葉です。
勇気があって戦いに挑む人とか、柔道などのスポーツで能力が優れていて勢いがある人、仕事に非常に精力的に取り組んでいる人など、強い人や勢いのある人に対して使う言葉です。
「猛者」は、昔は男性に使う言葉だとされていました。
いくさやスポーツで戦ったり、精力的に仕事をするのは主に男性ということになっていたからでしょう。
ですが、今は「勇敢な人」「富裕で勢いのある人」ということは女性にも当てはまりますので、女性に対して使っても間違いではありません。
また、「猛」という字は「猛獣」などの「猛」で、「荒々しい」という意味がありますので、「猛者」は何か乱暴者のような悪いイメージを持っている人もいるかもしれません。
ですが、「猛者」は悪い意味の言葉ではありません。
むしろいい意味の言葉なのです。
「金の猛者」は間違い?
「金の猛者」という言葉を目にすることがあります。
しかし、これは間違いです。
正しくは「金の亡者」で、「かねのもうじゃ」と読みます。
「亡者」は「死者」という意味で、仏教では死んでなお成仏することができずに冥土を彷徨っている魂のことを言います。
そこから転じて、「あるものに対する執念に取り憑かれている人」という比喩的な意味もあります。
つまり、「金の亡者」とは「お金に対する執念に取り憑かれている人」「お金への執着心が強い人」ということです。
お金儲けのことばかり考えている。
ケチってお金を溜め込むことばかり考えている。
このように、頭の中がお金のことでいっぱいで、お金にとにかく執着しているような人のことを「金の亡者」と言います。
「猛者」は勇敢な人ということなので、意味が合わないですよね。
「金の猛者」は間違いですので気をつけましょう。
「猛者」の例文
- 彼は柔道五段の猛者だ。
- あの選手はデビュー戦以来何百もの試合を重ねてきた歴戦の猛者だ。
- 彼はマラソン大会を裸足で完走した猛者だ。
- 世界中の猛者が集うダンスバトルイベントが行われた。
- 彼女は交渉ごとがうまく、「交渉の猛者」などと呼ばれている。
- 彼は英語力を活かし、外資系ばかりで5度の転職をしてきた猛者だ。
「猛者」の類義語
「猛者」の類義語には次のようなものがあります。
- 強者(強い人)
- つわもの(強い兵士。ある方面で非常に優れている人)
- 手練れ(武芸や技芸などに熟達している人)
- 豪傑(才知・武勇にすぐれ度胸のある人)
- 強豪(強くて手強い人)
- 精鋭(強くて鋭い力を持っている人)
- 達人(学問や技芸のある分野に優れた人)
- 勇者(勇気のある人)
「猛者」の対義語
「猛者」の対義語には次のようなものがあります。
- 雑魚(取るに足らないような人)
- 弱者(力の劣る弱い人)
- 初心者(経験が浅く未熟な人)
- 軟弱者(意志や態度がしっかりしない人)
- 小心者(気が小さい人)
まとめ
「猛者」は「勇猛な人。富裕で勢いのある人」という意味です。
「もうじゃ」と読み間違えている人もいる言葉ですが、正しくは「もさ」です。
「金の猛者」などの誤用には注意しましょう。
スポーツやビジネスなどで能力に優れて勢いのある人について使います。
悪い言葉ではないので、正しく理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!