言葉の意味と使い方

「無関心」と「無頓着」の違いは?意味と使い方を解説|例文つき 

「無関心」と「無頓着」の違いは?意味と使い方を解説|例文つき 

「無関心」と「無頓着」は、どちらも物事に注意を向けていないという感じの、非常に似た言葉です。

実は少し意味の違いがあるのですが、同じように使われることも多いですね。

この機会に、「無関心」と「無頓着」について、きちんと理解しておきましょう。

今回は、「無関心」と「無頓着」の違いは?意味と使い方を解説|例文つきについてご説明いたします!

【スポンサーリンク】

「無関心」と「無頓着」の違いは?

「無関心」と「無頓着」は、どちらも何かを気にしていないさまを表して使いますが、この二つの違いは次のようになります。

  • 「無関心」は「関心・興味がないこと」
  • 「無頓着」は「平気でいてかまわないこと」

似てはいますが、「無関心」は物事や人に対して関心を持たないということです。

「無頓着」の方は物事にこだわらないという意味があり、この点が違っています。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

>>「傍観する」「傍観者」の意味とは?「傍観」の使い方|類義語・対義語

「無関心」の意味と使い方

「無関心」は「そのことに興味や関心がなく、気にかけないこと」という意味です。

「むかんしん」と読みます。

「関心」は、「心にかけること」「興味を持って注意すること」という意味ですから、「関心がある」というのは「興味がある」「知りたい」「心惹かれる」といったことですね。

それが「無い」ということですから、「無関心」は「嫌い」「嫌だ」「遠ざけたい」というような積極的に避けたいということではありません。

「関心がない」「興味がない」「そのことについて考えたり気にかけたりしない」というような、いいとも悪いとも思わずにただ関心を持たないということを表します。

【例文】

  1. この若者たちは政治に無関心である。
  2. 彼は自分の仕事以外のことになると無関心になる。
  3. 交際相手がいないだけで、恋愛や結婚に無関心なわけではない。

「無関心」の類義語と対義語

「無関心」の類義語

「無関心」の類義語には次のようなものがあります。

  • 無気力(何かを成し遂げようという意欲のないこと)
  • そっけない(他人への思いやりや温かさが感じられない)
  • 眼中にない(気にかけない。なんとも思わない)
  • 不人情(人情にかけていること)

「無関心」の対義語

「無関心」の対義語には次のようなものがあります。

  • 関心(心にかけること。興味を持って注意すること)
  • 注目(関心を持って見守ること)
  • 好奇心(物事を探求しようとする心)
  • 興味(人の関心をそそる面白み。ある対象への特別の関心)

「無頓着」の意味と使い方

「無頓着」は「少しも気にかけないで平気なこと」という意味です。

「むとんじゃく」あるいは「むとんちゃく」と読みます。

「頓着」は「深く気にかけてこだわること」という意味です。

「貪着(とんじゃく)」という仏教用語が語源で、これは「むさぼり執着すること。物事にとらわれること」という意味です。

ここから「頓着」は「気にかけること、こだわること」という広い意味で使われるようになりました。

その「頓着」が「無い」ということで、「無頓着」は気にかけない、こだわらない、「気にかけないで平気でいる」ということになるわけです。

【例文】

  1. 彼は服装に無頓着だ。
  2. 彼女はお金に無頓着なので貯金ができない。
  3. 仕事ができない人というのは外見にも無頓着な人が多い。

「無頓着」の類義語と対義語

「無頓着」の類義語

「無頓着」の類義語には次のようなものがあります。

  • 無気力(何かを成し遂げようという意欲のないこと)
  • 不熱心(熱心でないこと)
  • こだわらない(特定のものに執着せず他のものでも許容する)

「無頓着」の対義語

「無頓着」の対義語には次のようなものがあります。

  • 頓着(心にかけること。気にすること)
  • 執着(一つのことに心をとらわれてそこから離れられないこと)
  • 拘泥(こだわること。必要以上に気にすること)
  • 繊細(感情などが細やかであること)
  • 神経質(細かいことまで気にやむたち)

「無関心」と「無頓着」の使い分け方

「無関心」と「無頓着」は、どちらも物事に注意を向けていないという点では同じですが、違いがありましたね。

「無関心」はそのことに対して関心や興味を抱かないということです。

「無頓着」よりも使う範囲は広く、ものに対しても人に対しても使います。

「無頓着」の方は、「こだわらない」「平気でいる」という意味を持つ点が違っています。

また、服装やお金などのものに対して使いますが、人について「他人に無頓着だ」という使い方はしません。

【例文】

○彼は妻に無関心である。

×彼は妻に無頓着である。

○服装に無関心だ(服装に興味や関心がない)

○服装に無頓着だ(どんな服装でも平気だ、服装にこだわりがない)

まとめ

「無関心」はそのことに関心や興味がないさま、「無頓着」はそのことを気にかけないで平気でいるさまを表す言葉でした。

「関心がない」のか「こだわらない」のかという違いですね。

実際は「無関心」とも「無頓着」とも言えるようなことも多くあると思いますが、正確な意味にこだわるならこのように使い分けましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。