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「虹始見」は、春の七十二候の一つです。

雨上がりの空に虹が見え始める頃を表す言葉で、春が深まり、夏へ向かっていく気配を感じさせます。

今回は、「虹始見」の読み方や意味、いつ頃の季節を表す言葉なのか、漢字の由来や使い方まで解説いたします。

「虹始見」の読み方

「虹始見」とは、虹が見え始める頃という意味です。

「虹始見」は、「にじはじめてあらわる」と読みます。

春が深まると雨の日も増え、雨上がりに日が差すことがあります。

空気中の水滴に太陽の光が当たると、空に虹が現れます。

冬の間は太陽の光が弱く、空気も乾きやすいため、虹を見る機会は多くありません。

春になって雨と光の条件が整いやすくなることで、虹の季節が始まると考えられたのでしょう。

表記 虹始見
読み方 にじはじめてあらわる
分類 七十二候・清明の末候
時期 4月14日頃から4月19日頃

漢字から見る「虹始見」

「虹始見」は、漢字の意味を分けて考えると、季節の情景がそのまま表されていることがわかります。

漢字 意味
雨上がりなどに空に現れる七色の光の帯
はじめる、初めて
見える、姿を現す

「虹」という漢字には虫偏が使われています。

これは、古くは「虫」が小さな昆虫だけでなく、蛇のような生き物を表す字でもあったためです。

昔の人々は、虹を空に昇った大蛇や龍のようなものと考えました。

空を大きく貫くようにかかる虹を、神秘的な存在として見ていたのですね。

「虹始見」はいつの七十二候?

「虹始見」は、二十四節気の「清明(せいめい)」に含まれる七十二候です。

清明は、草木や生き物が明るく清らかに見える頃を表します。

その中で「虹始見」は末候にあたり、おおむね4月14日頃から4月19日頃にあたります。

清明の七十二候 読み方 意味
玄鳥至 つばめきたる ツバメが南から渡ってくる頃
鴻雁北 こうがんかえる 雁が北へ帰っていく頃
虹始見 にじはじめてあらわる 虹が見え始める頃

清明の三候は、春の空を見上げた時に感じられる変化を表しています。

ツバメが来て、雁が帰り、やがて雨上がりの空に虹が現れるという流れです。

「虹始見」の由来

「虹始見」は、七十二候という暦に由来する言葉です。

七十二候は、二十四節気をさらに約五日ごとに分け、自然界の細かな変化を短い言葉で表したものです。

昔の人々は、草木や鳥だけでなく、雨や風、雷、虹といった空の変化からも季節を感じ取っていました。

虹は、空中の水滴に太陽の光が当たることで現れます。

春の虹は、夏の強い日差しの中に出る虹に比べると淡く、すぐに消えてしまうこともあります。そのはかなさも、春らしい趣として受け止められてきました。

また、冬の七十二候には「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」があります。

これは虹が見えにくくなる頃を表す言葉で、「虹始見」と対になる表現です。

「虹始見」の使い方と例文

「虹始見」は、季節の挨拶文や春の天気を表す文章、暦の説明などで使うことができます。

雨上がりの明るさや、春から夏へ向かう雰囲気を伝えたい時に向いています。

場面 例文
季節の挨拶 虹始見の候、雨上がりの空にも春の深まりが感じられる頃となりました。
日記・随筆 夕立のような雨のあと、淡い虹がかかり、虹始見の季節を思いました。
季節の説明 虹始見は、虹が見え始める頃を表す七十二候です。

まとめ

「虹始見」は、「にじはじめてあらわる」と読み、虹が見え始める頃を表す七十二候です。

二十四節気「清明」の末候にあたり、時期は4月14日頃から4月19日頃です。春の雨と日差しによって、空に淡い虹が現れやすくなる季節を表しています。

雨上がりの空に虹を見つけた時、「虹始見」という言葉を思い出すと、春から夏へ向かう季節の変化をより豊かに感じられるでしょう。

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