※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「あの人は二枚舌だ」
「彼は二枚舌を使う」
この「二枚舌」という言葉、時々聞きますよね。
ビジネスシーンで、またテレビのニュースなんかでもよく出てくる表現です。
意味がわかると簡単なんですが、「二枚舌」を知らないとまったくわからないと思います。
舌が、二枚……?!
ちょっと想像すると気持ち悪いですよね(笑)。
会話の中で出てきた時「???」とならないよう、ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「二枚舌」の意味や使い方と由来は?「二枚舌を使う」とは?についてご説明いたします!
「二枚舌」の意味
「二枚舌」は、「矛盾したことを言うこと。嘘をつくこと」と言う意味です。
「にまいじた」と読みます。
わりと簡単な意味ですね。
都合よく話す内容をコロッと変えたり、矛盾したことを言ったりすることを「二枚舌」と言うわけです。
ちょっとそんなことを言う人は信用できないですね。
「二枚舌」は悪い意味の言葉だということがわかると思います。
嘘つきの人があっちではこの舌、こっちではこの舌と、舌を使い分けるように発言内容をコロコロ変えてうまく立ち回っている様子を思い浮かべるとわかりやすいでしょうか。
「二枚舌」の由来
なぜ嘘をついたり矛盾したことを言うのが「二枚舌」なのでしょうか。
実は「二枚舌」は仏教に由来する言葉なのです。
「二枚舌」はもともとは仏教語で「両舌(りょうぜつ)」とも言い、仏教の十悪の一つとされています。
両方の人に対して異なることを言い、両者を仲たがいさせて互いに争わせることを言います。
社会に出ても、こう言う人を見ることがありますよね。
すごく悪いですね(笑)。
十悪というのは他にも「貪欲」とか「殺生」「邪淫」など、人間が心や体、そして口でつくる悪を十個にまとめたものなんです。
「両舌」は人間が口で作る災い、相手を傷つけたり自分も苦しめたりする悪い行為なんですね。
「両」の字は二つでひと組という意味があるので、「両舌」が「二枚舌」と言われるようになっていったそうです。
「二枚舌」の使い方
「二枚舌」は「うそをつく」「嘘つき」「矛盾したことをいう(人)」という意味で使います。
「二枚舌の人」とか「二枚舌を使う」というのは、当然悪い意味になります。
「さすが二枚舌ですね!」みたいな使い方はしないでくださいね(笑)。
【例文】
- 彼は相手によって態度を変える二枚舌だ。
- 政治家の二枚舌には憤りを感じる。
- 第一次世界大戦後のイギリスの外交は「二枚舌外交」と言われる。
「二枚舌を使う」とは?
「二枚舌」は「二枚舌を使う」という言い回しで使われることが多いです。
「二枚舌を使う」という一つのことわざとして覚えておいてもよいでしょう。
「二枚舌を使う」とは「一つの物事について矛盾した話をする。嘘をつく」という意味です。
二枚の下を使い分け、それぞれが違う話をしているように矛盾したことを言うということですね。
【例文】
- 彼女は私に言うことと彼に言うことがまるで違う。うまく二枚舌を使うものだ。
- 彼は二枚舌を使う人だから信用できない。
- この会社は二枚舌を使う奴ばかりだ。
「二枚舌」の類義語
「二枚舌」の類義語には次のようなものがあります。
- 一口両舌(前に言ったこととあとで言うことが違うこと。矛盾したことを平気で言うこと)
- 舌先三寸(口先だけの巧みな弁舌)
- 八方美人(誰にでもいい顔をすること)
- ダブルスタンダード(対象によって適用する基準を変えること)
- 二転三転する(物事の動きや事態が激しく変化すること)
- ご都合主義(言動や主張に一貫性がなくその時々で都合よく態度を変えること)
それぞれに少しずつ意味や使い方が違ってきますね。
口のうまさを強調するのは「舌先三寸」、誰にでもいい顔をすることを表すのは「八方美人」という風に、その場に応じた言葉を選んで使いましょう。
「二枚舌」の対義語
「二枚舌」の対義語は特にありません。
「嘘をつく」「矛盾したことを言う」ということの反対の意味を表すのは
- 正直(正しくて嘘や偽りのないこと)
- 真面目(本気であること。誠実なこと)
- 誠実(真面目で真心があること)
- 実直(誠実で正直なこと。律儀)
- 首尾一貫(考え方や方針が最初から最後まで変わらないで筋が通っていること)
といったところでしょうか。
まとめ
「二枚舌」は嘘つきでいい加減なことを言うような、悪い意味の言葉でしたね!
こういうことを自分が言われることがないように気をつけたいものです。
ですが、「二枚舌」は政治関係のニュースなどでもよく出てくる言葉ですから、しっかり意味を理解して困らないように準備しておきましょう。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!