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季語

「にわか雨」の意味や強さはどのくらい?いつの季語?「夕立」との違いや俳句も紹介

「にわか雨」の意味や強さはどのくらい?いつの季語?「夕立」との違いや俳句も紹介

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「にわか雨」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「にわか雨」について解説していきます。

「にわか雨」について基本的な意味はもちろん、強さはどのくらい?いつの季語なの?「夕立」との違いは?といった疑問にもお答えしていきます。

「にわか雨」を使った俳句もご紹介いたします。

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「にわか雨」の意味と読み方

「にわか雨」とは、夏に降り、すぐに止む雨模様を指す言葉です。

読み方はそのまま「にわかあめ」です。

降ったり止んだりを繰り返すのではなく、一度止んでしまえばその後は降ることはないと言われています。

気象用語としても「にわか雨」という言葉はあり、もちろん現在でも使われているので天気予報などで聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

「にわか雨」の強さはどのくらい?

実は「この強さの雨がにわか雨である」という基準は存在しません。

勢いが弱くすぐに止んでしまう雨が「にわか雨」と呼ばれている事も多いですが実は強さは関係ないんですね。

雨の強弱ではなく、降りだしてから止むまでの時間が30分程度mもしくは30分以内に止む雨が「にわか雨」と呼ばれているんですよ。

「にわか雨」はいつの季語?

「にわか雨」は俳句を作るうえで「夏」の季語となっています。

「にわか雨」とそのまま使われる事もあれば「俄雨」と漢字表記で使われる事もあります。

夏に突然降りだしすぐに止む雨に名前を付ける、日本人の表現力の高さが垣間見える言葉なのではないでしょうか。

「にわか雨」と「夕立」の違い

どちらも降ってはすぐに止む雨を指す言葉ですが、実はその「降る時間帯」に大きな違いがあります。

「夕立」は夏の午後の時間帯から夕方にかけて降る「激しいにわか雨」を指す言葉ですが、「にわか雨」は午前中にも降ります。

単純に「夕方に降りだしたにわか雨」という限定的な雨に付けられた名前が「夕立」なんですね。

「にわか雨」を使った俳句

さむしろや蝶も巻き込む俄雨
(さむしろや ちょうもまきこむ にわかあめ)
几董

俄か雨小松屋で買ふ新牛蒡
(にわかあめ こまつやでかう しんごぼう)
加藤浩子

札所まで蓮の葉かざす 俄か雨
(ふだしょまで はすのはかざす にわかあめ)
伊丹三樹彦

妻も濡る青き蕃茄の俄雨
(つまもぬる あおきばんかの にわかあめ)
山口誓子

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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