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「おかげさまで、◯◯できました」
このような言い回し、よく耳にしますよね。
ビジネスの場に限らず、日常でよく使われる表現です。
ところで、この「おかげさまで」は敬語なのでしょうか?
目上の人に使っても構わないのでしょうか?
仕事をしていくうえで、目上の人と話す機会も多いですから気になりますよね。
今回は、「おかげさまで」の敬語の意味と使い方!目上の人にも使える?【例文付き】についてご説明いたします!
「おかげさまで」の意味と使い方
さて、「おかげさまで」って一体なんなんでしょうか?
「おかげさま」とは、「他人から受けた助けや親切に対して感謝の気持ちを込めていう言葉」のことなんです。
漢字で書くと「御蔭様」です。
普通は「お蔭さまで」や、ひらがなで「おかげさまで」と書くことが多いですね。
よほど古風な職場でもない限り、あまり全て漢字で書くことはないでしょう。
「おかげ」という言葉には「他人や神仏の助けによって受ける恩恵」という意味と、「善悪にかかわらず、それが原因であること」という意味があります。
つまり、人に何かしてもらって感謝する時に「おかげ」を使います。
そして、人に何かされたせいで悪い状況になったという時にも「おかげで⚪︎⚪︎になってしまったじゃないか!」というように悪い意味で「おかげ」を使うことがあります。
ですが、「おかげさまで」という形の場合は、いい意味でのみ使います。
「おかげさまで」は、人に親切にしてもらった時に感謝する意の言葉である、と覚えておきましょう。
「おかげさま」の語源
とはいえ、なぜ人に感謝する気持ちが「おかげさま」なのか気になりますよね(笑)。
「おかげさま」の語源についても確認しておきましょう。
「おかげさま」は「おかげ」に丁寧の「様」をつけたものです。
「おかげ」は、もともと神仏などのご加護を意味する言葉でした。
神仏など偉大なものの「陰」でその庇護を受けるということです。
ちなみに「おかげで◯◯してしまった」という悪い意味でも使われるようになったのは江戸時代からだそうです。
しかし、本来は「おかげ」というのは神仏のご加護から来ているいい意味の言葉ですので、このような使い方はあくまでも皮肉のようなものです。
目上の人にも使える?
「おかげさまで」は相手の助力によって何かができた時などに、相手に感謝する時に使う言葉です。
これは敬語ですので、もちろん目上の人にも使えます。
むしろ、「◯◯できました」というよりも「おかげさまで◯◯できました」といったほうが感謝の気持ちがきちんと伝わりますので、敬語として積極的に使いたい表現です。
【例文】
- おかげさまで、息子が志望校に合格することができました。(先生などに指導してもらった感謝の気持ち)
- お蔭さまで、先日◯◯さまにお会いすることができました。(紹介、口添えしてもらった感謝の気持ち)
- おかげさまで無事退院できました。(お見舞いや心配をしてもらった感謝の気持ち)
ビジネスシーンでの使い方
「おかげさまで」はビジネスシーンでも非常に使える表現です。
もちろん上司やお客様、取引先などへの感謝の気持ちを表す言葉として使います。
ですが、直接的に相手が何かしてくれたわけでなくても「おかげさまで」を使うことがよくあります。
上司や仕事関係の人など、周囲の人々の日頃からの支えがあってこそ仕事がうまくいった、という意味で使うわけです。
【例文】
- おかげさまで商談もうまくまとまりました。
- おかげさまで完売いたしました。
- おかげさまで創業50周年を迎えることができました。
- おかげさまでチームリーダーに昇格することができました。
このような場合、たとえ、自分の努力や自分一人の手柄でうまくいったのだとしても「おかげさまで」はしばしば使われます。
「自分一人では成し得なかったけれど、みんなの協力や応援があったからうまくいきました」という謙虚な姿勢を表すことができるからです。
「おかげさまで」のおかげで(笑)、謙虚な人、真面目な人、いい人、という好印象を周りに与えることができるんですね。
ぜひビジネスの場でも使っていきたい表現です。
まとめ
「おかげさまで」はへりくだって感謝を表す言葉でした。
このような言葉は「ビジネス枕詞」とも言われ、ビジネスの場では人間関係を円滑にしてうまく仕事を進めるために便利な言葉とされています。
たしかに便利な言葉ですが、うわべだけでなく一回一回に感謝の気持ちを込めて使うことができれば素敵ですね。
ぜひ使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!