※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は、仕事をしているとよく使う言葉ですね。
接客業や受付業務の人がお客様に対して使うのはもちろん、取引先の人や上司に対して使うこともあります。
ですが、この「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は間違いではないかと思っている人も多い言葉なんです。
敬語の使い方が間違いなのでは?二重敬語なのでは?と迷ってしまいがちな言葉です。
頻繁に口にする機会があるフレーズですから、ぜひ正しい言い方を確認しておきたいですね。
今回は、お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は正しい?二重敬語?についてご説明いたします!
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は正しい?
「お荷物をお持ちいたします」「お荷物をお預かりいたします」は、「お荷物」という丁寧な言葉に「お持ち・お預かり」、さらに「いたします」と敬語がたくさん使われていますね。
そのため、丁寧すぎるのでは?敬語が重なって二重敬語なのでは?と心配する人も多いかもしれません。
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は間違いではないかと言われることもある言葉ですが、これは正しい言葉づかいです。
「お持ち」「お預かり」と、自分が持ったり預かったりする行為に「お」をつけていいの?と疑問に思う人も多いようです。
ですが、これは「お持ちする」「お預かりする」という、相手に対して行うことを表す謙譲語です。
また、二重敬語にもあたりませんし、失礼な言葉づかいではありませんのでビジネスシーンなどで使うことができます。
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は二重敬語?
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は、「お持ちする」「お預かりする」に「いたします」が付いていて、敬語が重なっているのが間違いではないかと心配する人も多いようです。
ですが、「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は二重敬語ではありません。
確かに、「持つ」「預かる」の謙譲語が「お持ちする」「お預かりする」です。
しかし、それよりさらに丁寧度を増した謙譲語が「お持ちいたす」「お預かりいたす」なのです。
「いたす」も謙譲語なので、二重敬語ではありますが、「お~いたす」の場合は慣例化して一般的に使われているので使用して問題ないとされているのです。
つまり、「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は「お~いたす」が謙譲語で、それに丁寧語の「ます」が付いているということです。
二重敬語は、同じ種類の敬語(尊敬語同士とか、謙譲語同士など)を重複して使うことです。
ですから、謙譲語の「お~いたす」と丁寧語の「ます」を一緒に使っても二重敬語にはならないのです。
二重敬語の例
二重敬語は、尊敬語を重ねたり謙譲語を重ねたりして、同じ種類の敬語が重複することを言います。
二重敬語は丁寧過ぎてかえって失礼な印象になる、意味が通じにくいなどのことから間違いとされていて、ビジネスシーンなどで使うと失礼になります。
【二重敬語の例文】
- お手紙をお書きになられる。(尊敬「お書きになる」+尊敬「れる」)→お書きになる
- 社長がご覧になられる。(尊敬「ご覧になる」+尊敬「れる」)→ご覧になる
- 書類を拝見させていただきました。(謙譲「拝見する」+謙譲「させていただく」)→拝見しました
- わたくしがご参上いたします。(謙譲「参上」+謙譲「ご~いたす」)→参上します
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」の使い方
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は、相手の荷物を持ってあげますよということで、自分や身内が持つシーンで使う言葉です。
接客業や、来社したお客様を案内する時などによく使う言葉ですよね。
「お持ちいたしましょうか?」「お預かりいたしましょうか?」と尋ねる形で、相手の希望を確認する言い方にする場合もあります。
目上の方やお客様を案内したり出迎えたりする際の心遣いとして大切な言葉ですね。
【例文】
- お客様、お荷物をお持ちいたします。
- 先生、私がお荷物をお持ちしましょうか。
- お荷物はこちらでお預かりいたします。
- ○○様からお荷物をお預かりいたしました。
まとめ
「お荷物をお持ちいたします・お預かりいたします」は、仕事をしていてもお客様などに対して使うことが多い言葉ですよね。
「お持ちいたします」「お預かりいたします」や、「ご説明いたします」「お願いいたします」など、自分の行為に「お」や「ご」をつけていると間違いでは?「お~いたす」は二重敬語では?と不安だった人も多いかもしれません。
ですが、謙譲語と丁寧語を使っているので二重敬語ではありません。
正しく理解していれば、自信を持って使えますね。
最後までお読みくださりありがとうございました!