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みなさんは、暦の上で「⚪︎⚪︎をしてはいけない」などと聞いたことはありませんか?

これは暦注ならびに選日というもので、日本に古くから存在する占いのことです。

これが意外と面白いもので、昔の人の考え方や生活などがちょっと垣間見えたりするのです。

そこで今回はあまり耳慣れない「大犯土」と「小犯土」の意味の違い、やってはいけないこと等、あらゆる視点から見てみることにしましょう。

大犯土・小犯土の意味と違いは?意味・由来は?

犯土の期間は、土に関することをしてはいけない・土を触るような行動は慎むべきとされています。

それぞれの読み方は「大犯土(おおづち・おおつち)」「小犯土(こづち)」と読みます。

この2つの違いは「犯土(つち・ぼんど・つちいまず)という14日ある期間の前半と後半をあらわしているというだけです。

この意味は、由来である中国からの陰陽道の考え方が反映されています。

「犯土」とは、土の神様である土公神(どくじん)が土中にいらっしゃる時期とされています。

ですから、土を触ることで神様がお怒りになってしまい、悪いことが起きるとされていると言われているのです。

「土を犯す」と書いて「犯土」。

神様の居場所を犯すという意味なのでしょうね。

そして犯土の期間の前半を大犯土、そして間日を挟んで後半を小犯土と呼ぶようになっています。

ちなみに間日とは、土を触っても良い日のことを言います。

わかりやすくまとめると、下記のようになります。

犯土の期間 前半:大犯土
間日:土を触って良い日
後半:小犯土

ちなみに、「大犯土」は「大土」「大槌」、「小犯土」は「小土」「小槌」と表記されるところも地域や書籍によってはあるようです。

犯土(大犯土・小犯土)にやってはいけないこと

大犯土・小犯土の期間にやってはいけないことは以下になります。

  • 土を動かす
  • 土木工事(基礎・土台工事、築堤なども)
  • 土を動かす農作業
  • 穴掘り
  • 井戸掘り
  • 種まき
  • 伐採・伐木
  • お墓を建てる

上記のどれを見ても土が関係しているものだと言えますね。

犯土の間は、土の神様である土公神様が土中にいらっしゃるとされています。

ですから、地面に大きな音を立てたり土を掘り返したりすることは、神様がいらっしゃる場所を荒らすことになると考えていたのでしょう。

とは言っても、実は暦注や選日には科学的根拠は一切ありません。

ですから現代において上記を行ったとしても、何も問題はないのです。

昔の人々は神様に敬意を払うことで、自然の豊かな恵みへの感謝の気持ちと共に、生活し、食べて生きていくための真摯な想いがわかりますね。

2026年の犯土(大犯土・間日・小犯土)はいつ?

← 犯土 →
大犯土 間日 小犯土
① 2025年12月27日(土)〜1月2日(金) 1月3日(土) 1月4日(日)〜1月10日(土)
② 2月25日(水)〜3月3日(火) 3月4日(水) 3月5日(木)〜3月11日(水)
③ 4月26日(日)〜5月2日(土) 5月3日(日) 5月4日(月)〜5月10日(日)
④ 6月25日(木)〜7月1日(水) 7月2日(木) 7月3日(金)〜7月9日(木)
⑤ 8月24日(月)〜8月30日(日) 8月31日(月) 9月1日(火)〜9月7日(月)
⑥ 10月23日(金)〜10月29日(木) 10月30日(金) 10月31日(土)〜11月6日(金)
⑦ 12月22日(火)〜12月28日(月) 12月29日(火) 12月30日(水)〜2027年1月5日(火)

犯土は14日間あると決まっており、、60日(約2ヶ月)に1回の周期で回ってきます。

ですから、年に6〜7回あることになります。

2026年は上記の表の通り、前年と翌年をまたいで7回あることになります。

犯土の決まり方と周期

犯土の決まり方は、十二支十干の組み合わせの順で決まっています。

「2027年は今年は丙午の年か〜」などという言葉を聞いたことがありませんか?

あの「丙午」の部分のことです。

ちなみに、十二支 × 十干の組み合わせは60通りあって順番も決まっています。

犯土の期間の日の干支も決まっており、以下となっているのです。

  • 大犯土:7番 庚午(かのえうま)〜13番 丙子(ひのえね)
  • 間日:14番 丁丑(ひのとうし)
  • 小犯土:15番 戊寅(つちのえとら)〜 21番 甲申(きのえさる)

ですから、犯土は60日に1回の周期でやってくるわけなのです。

犯土と土用の違い

さて、ここで気になった方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

「確か、土用も土いじりがやってはいけなかったのでは?」と。

その通りで、確かに犯土も土用も双方同じように土を犯すことを忌むこととしています。

しかし、犯土は選日であり、土用は雑節です。

以下に表にそれぞれの概要をまとめておきます。

もしご興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。

>>土用は迷信?気にしないで土いじりしても大丈夫?

>>土用の丑の日はいつ?なぜうなぎを食べるのか由来は?

犯土と土用の違いとは?

土用との違いを表にすると以下になります。

犯土 土用
意味 土を犯すような行為を避けるべきとする。 土をいじるような行為を避けるべきとする。
由来 暦注の選日。陰陽五行道に基づく。土の神様である土公神が土にいらっしゃるため、土を犯すことを禁ずる。 日本独自の暦である雑節の一つ。陰陽五行思想も関係している。土の神様である土公神がいらっしゃるため、土の気が盛んな時期であり、土を荒らすようなことを避けるべきとする。
回数 年6回〜7回、14日間あり、60日に1度の頻度で回ってくる。陰陽五行道由来の十干十二支の7番〜21番が犯土の期間。前半を大犯土・間日・後半は小犯土という構成。 土用とは、四季それぞれ季節の変わり目のこと。そのため年に4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の直前約18日間のことを指す。

犯土の過ごし方は?

暦注や選日・雑節のいわれには科学的な根拠は特にありません。

いわば、科学が未発達だった頃の人々の暮らしの知恵のようなものの一つであると言えるでしょう。

ですから、土を触っても建築関係のことをしても問題はないのです。

普段通りに過ごすようにしてくださいね。

まとめ

「大犯土(おおづち・おおつち)」「小犯土(こづち)」は「犯土(つち・ぼんど・つちいまず)という14日ある期間の前半と後半をあらわしている言葉です。

この犯土の期間は、土に関することをしてはいけない・土を触るような行動は慎むべきとされています。

しかし科学的な根拠はありませんから、特に何も気にすることはありません。

昔の人の一つの生活の知恵や習わしの一つとして捉え、知識として暦注や選日を楽しんでいただければと思います。

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