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「お世辞」はよく見聞きする言葉ですね。
「お世辞を言う」
「お世辞にも~とは言えない」
など、色々な言い回しで使われています。
この「お世辞」とはどういうものなのか、改めて確認しておきましょう。
今回は、「お世辞」の意味と使い方!「社交辞令」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「お世辞」の意味
「お世辞」は「口先だけの褒め言葉。相手に気に入られるための愛想の良い言葉」という意味です。
「おせじ」と読みます。
「世辞」というのは、古語で「世間のこと。俗事」という意味でもあります。
「世」は「世の中」「世間」ということですね。
「辞」は「ことば」という意味があり、「世辞」は世の中をうまくわたっていくための言葉」ということに由来すると言われています。
「お世辞」は「世辞」に丁寧語の「お」をつけた形で、こちらの方が一般的に用いられています。
「お世辞」は相手の機嫌をとったり気に入られたりするために、心にもない口先だけのほめ言葉などを言うことです。
>>「皮肉」の意味を分かりやすく解説!「嫌味」との違いは?【例文つき】
「お世辞」の使い方
「お世辞」は口先だけの愛想の良い言葉のことです。
ですので、「お世辞を言う」というのは、口先だけで上手いことを言うとか、偉い人に媚びへつらうといったネガティブな意味で使われることが多いです。
ですが、必ずしも悪い意味合いでだけ使われるわけではなく、人に褒められた時に謙遜して「お世辞でも嬉しいです」と言うなど、悪くない文脈で使われることもあります。
また、「お世辞」は「お世辞を言う」のほか、
- お世辞にも(お世辞で良いように言おうとしても言えないほど悪い)
- お世辞ぬきで(お世辞ではなく本心から)
- お世辞を真に受ける(お世辞を言葉通りに受け取る)
といった色々な言い回しがありますので、前後の文脈にも気をつけて、どのような意味で使われているか判断しましょう。
「お世辞」の例文
- 彼はお世辞ばかり言うので信用できない。
- 私の作った料理について、お世辞はいらないので率直に感想を述べてください。
- 彼女は偉い人にはすぐにお世辞を言う。
- その部屋はお世辞にも広いとは言えなかった。
- 君の作品は、お世辞ぬきで素晴らしい仕上がりだ。
- お世辞を真に受けて喜んでしまい、恥ずかしい思いをした。
「社交辞令」との違いは?
「お世辞」は口先だけで褒める言葉ですが、似た言葉に「社交辞令」があります。
こちらも心にもないことを言って褒めるということを言いますよね。
混同されがちな「お世辞」と「社交辞令」ですが、その違いは次のようになります。
- 「お世辞」は「相手に気に入られるための口先だけの褒め言葉」
- 「社交辞令」は「付き合いをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉や挨拶」
「お世辞」は、相手の機嫌をとるための言葉です。
例えば「さすがですね」「すごいですね」「美しいですね」というようなほめ言葉で、心から思っているわけではないのに、相手に気に入られるために褒めるということです。
「社交辞令」の方は挨拶的な意味が強く、目的は相手との関係を良好に保つことです。
「お目にかかれて光栄です」とか「またお会いできることを楽しみにしています」というような決まり文句的なものが多く、ビジネスシーンでもよく使われます。
- ご機嫌取りのために言うのが「お世辞」
- 付き合いを円滑にするために言うのが「社交辞令」
ということです。
「お世辞」の類義語
「お世辞」の類義語には次のようなものがあります。
- 御歯向き(へつらい。お世辞。御機嫌取り)
- 上手(口先で人の機嫌をとるのがうまいこと。またその言葉)
- 空世辞(口先ばかりのお世辞)
- おべっか(上のもののご機嫌をとること)
- 胡麻擂り(私利を図るため、他人におもねりへつらうこと)
「お世辞」の対義語
「お世辞」の対義語には次のようなものがあります。
- 皮肉(遠回しに意地悪く相手を非難すること)
- 嫌味(他人に不快感を与える言動)
- 悪口(他人のことを悪く言うこと)
まとめ
「お世辞」は「口先だけの褒め言葉。相手に気に入られるための愛想の良い言葉」という意味です。
相手によく思われるために心にもないことを言うということなので、いい意味の言葉ではありません。
とはいえ、仕事をしていると社外の人や上司などに「お世辞」を言うこともあるかもしれませんね。
相手を気分良くさせようと、よかれと思って言ったお世辞でも、嘘が見え透いた下手な褒め言葉や、過剰なお世辞では相手を不快にさせてしまうこともあります。
「お世辞」を言う時にはぜひ気をつけてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!