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「このようなことは往々にしてあるものです」
この「往々にして」という言葉、時々耳にすると思います。
「おうおう」という響きからはちょっと意味がわかりにくいと思いますので、「往々にして」とは何なのか、よくわからないと言う人もいるでしょう。
「往々」という言葉は普段はあまり使わないかもしれませんが、ビジネスシーンではしばしば使われる言葉です。
ぜひこの機会に使い方を覚えておきましょう。
今回は、「往々にして」とは?「往々」の意味と使い方!【例文つき】についてご説明いたします!
「往々にして」とは?
「往々にして」は、「物事がしばしばあるさま」という意味です。
「往往にして」とも書きます。
「おうおうにして」と読みます。
物事がよくある、頻繁にあると言うことを表す表現で、例えば「往往にしてある」というと「しょっちゅうある」という意味になるわけです。
あまり友達同士の会話などで「往々にして~だよね!」などと言うことはないかもしれませんが、ビジネスシーンや文章の中などでよく使われる言葉です。
「往々」の意味
「往々」は「よく」「しょっちゅう」という意味です。
「往々」は「往」という文字が繰り返されていますね。
この「往」は「往復」「往診」といった熟語で、日常でもよく目にする漢字だと思います。
「往診」や「往復」の「往」は、「行く」という意味になります。
この他に「往」には「死ぬ、死んだ人」という意味もあり、「既往」「往生」といった熟語がありますね。
このように、「往」には「行く」「死ぬ」といった「どこかへ行く」「過ぎ去る」というニュアンスの意味があるわけです。
この「往」を二つ重ねた「往々」は「行く先々で」「色々な時に」ということなり、「多くの場面で見受けられる」「しばしば」という意味になったそうです。
「往々」だけで「頻繁にある」という意味を表します。
「往々にして」という形で使うことがほとんどで、「よく」「しょっちゅう」という意味になるわけです。
「往々」の使い方
「往々」は先に述べた通り、ほとんどの場合「往々にして」の形で使われます。
「往々」だけで「頻繁にある」という意味なので、「往々ある」「往々にある」などと使われることもあるようですが、ほとんど見かけることはないでしょう。
「往々」には「にして」をセットにして覚えておくのがよさそうです。
「往々」の使い方として大事な点は、ポジティブな意味では使わないということです。
使ってはいけないと言う決まりはないのですが、「往々」はネガティブな話題の時に使われることがほとんどの言葉です。
「往」が「行く」「死ぬ」など、「去ってしまう」ような意味合いの漢字だからではないかなどという説もあります。
ですので、「往々」はただ単に同じことが何度もあるというだけでなく、起こってほしくないようなことが何度も起こる、悪いことが何度も起こるというようなネガティブな意味合いの時に使うようにしましょう。
「往々にして成功する」などといいことに対して使うと、相手は違和感を感じますし、「成功したくないのかな?」と余計な誤解を招いてしまうかもしれません。
例文で色々な「往々」の使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- このような事故は往々にして起こるものだ。
- だれにでも間違いは往々にしてある。
- 太るとわかっていても、つい深夜にお腹が空いてものを食べてしまうことが往々にしてある。
- 審査の結果、ご希望に添えないと言うことも往々にしてございます。
「往々」の類義語や言い換え方
「往々」の類義語、言い換え表現には次のようなものがあります。
- 頻繁(繰り返し繰り返し行うさま)
- 再三(二度も三度も)
- しげしげ(繰り返して回数多く行うさま)
- よく(頻度が高いさま)
- ちょくちょく(わずかの間をおいて同じことが繰り返されるさま)
- しょっちゅう(常に、いつも、たえず)
- いつも(どんな場合でも、常に)
- まま(どうかすると、時々)
- ややもすれば(とかくある状況になりやすいさま)
- えてして(とかくその傾向があること)
「往々」の対義語
「往々」のはっきりした対義語は特に決まっていません。
「頻繁にある」という意味なので、「少ないが、ある」という意味では
- 稀に
- たまに
「あまり、ない」という否定形では
- 滅多に~ない
などが反対の意味を表す言い回しになるでしょう。
まとめ
「往々」は物事がしばしばあるさまを表す言葉でした。
「ちょくちょくあります」「しょちゅうあります」などというよりも、「往々にしてあります」と言う方が改まった場面にもふさわしいですよね。
使う場面には少し注意が必要ですが、ビジネスシーンで使いやすい言葉なので、ぜひ使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!