「及び」と「並びに」の意味と使い方!違いや使い分け方【例文つき】

「及び」と「並びに」はどちらも物事を並べて述べるときに使う言葉です。

ちょっとお堅い印象の言葉ですが、ビジネスシーンで、また文章中などではよく使う言葉ですよね。

どちらも同じように使っていると思いますが、実は「及び」と「並びに」には使い方の違いがあるのです。

ぜひこの機会に確認しておきましょう。

今回は、「及び」と「並びに」の意味と使い方!違いや使い分け方【例文つき】についてご説明いたします!

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「及び」の意味と使い方

及び」は「複数の物事を並列して挙げたり、別の事柄を付け加えて言ったりするのに用いる語」です。

「および」と読みます。

説明を読むと難しく感じるかもしれませんが、我々が普段から自然に使っている言葉で言うと、いわゆる「と」や「も」、「そして」ということですね。

「鉛筆及び消しゴム」ということは、「鉛筆と消しゴム」「鉛筆も消しゴムも」「鉛筆、そして消しゴムも」ということですね。

【例文】

  1. 鉛筆及び消しゴムを持ってきてください。
  2. この学科では哲学及び倫理学を学びます。
  3. 教員及び職員による全体会議が行われた。

「並びに」の意味と使い方

「並びに」は「前後二つの事柄をつなぐのに用いる語」です。

「ならびに」と読みます。

これもまた、「と」や「また」といった言葉に置き換えることができます。

「及び」と同じように、物事を並べて挙げるときに使う言葉です。

「並びに」の前の語の方がやや優先的、大事な物事であることが多いです。

【例文】

  1. 生徒並びに保護者に対して注意を喚起する。
  2. 関係各位、並びに読者の皆様に心よりお詫びを申し上げます。
  3. 新製品は量販店並びに弊社オンラインショップにて1月下旬に発売する予定です。

「及び」と「並びに」の違い


「及び」と「並びに」はどちらも「~と~」の「と」にあたる言葉でしたね。

ほぼ同じように使われているわけですが、実は「及び」と「並びに」には違いがあります。

  • 前後の語が同じ種類のもの、同じレベルのものである時は「及び」を使います。
  • 前後の語が違う種類のもの、別のレベルのものである時は「並びに」を使います。

例えば、「りんご及びみかん」、これは普通に「りんごとみかん」という二つの果物を並べています。

ですが、これに例えば「じゃがいも」が入るとします。

「じゃがいも」は果物ではなく野菜ですね。

そうすると、「りんご及びみかん、並びにじゃがいも」となります。

また、「及び」は小さな事柄に、「並びに」はより大きな事柄に使います。

前の例の続きで言うと、「りんご及びみかん、並びにじゃがいも及びかぼちゃ」という形で、「及び」と「並びに」を使って「果物グループ」と「野菜グループ」をつなげることができます。

実際には「及び」も「並びに」も堅い印象の言葉で、文章中やビジネスシーンなどでは使いますが、日常会話では「と」などで済ませると思います。

また、ここまで厳密に「及び」と「並びに」を使い分けていないという人も多いと思います。

ですが、「及び」と「並びに」には本来このような意味の違いがあるので、例えば法律用語として使う場合は厳密に区別されています。

「及び」と「並びに」の使い分け方

「及び」と「並びに」には意味の違いがありましたね。

  • 同じ種類のものを並列して述べる時は「及び」
  • 違う種類のものを述べる時、大きな区分を並べたいときには「並びに」

ということです。

差が小さいものを「及び」で並べ、そのかたまりを並列したいときには「並び」を使うという風に、「及び」と「並びに」を同時に使うこともあります。

例文で使い分け方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 鉛筆及び消しゴム、並びに申請書類及び添付資料をお持ちください。
  2. 鈴木太郎さん及びご家族の方、並びに佐藤一郎さん及びご家族の方はこちらにお並びください。
  3. 南シナ海における平和、安定及び安全、並びに航行の自由を保証する。

いずれも、同じ種類のものを「及び」でつなぎ、違う種類のグループを続ける際に「並びに」を使っています。

「及び」と「並びに」の類義語

「及び」と「並びに」の類義語には次のようなものがあります。

  • そして
  • また
  • その上
  • かつ
  • 更に
  • 加えて

いずれも複数の物事を並列する際に使う言葉です。

「及び」と「並びに」の対義語

「及び」と「並びに」の対義語は次の通りです。

  • 又は
  • 或いは

どちらも、どちらかを選択する意味の接続詞です。

まとめ

「及び」と「並びに」には使い方の違いがありましたね。

なかなかここまで考えて使っていたという人は少ないかもしれません。

この機会に正しい使い方を意識して使ってみてはいかがでしょうか。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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