「おざなり」と「なおざり」の違いは?語源や意味と使い方!

「おざなり」と「なおざり」はとても似ている言葉です。

音が似ているだけでなく、どちらも「いいかげんに何かをする」というようなざっくりした意味でも似ていそうですよね。

この二つの言葉を混同している人も多いようです。

同じ意味では?どちらかが言い間違いなのでは?などと思っている人もいるかもしれませんね。

ですが、この二つの言葉には意味の違いがあるんです。

しっかり確認しておきましょう。

今回は、「おざなり」と「なおざり」の違いは?語源や意味と使い方!についてご説明いたします!

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「おざなり」の意味と使い方

「おざなり」は「その場限りの間に合わせ。いい加減に物事を済ませること」という意味です。

何かを適当に済ませてしまう、という感じですね。

どんな場面で使うにせよ、あまりいい意味ではないですね。

【例文】

  1. おざなりの計画。
  2. 面倒な仕事だったのでおざなりに対処した。

「なおざり」の意味と使い方

「なおざり」は「いいかげんにしておくさま。おろそか」という意味です。

こちらの方も物事をいい加減にする意味です。

やはりいい意味ではありませんね。

【例文】

  1. 子供の世話をなおざりにする。
  2. 業務をなおざりにして私語ばかりしている。

「おざなり」と「なおざり」の違い

「おざなり」と「なおざり」はどちらも物事にいい加減に対応するという意味では同じですね。

ですが、この二つには違いがあるのです。

「おざなり」は「いい加減に物事を済ませる」ことで、「なおざり」は「気にせずおろそかにしておく」ことです。

「おざなり」は「一応物事に対応しており、その対応の仕方がいい加減であるさま」

「なおざり」は「なりゆきに任せて何も対応せずおろそかにしておくこと」

であると考えるとよいでしょう。

「おざなり」の方がいい加減であるにせよなんらかの対応はしているのです。

それに対して「なおざり」はほぼ何も対応せず放置しておいたり、取り組もうとしなかったりするさまを表すのです。

  • 「おざなり」はやり方がいい加減であること
  • 「なおざり」は物事に対する気持ちがいい加減でやろうとしないこと

とまとめてもよいかもしれません。

【例文】

  1. 仕事をおざなりにする。(いいかげんに仕事をする)
  2. 仕事をなおざりにする。(仕事をせずに放っておく)
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「おざなり」と「なおざり」の語源

「おざなり」と「なおざり」の意味の違いを、それぞれの語源から考えてみましょう。

「おざなり」は漢字で「御座なり」と書きます。

「御」は接頭語で、「座」は座敷、「なり(形)」は形状を表す言葉です。

江戸時代には「座成」などとも言われていたそうで、これは「お座敷(宴会)の席で形ばかりを取り繕う言動をするさま」という意味でした。

これが後にお座敷に限らず、一般的にその場限りの間に合わせでいい加減な言動をする」という意味になったわけです。

一方「なおざり」は「等閑」と書きます。

これは「とうかん」という同じ意味の漢語があったため、あとから「なおざり」の当て字として当てられたものです。

本来「なおざり」は「なお(猶)」と「ざり」に分かれます。

「猶」は「以前の状態が引き続いているさま」を表す言葉です。

「ざり」は「ぞ+あり」の音変化であるとする説、「去り」で「遠ざける」意味であるとする説があります。

どちらにしても「そのままにしておく」「そのまま遠ざけておく」という意味合いになりますね。

もともと「なおざり」は「気に留めない」という原義で、それが転じて「おろそかにする」という意味になったのです。

このように語源を見ていくと、二つの言葉の違いがよりはっきり見えてきますね。

「おざなり」と「なおざり」の類語

「おざなり」の類語

  • 適当(その場をなんとかつくろう程度であること)
  • いい加減
  • 形だけの
  • ぞんざい(物事の扱いがいい加減なさま)
  • 粗略(物事の扱いがいい加減なさま)

「なおざり」の類語

  • おろそか(いい加減なさま)
  • いい加減
  • ないがしろ(侮り軽んじること)
  • ゆるがせ(物事をいい加減にするさま)

などがあるでしょう。

「おざなり」の方は物事をいいかげんに扱うさま、「なおざり」の方は物事をいいかげんにとらえて放っておくさま、として類語を挙げてみました。

まとめ

「おざなり」と「なおざり」の意味の違いがお分かりいただけたでしょうか。

どちらもビジネスシーンを想定すると、あまり使いたくない言葉ですよね(笑)。

「おざなりだ」「なおざりだ」などと言われることがないようにはしたいものですが、どんな状況で使う機会があるかわかりません。

間違えずに使い分けられるよう、きちんと理解しておきたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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