「ご来臨」の意味と使い方！ご臨席・ご出席との違いや使い分け方は?

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「ご来臨」という言葉をご存知でしょうか。

自分では使ったことがないという人も、会合などで「ご来臨賜り……」などと耳にしたことがあるのではないでしょうか。

似た言葉に「ご臨席」「ご出席」などもありますので、ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「ご来臨」の意味と使い方！ご臨席・ご出席との違いや使い分け方は?についてご説明いたします！

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「ご来臨」の意味

「来臨」は「他人がある場所に出席することを敬って言う語」です。

「ご来臨」は接頭辞「ご」をつけて、さらに丁寧にした表現です。

「ごらいりん」と読みます。

「来」はもちろん「来る」という字です。

「臨」には「身分の高い人がその場に出向く」という意味があります。

「来臨」は、身分の高い人が来るという意味になりますから、相手を敬ってその出席を表す言葉ということです。

「ご来臨」とすることで、さらに敬う程度を高めてかなり丁寧な言葉になっています。

「ご来臨」の使い方

「ご来臨」は、目上の人、偉い人が出席することを表して使います。

このような使い方で、相手がある場所へ来てくれること、式や会合などに出席してくださることを高い敬意を込めて表すことができます。

本来は身分の高い人について使う言葉なのですが、結婚式やいろいろな会合では、偉い人というわけでなくても来てくれる人はお客様と考えて「ご来臨」を使用することがあります。

パーティーや結婚式などの招待や、出席へのお礼などに使います。

「ご臨席」「ご出席」との違いや使い分けは？

「ご来臨」は相手が出席してくれることの丁寧な表現です。

「ご臨席」や「ご出席」も、同じように使う言葉なので違いを確認しておきましょう。

「ご来臨」は、相手が来てくれることを敬って言います。

「ご臨席」は、相手が出席することを敬って言います。

どちらもかしこまった席について使う言葉で、「来てくれる」のか「出席する」のかという違いがあります。

使う場面や、使う相手は同じですので「ご来臨賜る」でも「ご臨席賜る」でも意味が通じるなど、入れ替え可能な場合も多いでしょう。

「ご出席」は一番広く一般的に使える言葉です。

かしこまった席に限らず、カジュアルな場や普段の会議などにも「ご出席ください」などと使えます。

「ご来臨」「ご臨席」ほどの丁寧さではないということですね。

「ご来臨」や「ご臨席」はかしこまった言葉なので書面や挨拶の口上で使われることが多いですが、「ご出席」は口頭で使うことも多い言葉です。

「ご来臨」の例文

1. この式典には、天皇皇后両陛下がご来臨される。
2. 神のご来臨を待ち望む。
3. ○○さまにはご来臨の栄を賜り、そのうえご丁寧な祝詞と過分なお祝いまで頂戴し、心より御礼申し上げます。
4. 当社最新型機器の展示会を下記の通り開催いたします。ご多忙中のところ誠に恐縮ですが、なにとぞご来臨賜りますようお願い申し上げます。

「ご来臨」の類義語

「ご来臨」の類義語には次のようなものがあります。

• ご参列（指揮などに加わり列席すること）
• ご臨席（身分の高い人が出席すること）
• ご出席（会合や授業などに出ること）
• ご光臨（他人の来訪を敬って言う語）
• ご光来（他人を敬ってその来訪を言う語）
• ご来駕（貴人や尊敬する人がやってくること）
• 枉駕（他人の来訪を敬って言う語）
• ご来車（訪ねてくることを敬って言う語）

「ご来臨」の対義語

「ご来臨」の対義語は特にありません。

来てくれること＝出席してくれることと考えると次のような言葉は反対の意味と言えるでしょう。

• ご欠席（出るべき席に出ないこと。学校を休むこと）
• 不参（参列・出席しないこと）

まとめ

「来臨」は「他人がある場所に出席することを敬って言う語」です。

「ご来臨」はそれをさらに丁寧にした表現なので、相手が来てくれることを非常に丁寧に、敬って表現できます。

特に身分や地位の高い人について使う言葉ではありますが、一般の人であっても結婚式や会合のお客様に対して使うことが多い言葉です。

式や会合への参加をお願いするとき、来てくれた感謝を述べるときなどに使えますので、ぜひ覚えておいて使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました！